95話 アリス
95話 アリス
自己紹介が終わり、次は魔力検査になった…
これは魔道具を使って自分の魔力量を測る検査だ
お姉ちゃんの本当の魔力量は48000だ、普通は300〜400位なのにだ、この10000超えはユニオンの果実だと宣伝している様なもの為、私とお姉ちゃんは事前に話し合って調節してある……
ユニオンの果実が、10000超えの情報は結構有名な話でサリーからも聞いた話だ
サリーの場合は親がユニオンの果実の中毒に勝てず、頭がおかしくなってしまい、周りの村の人達から疎まれて奴隷商人に売られて、奴隷商人が珍しい人間としてそれをプラリア王国の王家に売ったらしい……
その引き取りに来た男がルカだ、一目惚れしたルカがサリーと恋仲になり、ユニオンの果実の中毒に耐えながら一緒に逃亡して、騎士団長のルカが一緒に逃げたから、王家の連中はサリーがユニオンの果実だと確信して2人を手配書を書かれてどこまでも逃げたが最後は追いつかれてルカは殺されてしまった…
そしてサリーは王家の玩具にされた…
その時に魔力量を測った事があり、その数字が10000だったらしい…
そんな話を前に聞いた事があった…それからユニオンの果実は10000超えは当たり前とされているらしい…
そのままの魔力を表に出してしまうと、いろいろマズイ事になるかも知れないとお姉ちゃんに相談して決めた……
周りの生徒達の平均は300〜400ぐらいだ、王子も700という数字で驚かれていた
(まあ、雑魚だからそんなものか?たった700で驚くなんて…コイツら馬鹿だな?)
お姉ちゃんの番になり魔道具の前に立ち測る、お姉ちゃんはかなり抑えたが1500という数字が出てきた、皆黙るお姉ちゃんは沈黙に耐えられず……
「先生、私は魔力量が高いのですが魔法は上手く使えないのです、出来て身体強化や回復魔法です、何年も練習をしているですが魔力操作上手く出来ないのでその辺よろしくお願いします…」
私は頭を下げる、先生は残念そうに……
「そうか…残念だね、確かに魔力量が多すぎて魔法が上手く使えない者は歴史上いる、残念だね英雄クラスの魔力量なのに、わかりました席にお戻りなさい…」
ルッツ王子は考え事をしている様子だった……
(ちょっと不味かったかな、今の話だとお姉ちゃんがユニオンの果実だと証明しているもんだ、ユニオンの果実は自分の魔力をコントロール出来ない、大雑把な回復魔法や身体強化なんかは簡単だが、属性魔法は使えないのだ、ルッツ王子にバレた可能性があるな……)
お姉ちゃんが私の隣に帰ってきた、次は私の番だ!さっきの威圧が効いているのか、皆黙る…私の魔力量は1000だったそれを見た先生が…
「アリス君は魔法が得意だと言っていたね?これは楽しみだ…新たなクラエスの英雄の誕生かな?」
そう先生は戯けてみせる、私はそれを心の中で舌打ちをしながら、私が微笑んで頭を下げる…
「ありがとうございます!クラエス家に恥じない様に頑張ります」
私は先生に念話を送る……
《変な話はしなくてもいい……無駄に私が答えないといけなくなる!お前は普通に授業をしていろ!》
《す、すいません!なるべくなら穏便に済ませようとしたのですが……申し訳ありません》
(使えない!眷属にしたがこの学校の先生は媚を売るしか出来ない奴らばかりだ、帝国を落とした後は皆殺しだね?生かす価値もない!)
私は席に戻る、他の生徒は小声で話し始める……
「おいおい、クラエス家は化け物だらけかよ…」
「可愛いのに勿体無いな…」
「さっきの威圧怖かった、いきなりあんなのをぶつけてくるなんて非常識ですわ、流石は田舎の辺境伯ね……」
(なんとでも言えばいい!無能な貴族連中はどうせ後何年も生きられない、お前らはキリヤ人の玩具になり殺されるんだ、特にお前らは私が直々にたっぷり苦痛与えてから殺してやる……)
先生が壇上に上がり、私の方を見て冷や汗をかきながら手を叩いて皆を黙らせる……
「さて今日の授業はこれで終わりだ!明日から本格的に行う気をつけて帰る様に……」
先生がそう言うと皆帰り支度し始めて帰る……
私達も帰り支度をしながらお姉ちゃんは悩んでいた……
(うん、さすがに初日がこれじゃあお姉ちゃんが可哀想だな?)
私は念話でフィルを呼ぶ……
《フィル?悪いけど予定変更でお姉ちゃんと友達になって、このままだとお姉ちゃんが可哀想だから……》
《わかりました、エレンと共に作戦を実行します……》
本当はもう少したってから行う予定だった作戦を前倒しで行う事にした……
「ルナ様、アリス様少しお話しよろしいでしょうか?」
いきなり話しかけられてお姉ちゃんは声のする方を向くとフィルとエレンが立っていた……
これがお姉ちゃんと親友のエレンとフィルとの出会いだった……




