第31話 お小遣いを貯めるために頑張る。
翌日からハイポーションを作るための材料、甘露石を買うために、ポーションを余計に作ることにする。
「しかし高いな〜、甘露石〜、金貨10枚か〜。
とりあえず手元にある薬草は、全部ポーションにしてしまっても良いかな〜」
この世界にきたときよりも随分と魔力が増えたようなので、最高級ポーションも楽に作ることができる。
今持ってる現金は、金貨9枚と銀貨15枚と銅貨70枚なのであと一週間で行商人達がやって来るので、それまでに最高級ポーションを100本も作れば甘露石が金貨10枚にはなるが、それでは手持ちのお金が無くなってしまうので、おやつを作る材料も買えなくなってしまう。
ドラク爺やカリン婆は、それくらいは買ってくれるが、自分の作りたいものは自分で準備したいのだ。
ただでさえ私を拾ってから座敷童の加護のせいで忙しくしているのであまり迷惑はかけたくないし、2人に甘えすぎて、自分では何もできない人間になりそうで怖いのだ。
お小遣いを貯めるためにも、ポーションはたっぷり作るようにしよう。
今日は剣術の稽古はお休みにすることをドラク爺に言ってから、ポーションを作り始めた。
お昼前には持っている薬草の半分を最高級ポーションにしたので、魔力回復の為にひと休みしていると、ブランが剣術の稽古の休憩中に顔を出してきた。
「桃子、明日薬草を取りに行こう!
俺は将来のために狩の練習がしたいし、桃子はポーション作りのために薬草が必要だろ。
ランランを連れて行けばブラックベアが出ても大丈夫だろうし、良いだろ?」
「良いよ〜、今作った分で甘露石は買えそうだけど、おやつを作る材料も買いたいし、何か良さげな錬金術の素材があれが欲しいから、たくさんポーションを売りたいの」
現金を手に入れるのはなかなか大変だよ。
「じゃあ明日行くから寝坊するなよ」
「ブランじゃないから大丈夫よ」
「むぅ…………まったく………生意気なやつだ。
じゃあ俺は稽古に戻る」
「頑張ってね〜」
とりあえずカリン婆の手伝いをしに行こう。
今日のお昼は、何だろう。
グラタンが食べたいから、ポテトグラタンでも作ろうかな〜。
「カリン婆ちゃん、お昼ご飯作ってるね〜」
カリン婆に一言言ってから台所に立った。
婆ちゃんは、ブラックベアの毛皮でクマ耳のフードがついたベストを作っているようだ。
私とブランの分で2着なので、オーバーには出来なかったようだが、十分可愛く出来ているようだ。
やっぱり可愛い物作りはやめられないようだ。
明日の薬草採取には、クマ耳ベストを着せられるような気がする。
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