第30話 甘露石は買うことにする。
村へ帰ると、ドラク爺にブラックベアと遭遇したことを報告しておいた。
怪我がなかったか心配されたが、二人とも怪我はしていないと言ったら安心してくれた。
二人で最後に倒した一角うさぎとブラウンボア、そしてブラックベアを解体していなかったのでブランと二人で解体していった。
ブラックベアの毛皮をカリンに見せて、何か出来ないか相談すると、何か良さげな装備を作ってあげると言ってくれたので、カリンに渡しておいた。
そして倒した一角うさぎでかりんと一緒に夕食を作り、ジンとアイラを呼んでみんなで夕食を食べた。
いつものごとくドラク爺は食事を絶賛している。
「桃子〜、何時ものように美味いぞ〜!」
私が食事の手伝いをした時は、必ず褒めるのがドラク爺の日課のようだ。
私が拾われてから、座敷童の加護のせいか、ドラク爺もカリン婆も行商人から頼まれた、王都からの仕事の依頼がだんだん増えていったので、なかなか私とのふれあいが減ってきたので、褒める時は盛大に褒めるようにしているようだ。
次に行商人が来るのが一週間後なので、カリン婆に甘露石のことを相談することにした。
「カリン婆ちゃん、今度行商の人がきたときなんだけど、ハイポーションの原料の甘露水を作るための、甘露石を頼んだ方が良いかなぁ。
それとも、もっと強くなって、迷宮に取りに行けるようになるまで、待ったほうが良いかなぁ」
「そりゃあ行商に頼んだ方が良いねぇ。甘露石のある迷宮に入るには、冒険者になってせめて、レベルE位にならないと入れないからねぇ。
錬金術のレベルを上げるには、早くいろいろ練習した方がいいし、早く桃子の作ったハイポーションも見たいしねぇ」
「俺が迷宮までちょっと行って取ってきてやろうか?」
ジンが言ってくれたが、自分で出来ることは自分でしたいので、断ることにする。
「いいよ〜、自分で手に入れたもので錬金はやって行きたいから、自分で錬金したポーションでお金を貯めて、甘露石を買うことにする。
次に行商に来た人にチョット多めにポーションを売れば買えると思うから大丈夫だよ。
心配してくれてありがとね、ジンおじちゃん」
「自分で取りに行くにはちょっと年が足りないから、しょうがないよなぁ。
俺も薬草とるの手伝ってやるから、早く金貯めろよ。
俺も早くお前の作る、ハイポーション見てみたいからなぁ」
「ありがと、ブラン」
ブランたち親子が帰ってから、甘露石を買うためのお金を作るために、ポーション作りに励むことにする。
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