第21話 薬草じゃなくてアプー採取しました
ようやくブランが気配察知を覚えたので今日はジンに引率されて薬草採取に行く日だった。
朝から薬草を取りに行くと張り切ってブランがやってきて、ジンは面倒くさそうにやってきた。
どちらかといえばジンは、放任主義のようでブランのことはドラク爺とカリン婆に任せっきりで、アイラも構いたくても家のことで手一杯のようだ。
ジンの引率で大丈夫か不安だったが、自分はランランがいるので大丈夫だろうし、ブランはジンの息子だから、息子ぐらいはちゃんと守るから大丈夫だろう。
村の門番さんに挨拶をして門から出る前に、アイラはジンにブランが怪我でもしたらただじゃおかないからとクギを刺していた。
ジンはアイラにもあまり信用がないようだ。
「ジンおじちゃん、頼んでみたけど薬草採取の引率、大丈夫?」
「大丈夫だよ、ちゃんとアイラと約束したから、ブランに怪我はさせないよ。桃子はランランが絶対に怪我させないように守ってるしね。それに薬草採取の引率は、カリン婆やドラク爺にも頼まれたし、二人に怪我でもさせたら、俺が殺されちゃうよ」
「2人も頼んでたですか?」
「そうだよ、2人は子供に甘いからね。俺としては、怪我をするのも勉強だと思うけど」
「俺は怪我しても平気だ!」
「私は手足がちぎれるような怪我は困るな〜、ポーションで治るような怪我なら良いけど」
「ポーションで治るような怪我ならOKねえ、じゃあその線で薬草採取に行こうか」
「「は〜い」」
薬草採取に森にきたが途中にアプーの木があったので取れるだけアプーの実をとることにした。
「アプーの実を取りたいのでちょっと待って〜」
絶対にアプーパイ(アップルパイ)を作ることを決めていたので必死になって取ろうとしたが、残念ながら4歳の身長では上にある、アプーの実を取ることができなかった。
見かねたジンが風の魔法で実を落としてくれたので、落ちたアプーの実を全て拾い、拾ったアプーで作ったパイを届けることを約束する。
「今の魔法とっても便利だからジンおじさん、教えてください」
「今のはとっても簡単だよ。魔力を風に変えて気を揺らしただけだから。ちょっと練習すれば、2人もできるよ」
「じゃあ練習するのでちょっと待ててください」
私とブランは他のアプーの実を魔法で落とすように練習していった。
次々とアプーを落としていって、自由に風を使ってアプーの実を落とすことを覚えていった。
「十分なほどアプーの実が取れたんで、私は薬草採取に戻るけどブランはどうする?」
「俺も薬草採取に戻るぞ、随分と風を操ることが出来るようになったからな」
ブランも簡単な風の魔法を覚えたので、薬草採取を再開することにした。
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