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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十二節 楽園の守護者の攻略

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第29話 ちびっこ達は失敬だよ!

第七位階上位

 



 テイムを成功させたリンカちゃんは、その後絶好調で火の迷宮を攻略した。


 僕の補助魔法で強化されたレッドホークことピィコは、格上のファイヤーイーグルを空から蹴り落とし、墜落した大鷲の首をリンカちゃんが切り落とす。

 そんなコンビネーションで容易く三層を突破し、時間のかかる四層は僕がちゃちゃっと終わらせ、そして五層。フレアイーグル戦である。



「——さて、リンカちゃん、作戦をおさらいしようか」



 ピィコをピコピコしているリンカちゃんに、真面目くさった顔で問い掛ける。



「はーいっ! 先ず私が黒鎖を使ってぇ、ピィコがボスを叩き落としてぇ、私がボスをヤル!」

「うん、まぁ良いか」



 支給品の制服を装備させたから、フレアイーグルくらいの魔法ならそう大したダメージにはならないしね。

 自由にやらせよう。





 リンカちゃんも流石は僕の従妹と言うだけあり、フレアイーグルは開幕間も無くして天に召された。


 補助魔法の効果もあるにはあるが、何よりリンカちゃんはココネちゃんと違って、生物を殺害する事に長けている。

 先の戦いが嘘の様な瞬殺であった。



 それから続いて風の迷宮。


 仲間を得たリンカちゃんは風の迷宮一層を容易く突破し、二層でグリーンキャットのニャニャミを仲間に加え、三層の虎を撃破した。

 時間のかかる四層は僕が始末し、そして五層。


 ゲイルタイガー戦である。



 円盤が地面に到着すると同時に、ゲイルタイガーのブレスとピィコのブレスがぶつかり合う。

 ニャニャミの協力もあって風を受けた火は燃え上がり、炎の壁となって疾風のブレスを防ぎきった。


 ブレスが止むや否や、リンカちゃんは炎壁へと飛び込む。


 面食らったのはゲイルタイガーだ。

 自分のブレスを防ぎきった炎壁の中から敵が出て来たのだから。


 回り込もうと動かし始めていた足を止め、急速接近するリンカちゃんへと振り下ろす。



 響き渡る轟音。


 荒れ狂う暴風。



 その中で、リンカちゃんの澄んだ声が響き渡る。



「『黒鎖(ブラックチェーン)!』」



 三度響いたその呪文により、ゲイルタイガーは前足、後足、頭を黒い鎖によって拘束される。

 巨体が大きな音を立て、地面へと倒れ込んだ。


 その目前にあるのは、ある構えを取ったリンカちゃんの姿。



「はっ!!」



 放たれたのは、高速の一刺。


 淡い闘気を宿した迅斬の一撃は、ゲイルタイガーの眉間に吸い込まれ——



 斯くして風の迷宮は踏破された。


 僕の補助があるから、ある意味当然の帰結と言えよう。





 そんなこんなで向かった土の迷宮。


 一層は容易く踏破し、二層もイエロータートルことカメ吉をテイムして踏破。三層の大亀を焼き亀にして突破し殆ど時間を掛ける事なく四層へと到達した。


 ココネちゃん達をサーチすると、どうやら大亀と戦っている様である。

 早め早めに進みたいので、ささっと飛んで行く。



 程なくして到着した戦場では、ココネちゃんとアキちゃんとヒヨリンに押さえ付けられ、ノアちゃんに叩かれまくっている大亀の姿が。


 リンカちゃんはピィコを持ち、そんな集団へと歩み寄る。



「これこれお前さん等、亀さんが可哀想だろう」

「え? リンカちゃん!」



 謎のキャラクター、リン太郎を演じながら歩み寄るリンカちゃん。

 そんなリンカちゃんに気付いたココネちゃんは、嬉しそうにはにかんだ。


 対するリン太郎は、可哀想だろうなどと言いつつピィコの頭を亀の頭が収まった穴に突っ込んだ。


 放たれたのは火のブレス。


 堪らず飛び出して来た亀の頭部を、リン太郎は神速で踏み抑え、刹那の一瞬で構えていた迅斬の槍杖を頭部へ突き刺した。


 脳を破壊された亀は、しばし痙攣した後、ドロップ品を残して消滅する。



「ブイッ!」



 ピースするリンカちゃんの腕に、ピィコがパタパタと舞い降りた。


 ……ぶん投げられたピィコは文句を言って良い。





 さて、この土の迷宮四層だが……ボス部屋前に少し厄介な連中がいた。


 まぁ、厄介と言っても大した事は無い。

 ただボス部屋前に陣取って門を開けられる様になるのを待っているプレイヤー集団がいたと言うだけの話だが。


 それと言うのも、この迷宮のボスは他と違って、時間が掛かるが倒せる敵なのだ。

 ……倒し切る火力を用意出来ればね。


 それに、ドロップ品に高確率で宝石が入っており、それが高く売れるもとい高めに買い取っているから。



 そんなプレイヤー集団の対処方法は、亀を指定数討伐する事。


 部屋に雪崩れ込むプレイヤー集団を見送り、捕獲した亀6匹の首を刎ねてボス部屋に入った。



 降下するエレベーターの中で、ちょっとした作戦会議を終わらせる。

 その後のやや暇な空き時間、リンカちゃんはおもむろに口を開いた。



「いやぁ、それにしても……ユッキー流石ユッキーて感じだねぇ……もしかしてだけど、レベル600って凄い?」

「「「「え?」」」」

「レベル600なんて一杯いるよ。僕の配下には210人くらいいるかな?」

「「「「え゛?」」」」

「200人もいるんだねぇ…………因みに一般的なプレイヤーの平均レベルとかは如何でせうか」

「大体30くらいじゃない?」

「うん……知ってた。ユキネちゃんが頭おかしい事くらい知ってた」



 当主に向かって頭おかしいとは失敬な。


 頷いてる4人も同罪だからね?



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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