1-12.深夜の会議
1-12.深夜の会議
「出来たのか?」
ネリナは急に顔を赤らめた。
「そうかもしれないけど今日はその話じゃないわ。もっと大事なこと。」
「わ、わかった。」
ピウスは気圧されて水を飲み干した。
「あのね、ラルスちゃん、魔法が使えるの。この前ちゃんと聞いてくれなかったけど。」
「おお。そうだったな。」
「いつも川原で魔法の練習をしているのよ。」
「ほう?」
「それも、ストーンバレット、ファイヤーアロー、ウォーターアロー、多分ウィンドカッターも使えると思う。最初の3つは、後を付けて直に見たわ。」
「へえ?」
「それがね?どれも連発出来て命中するのよ。しかも、息切れもしない。」
「えっ…。」
段々ピウスが身を乗り出してきた。
「あの子の魔力量、普通じゃないわよ。風は出せるみたいだから、そうなると主要四属性は使えると思うわ。」
「そ、そうなんだ。才能があっていいことじゃないか。」
「ええ。それは、そう。私の血を引いてるからか、魔力量はかなりありそうだったわ。」
「ああ。良い魔法師になれると良いな。」
「私も、そう思ってた。」
「そうだな。まだ、何か?」
「あの子天才かもしれない。」
「素晴らしいじゃないか。きっとお前に似たんだよ。」
「二人の子よ。ちゃんとした家庭教師を付けたらすごい魔法師になるかもしれないわ。」
ピウスは眉間に皺を寄せた。
「金が要るな…。」
「ええ。でもね、本題はそれじゃないのよ。」
「まだあるのか?」
「これを見て。」
ネリナはエプロンから銀貨を取り出した。
「それは俺が預けた奴じゃないか。」
「ええ。落ち着いて。」
一枚、二枚…。
そして、ネリナは三枚目をテーブルに置いた。
「これは…?」
ピウスが二度見してネリナに問いかけた。




