↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/16

1-6.実験

1-6.実験

「遊びに行ってくる!」

ラルスは元気に飛び出した。こっそり裏に回って薪を一本くすねて。


そして、誰もいない原っぱまで来ると、キョロキョロと周りを確認した。

――誰も居ないな。


10メートル先に薪を立てた。

「ウィンドカッター!」


かまいたちのような疾風が吹いた。

斬!

斜め45度程度の切り口で、薪は真っ二つになったではないか。


「…使えた…。」

何度も手をグーパーして見るし、肩も首もぐるぐる回してみた。

目眩もしなければ動悸もしなかった。

「何でもなく、使えた…。」

――しかも、母さんが遊びで見せてくれた奴より強くないか?

――もちろん、子供に見せる奴だから本気じゃなかったかもしれないが。


ラルスは、わーいやったーとは言わずに座り込んだ。

――これって結構子供にしては殺傷能力高くないかな?


元医学部生。考えることはそれである。

殺傷生魔法→危険な子→男子修道院送り


「うわぁそれだけは嫌だぁ。」

誰も聞いていないのに草の上を左右にゴロゴロした。

――いやまあ、それは妄想だし。

――そうと決まった訳じゃない。


ラルスは起き上がって再度キョロキョロと周りを確認した。

――開けたところは人目に付く。


茂みに入って、ウィンドカッターを再度撃ってみた。

背の高い雑草がざっくり切れた。

「草刈りに便利だな。っていうか、使って良いか確かめないとダメだけど。」


半分になった薪をとんがった方を下に二本立てた。

「ロックバレット!」

カン!カン!

二つの石が、的になった薪を倒していた。

「お、出来た。」

――少しパスを意識してみるか。

「ウォーターボール!」

ドッシャアー、

「えええ?」

 大きさ10㎝くらいのものを出すつもりが、幅がその3倍ほどもある球が出て、辺り一面ずぶ濡れになった。

「出力制御を覚えないと、危なくて火なんか使えないや。火のことをやる時は池か川でやろう。」


ラルスは実験を切り上げてとぼとぼと帰った。

――使えるのは良いが、どうするべきか…。

家に帰ってきた。

「ラルスちゃん、パンケーキ焼けたわよ!」

「あ、うん。」

ラルスはブツブツ言いながら素通りしていった。

「ラルスちゃん…?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。