第13話 聖獣はパンダでした。
お腹がいっぱいでしーあーわーせーとゆったりした気分でリビングのクッションに座っていると、アイラがブランを迎えに来た。
ハンバーグの残り香を嗅いで、「美味しそうな匂いがするわ、ブランったら1人で美味しいもの食べたのね」とブランに言っていたので、今度一緒にハンバーグを作りましょうと言っておいた。
すると明日もハンバーグが食べたいとブランが騒いだので、なら明日アイラも一緒にハンバーグ作りをする事にして、アイラ達は自分の家に帰って行った。
その後リビングでゆったりと寛いでいると、急にリュックに入れている卵が、私の魔力を吸収する量が多くなったのでビックリしてリュックから卵を取り出した。
卵は朝見た時よりもほんの少し大きくなって、光っているように見えた。
ドラク爺とカリン婆に見せると、もう少しで孵化するようだと言う。
卵を抱っこして見つめていると、ドンドン魔力を吸い取って光も強くなっていく。
クッションの上で寝転びながら、卵を抱っこしているので、いつ気分が悪くなっても大丈夫だと思っていたが、一時間以上魔力を取られていたら心配になってくる。
カリン婆が心配そうに見ていたが、卵の光がすごく大きくなってきたので、もう少しだろうと思っていたら、卵にヒビが入ってきた。
自分から魔力を卵に送り込みながら、どんな聖獣が生まれるのかすごく気になる。
可愛いくて、私によく懐く子がいいなぁと思っていると、目がくらむくらい光って気がつくと腕の中に、手のひらに収まるくらいの小さな白と黒の模様がキュートなパンダ?がいて「クーン……………」と鳴いた。
「パンダ?………小さなジャイアントパンダ?………でもパンダって聖獣なの?」
「おーパンダかー、良い聖獣を手に入れたな〜。
パンダは幸運を運んでくると言われているし、とても強いから成長したら桃子を守ってくれるだろう」
「そうね〜、丸々として可愛い顔してるけど、力は強いし俊敏なのよ。もしかしたら将来桃子を背中に乗せて走ってくれるかもしれないわ。で、桃子この子の名前を考えた方がいいわ。名前をつけたら従魔となる筈だから」
「名前…………、この子男の子かな女の子かな、どっちだろう」
考えているとふと、自分は女の子であると主張しているように感じる。
「女の子か〜、かわいい名前がいいんだけど思い浮かばない。………………………日本で初めてのパンダはランランとカンカン……………ランランはどうかな〜」
「ランラン良いんじゃないかの〜」
「桃子が気に入ったならいいと思うわよ」
「じゃあ、お前の名前は《ランラン》だよ、気に入った?」
そう言った途端、子パンダはキラキラ光った。
ランランは気に入ってくれたようだ、良かった〜
読んでいただきありがとうございます。




