第22話 ジンのお話
薬草採取は前回やったので、それなりに取れたが、途中でジンがいなくなった。
気配察知で確認すると、こちらを狙っていたウルフを少し先で倒していたようだ。
やはりジンはやるときはやる人のようだ。
気配を消して近づくと、びっくりされた。
「ウルフがいたの?」
「いたよ、こいつらはここいら一帯を縄張りにしてるからね。
だから誰かが引率につかないと、薬草採取には行けないんだよ。
ただ闇雲にダメと言ってるわけじゃないのさ」
「ウルフを一人で倒せるくらい強くならなきゃ、一人で薬草採取にいけないの?」
「この村はどちらかといえば、強い魔物が多いんだよ。
ウルフだけじゃなくブラウンボアやブラウンベア、コボルトなんてのも村を出たら見かけるんだ、薬草採取に1人で行きたきゃ、それらを一人で倒せなきゃダメだね。
一番近い冒険者ギルドのある街では、もっとゆるい魔物しかいないけど、ここはチョット森が深いからね、気をつけないといけないんだ」
「一人で採取は厳しいね」
「ドラク爺やカリン婆も子供に甘いけど、年齢に合わせて少しづつ生きていく術を教えてくれるさ。
2人は強いからね、そのうちいろいろ教えて貰えるだろうよ」
「楽しみにしてるね、ジンおじちゃんからもいろいろ教えて貰いたいけど」
「俺はしっかり報酬をもらうよ。まあ、ポーションでいいけどさ」
「そのポーションを作るのに薬草がいるんですけどね」
二人でのブランのところまで歩いていると、ブランの向こうでウルフの気配を感じる。
ブランはまだ気づいてないようだ。
ジンはすぐに走って剣でウルフを仕留めた。
その場ですぐにウルフを解体して討伐部位や毛皮を採取していた。
肉は食べられるけど内臓は穴おほってそこに捨てていた。
ジンもアイテムボックスを持っているようでそこにウルフをしまっていた。
「ジンおじちゃん、素早いですねぇ、そこまで早くするには私もずいぶん修行しないといけないですね。
それに剣の修行もしたほうがいいし、魔物の解体の練習もしたほうが良いのかなぁ。
先は長いですね」
「桃子はまだ4つだろ、いろいろ練習するのは当たり前さ、時間はたっぷりあるんだから、そんなに焦ることはないさ。
ブランもこれからだし2人で練習していけばいいんだから」
これから先の事をジンといろいろ話しながら今日の薬草採取を終えたのだった。
明日はポーション作りと、アプーパイ(アップルパイ)をカリン婆と作ろうと心に誓いながら、家路につくのだった。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
誤字脱字などありましたら報告いただけると嬉しいです。
宜しくお願い致します。




