第33話 やっぱりブランは単純だねぇ。
お昼ご飯を食べ終わり、目一杯ランランをカリン婆と一緒にモフモフしてから、残りの薬草をポーションにするために頑張ることにする。
目一杯魔力を込めながらポーションを作り続けて、薬草がなくなった頃には最高級ポーションが机いっぱいに出来ていた。
魔力が無くなるのではと心配していたが、ずいぶん魔力量も増えたようでまだまだ大丈夫なようだった。
ポーションをアイテムに仕舞い込み、明日の薬草採取のことを考えどのくらい取っておくか、予定を立てておく。
一応今日作った分で甘露石は余裕で買えそうなので、あとどのくらいお小遣い分を作ってどのくらい甘露石以外のお買い物ができるかだ。
砂糖と小麦粉・バターは必需品だし、ジャガイモも欲しいし、行商でどの位持ってこれるかがわからないし、いっぱい持って来てるのにお金が足りなくて買えないにも嫌だから、あと300本は作っておいたほうが良いかもしれない。
でもあんまりたくさん作りすぎて値崩れとか大丈夫かなぁ、ちょっと心配だよ。
そんなことを考えながらぼーっとしていたら、台所からシチューのいい匂いが漂ってきた。
カリン婆が夕食の準備をしていたようなので、机の上を綺麗に片付けてから、手伝いに行った。
「カリン婆ちゃん、手伝うね。
サラダを用意したらいいかなぁ」
「ありがとよ、桃子。
ポーションはもう良いのかい?」
「うん、持ってる薬草全部使い切ったから。
明日また薬草を採ってきてから、ポーションを作るようにするつもりだよ。
ところで、お婆ちゃんが作ってたのは出来たの?」
カリン婆が朝から一心不乱に作っていたものの事を聞いてみた。
「出来たよ〜、後で桃子とブランに試着してもらうつもりだよ〜」
「楽しみだね〜」
「久しぶりに、桃子やブランに作る分だから張り切って作っちゃったよ〜。
気に入ったら明日の薬草採取に着て行ってくれると嬉しいねぇ」
「私は良いけど、ブランはどうなんだろ?」
「あの子はなかなか言うことを聞いてくれないからねぇ」
「まあなんとか言いくるめてみるよ、単純なのは相変わらずだし……ふふふ」
「そうだねぇ………ふふふふふ」
二人で笑いながらブランの評価を下しつつ、夕食を作っていく。
夕食の準備ができてからドラク爺とブランを呼びに行き、みんなで一緒に夕食を食べる。
食べ終わってからカリン婆の今日の作品であるクマベストを、二人で試着し批評を言い合う。
私はなかなか肌触りもいいし、フードを被れば頭の保護ができるので気に入ったが、やっぱりブランは難色を示した。
でも私が、ブラックベアをせっかく倒したのに、私しかクマベストを着なかったら、みんなにブラックベアを倒したのは私の手柄みたいに思われるけど良いの?と聞くと、明日は自分も着てみんなに見せびらかすと言っていた。
私の口車に乗せられるとは、やっぱりブランは単純なやつだった。
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