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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十二節 楽園の守護者の攻略

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第27話 パワーバランス

第七位階上位

 



 特に波乱もなく、フレアイーグルは撃破された。


 報酬の分配を放棄して、次に向かったのは風の迷宮。



 一層二層は難無く突破し、三、四層の虎で軽く訓練してから、ボスと戦った。


 ボスは素早く動く大きな虎。


 多少の時間を掛け、少し苦戦しながらも巨大虎に勝利した。



 風の迷宮から帰還した所で、時間切れである。



 ココネちゃん達はともかく、キリカは忙しい身の上なので、あまり拘束する事は出来ないのだ。

 これ以上入り口側の部屋でアナザーをやるには、別の見てくれる人を呼ぶしか無い。


 万が一と言う事もあるからね。





 ログアウトすると、最初に目に飛び込んで来たのがシキナの笑顔。



「あら〜、ユキちゃんお目覚めでちゅか〜。おはようのちゅーしましょうもがっ!」



 シキナの凶行は口元を鷲掴みにする事で回避し、こう言う事から僕等を守る筈だったキリカに視線を向けた。



「……」

「……」



 キリカはのんびりお茶を飲んでおり……僕が見ている事に気付くと目を逸らした。おい。


 ……いやまぁ、冠成の玄関口たる鈴森の者は、智に優れる故に武に劣る。

 その上シキナは寝技が得意なので、狭い室内ではキリカに勝ち目は無かったのだ。


 と言う訳で、シキナとキリカに関してはもう良いや……それより——



「リンカちゃんは何やってるのかな?」

「皆の真似っ!」



 真似と断言したリンカちゃんは、僕等と同じようにゲート・ギアを頭に装着して寝そべっていた。


 どうやら、自前のゲート・ギアを持っていたらしい。


 いやまぁ、ココネちゃんもβ版をやってたらしいし、あの(・・)ココネちゃんがリンカちゃんにゲート・ギアをプレゼントしない訳がない。


 じゃあなんでココネちゃん達と一緒にプレイしてないのかと言うと……リンカちゃんはアウトドア派だからね、多分従魔術を取得して魔物をテイム出来なくてやる気を失ったとかだろう。



「キリカ、見守りありがとう。もう行って良いよ」

「あ、うん、分かりました。失礼します!」



 ニコニコ微笑む僕に恐れをなしたらしいキリカは、そそくさと退散した。

 ……別に怒ってないのに。


 キリカはニコニコ怒るマシロと交流が深いので、鈴守を誤解している節がある。


 まぁ、それはともかくとして、だ。



「おい、シキナ」

「もごもご?」

「これをあげよう」

「もが?」



 差し出したのは、ゲート・ギア2台。



「説明書はこれ」

「もごもご?」

「シキナ、ゲーム好きだったよね。アナザーワールドオンラインだ——」



 ——飛び付いて来たシキナを転がって回避!


 伸びて来た手をはたき落した。


 事前にゲート・ギアを安置しているあたり、気に入ってくれたようだ。



「……」

「……ユキちゃん、いけずですぅ。私のなのに」

「シオリの分もあるからね」

「ありがとうございます! 直ぐ出来るんですか?」

「説明書読んで、あと見守りお願いね」

「はい!」



 よし、オーケー。

 キリカは鈴ヶ森学園の子達の指示出しをしないといけないから忙しいけど、シキナなら1、2時間居なくなっても問題なかろう。次は……。



「リンカちゃん、僕と一緒にアナザーやろ?」



 リンカちゃんは鈴護の一人っ子だ、その権力は鈴守に次ぐし、僕が色々やったから今日の夜まで暇な筈である。果たして——



「うーん……ユッキーが言うなら、やろうかなー……」

「テイム出来ないからやめたんでしょ?」

「……聞いたんだ」



 少し拗ねる様に唇を突き出すリンカちゃん。

 わざわざゲート・ギアを用意してくれたココネちゃんに申し訳ない思いもあるのだろう。



「言われなくても分かるよ。リンカちゃんの事だもんね」

「ユキネちゃん……!」



 ちょっと好感度を稼ぎつつ、誤解を解く。

 ……小さい頃はね、僕もユキお姉ちゃんなどと呼ばれていた時代があったものだ。随分と懐かしい呼び名である。



「僕が教えてあげるよ、アナザーの楽しみ方を」

「うん!」



 リンカちゃんをアウトドアからインドアに変えてやろう。


 それじゃあ、空気に徹していたココネちゃん達に指示を出すとしようか。



「と言う訳で……アナザー続行だよ。ココネちゃん達は先に土の迷宮に行ってて欲しいな」

「分かりました」

「ヒヨリン、了解でーす!」

「土……亀ですか……ノアの出番ですね」

「ふえぇっ、わ、私ですかっ!?」



 むしろ頭出てる内に射貫いちゃうのが一番楽なんだけどね。アキちゃんのレベルだと無理強いになってしまうので言えない。なぜなら鈴守はホワイトだから。



「すぐに追い付くと思うけど……ボスには挑まない方がいいよ?」



 下級の迷宮とは言え、亀と蛇には微力ながら竜属性があるし、虎は俊敏な重量級で物理的に強く、鳥は俊敏に空を舞いながら魔法をバンバン打ってくるから。ココネちゃん達4人だけでボスに挑むと、一手のミスが完全崩壊に繋がり兼ねない。



「や、やだなーユキさん。挑む訳ないじゃないですかー。死んじゃいますよぉ」

「……ソウダネー」



 一手間違えなければ死なないけどね。



「それじゃあシキナ、あとはよろしくね……イタズラしたらシオリに全部報告するから」

「い、イタズラなんてしませんよっ」



 シオリの名前を出しておけば大丈夫だろう。



「じゃあ皆、行こうか」



 最初はリンカちゃんを迎えに行く事から。手早く行こうか。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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