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98話 アリス

98話 アリス



お姉ちゃんはセクターに手を差し出す…セクターは悔しそうに手を握り立ち上がる…


お姉ちゃんは頭下げ、セクターも悔しそうに頭下げ


「「ありがとうございました……」」


セクターは悔しそうにルッツ王子の元にむかう、お姉ちゃんの元には私がちょっと怒った感じでむかう、私は小声で…


「お姉ちゃん手加減はどうしたのかな?それにあの剣舞?初めて見たけど?いつ練習したの?」


私は疑問をお姉ちゃんにぶつける……


「あ、あぁ、あれはね知識があったからね?ちょっと本気でやっちゃたよ…」


私の疑問にお姉ちゃんが答えて私は呆れる、するとフィルやシャナさんや他の女性陣に囲まれる……


「ルナさんあの踊り教えて!凄く綺麗だった!しかも相手の剣を躱しながらのあの踊り…今思い出しても凄く綺麗だった……」


見知らぬ女生徒からうっとりしながら言われる、シャナさんも頷いている、お姉ちゃんは焦りながら……


「ごめんなさい、あれは今思いついて相手に合わせて踊っただけだから、決まった踊りじゃ無いの、だから教えるなんて出来るほどの踊りじゃないから……」


そう言うとシャナがお姉ちゃんの手を握り、褒める…


「でも、あの踊りは凄いわ!しかも相手を翻弄しながらの踊りですもの、剣を相当訓練してないと出来ない動きだわ!さすがはクラエス家ね武の名門なだけはあるわ…」


クラスのみんなから褒められてお姉ちゃんは凄く嬉れしそうだ、だがお姉ちゃんは気づかなかった!相手はルッツ王子の護衛の生徒だ、ルッツ王子の不興を買ってしまったようだ……


ルッツ王子はお姉ちゃんを見ていた…


(これ何か問題起きそうだな?はぁ、面倒いな、ルッツ王子か…殺すか?いや、まだ早いかな?)


授業が終わり、着替えてご飯を食べに行こうとした時に、セクターから呼び止められる……


「ルナ・クラエス、ルッツ王子がお呼びだ!今すぐ校舎裏に来い!」


(来たか、あーもう!マジで面倒いな?相手は王族だからな、なんか要求されたら?従うしか無いよね?はぁ、いざとなったらマジで殺そう、お姉ちゃんを守らないと…)


「あ、はい……」


そう言われてお姉ちゃんはセクターの後ろをついていく、私もお姉ちゃんの事が気になり距離を取りながらついて来いていく……


(2人を気絶させてユエルに人形にして、私の眷属にしてこの国を内側から落とす、そんな使い方しかできないな、でも、あんまり変な事をすると怪しまれるかもしれないしな…)


私はそんな事を考えながらついて行く……


セクターの後ろを歩くお姉ちゃんに建物の影から剣が振るわれる!お姉ちゃんは咄嗟に腰に挿してあるショートソードを抜き受け流して襲ってきた相手の首すじに剣をむける……


[ガキィ!ヒュッ!]


(な!誰だこんな事する奴は!)


私は目に魔力を込めてよく見る……首に剣を向けられた男が……


「ほう、やはりか!何故自分の実力を隠す!その実力があれは私の警護役などを任せても良いものを…」


お姉ちゃんをいきなり襲って来たのはルッツ王子だった、お姉ちゃんは焦って剣を首から離して剣を鞘に納めて膝をついて謝る……


「申し訳ありません!まさか不意の攻撃だったものでつい反撃を…」


私は足音を消しながら少しずつ近づいていく…


(次に怪しい動きをしたら、躊躇なく殺す!お姉ちゃんを襲うなんて絶対に許さん!!)


私は深呼吸をして剣に手を伸ばす、殺気や気配を消しながら木の陰からお姉ちゃんを見守る……


「ふん、構わん!咄嗟の動きにしてはやはりなかなかの動きではあった!で、答えは?」


「は、はい…私は人殺しにむいてはおりません、私は13歳の頃に戦場を経験しております、今でも悪夢を見ますし、自分が殺した人の顔が頭から離れません、なので…」


お姉ちゃんが嫌そうな顔をしながら話す……


(お姉ちゃんそうだよね…思い出したく無いよね?クソ!せっかくここまで思い出させないようにしてきたのに!わざわざ思い出させやがって…)


「なろほど、その為にあんな嘘を!セクターは我が配下の中でも1、2を争う剣士だ、それをあんなに見事に弄ぶのだ、それなのに本人は剣が苦手と言う、俺は戸惑ってしまったぞ!納得した、すまなかったな…帰っていいぞ…」


そう言ってセクター共に帰っていく……


(あれ?以外だなすんなり帰るな?もしかしてお姉ちゃんが好きで構って欲しいとかそんな感じ?)


私はルッツ王子を敵だと認識した!あの男はお姉ちゃんを私から奪いにくるだろう、あの男はいずれは殺さなければならないだろう……


「危ないな、お姉ちゃんに何かあったらどう責任取るつもりなの?殺してやりたい!」


そう言いながら私はお姉ちゃんに抱きつく……


「仕方ないよ、自分のクラスメイトに自分の実力を隠している生徒がいるんだもん…王族なら気になるし、よからぬ事を考えているかもと警戒するのは仕方ないよ…」


「むぅ、お姉ちゃんがそこまで言うなら、お姉ちゃん早く着替えに行こう?皆んな待ってるよご飯食べれなくなっちゃうよ?」


「そうだ!ご飯!行こう!」


私達は更衣室にむかう……






次はルッツ王子編です

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