第28話 桃子9歳になりました。
5年程ドラク爺やカリン婆から訓練を受けたところで、やっと2人の森での採取を許可された。
必ず2人とランランは一緒でないといけないけど、森に採取に出る許可は取れたのだ、やったー!
今日は朝から興奮したブランがやって来て、早く行こうと私を追い立てる。
「ブランはお弁当持ってきたの?」
「……………持ってきてない」
「仕方がないね〜、で…朝ごはんは食べてきたの?」
「……………………………まだ食ってない………すまん、なんか食わしてくれ」
「………今日は私が朝ごはん作る日だから、ついでにお弁当も私が作っとくよ」
四人分の朝食と2人分のお弁当をさっさと作り、朝食を食べてから森に出かけることにする。
朝食はいつものごとくドラク爺が美味しいと褒めちぎり、「桃子は天才じゃ〜」と言っていた。
食事を終えて、片付けを手伝ってから森に出かけた。
「ドラク爺ちゃん、カリン婆ちゃん行ってきます」
「爺ちゃん婆ちゃん行ってくるぜ!」
2人と1匹で村の門を抜け森へとやって来ると、私達はすぐに気配察知をしながら薬草を採取していく。
気配察知はブランより私の方がほんの少し得意なので、何時も私が先に魔物を発見している。
今日も薬草を採取しながら、気配察知で見つけたことを言うと、悔しがってはいるがすぐに剣を取り出し、風下に回りながら獲物を倒していく。
見つけたのは一角うさぎだったので、すぐに血抜きをして解体していく。
その後ゴブリンを3匹ほど見つけたのです、ブランが2匹私が1匹倒したが、ゴブリンは食べられないので討伐部位だけカットして、あとは穴を掘って燃やしてしまう。
後々、アンデットになられても困るのだ。
こんなことを続けていたらお昼になったので、2人でお弁当を食べることにする。
ランランには私の魔力を与え、お弁当のサンドイッチをほうばりながら、前から気になっていたことをブランに訪ねることにする。
私はレティシア様に、13歳になったら冒険者になればいいと言われているので、その通りにするつもりだが、ブランはどうするつもりなのか気になっていたのだ。
「ブランは13歳になったら、冒険者になるの?」
「なるよ、その為にドラク爺やカリン婆のしごきに耐えてきたんだから。
母ちゃんに教えてもらってたときはそんな事考えたこともなかったけど、今は冒険者になっていろんなところで、いろんな知らないことを知りたいしやりたい」
「じゃああと2年ここで修行してから、冒険者ギルドのある街へ行くんだね」
「そうだな、桃子はあと4年か…………その間に俺はお前より強くなってやるからな」
「頑張ってね。私はそう簡単に死なないように、ポーションを極めるから。錬金のレシピもだんだんと増えてきたし、次はハイポーションを作りたいんだよね〜」
「まあお前も頑張れよ〜」
こんな話をしながらお昼ご飯を済ませたのだった。
ここまで読んで頂きありがとうございます。




