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87話 ルナ

87話 ルナ




私はセクターに手を差し出す、セクターは悔しそうに手を握り立ち上がる……


私は頭下げ、セクターも頭下げ…


「「ありがとうございました……」」


セクターは悔しそうにルッツ王子の元にむかう、私の元にはアリスがちょっと怒った感じできて小声で…


「お姉ちゃん手加減はどうしたのかな?それにあの剣舞?初めて見たけど?いつ練習したの?」


「あ、あぁ、あれはね知識があったからね?見様見真似でね、ちょっと本気でやっちゃたよ…」


アリスは私の答えに呆れる、するとフィルやシャナさんや他の女性陣に囲まれる……


「ルナさんあの踊り教えて!凄く綺麗だった…しかも相手の剣を躱しながらのあの踊り!今思い出しても凄く綺麗だった……」


見知らぬ女生徒からうっとりしながら言われる、シャナさんも頷いている……


「ごめんなさい、あれは今思いついて相手に合わせて踊っただけだから、決まった踊りじゃ無いのだから教えるなんて出来るほどの踊りじゃないから…」


そう言うとシャナが私の手を握り…褒める…


「でも、あの踊りは凄いわ!しかも相手を翻弄しながらの踊りですもの…剣を相当訓練してないと出来ない動きだわ!さすがはクラエス家ね武の名門ここにありね!」


クラスのみんなから褒められて私は凄く嬉しかった…だが私は気づかなかった…相手はルッツ王子の護衛の生徒だ!ルッツ王子の不興を買ってしまった……


授業が終わり、着替えてご飯を食べに行こうとした時に、セクターから呼び止められる……


「ルナ・クラエス、ルッツ王子がお呼びだ!今すぐ校舎裏に来い!」


(あー、マズイかも?殺されないけど何されるか分からないかも?行きたく無いな…)


「あ、はい……」


そう言われてセクターの後ろをついていく……アリスも私の事が気になり距離を取りながらついて来てくれた……


(まあ、いざとなればなんとかなるけど?アリスがついて来てくれるのは嬉しいな…)


そんな事を思いながら歩いていると建物の影から剣が振るわれる!私は咄嗟に腰に挿してあるショートソードを抜き受け流して襲ってきた相手の首すじに剣をむける……


[ガキィ!ヒュッ!]


首に剣を向けられた男が……


「ほう、やはりか…何故自分の実力を隠す!その実力があれは私の警護役などを任せても良いものを…」


私をいきなり襲って来たのはルッツ王子だった……私は焦って剣を首から離して剣を鞘に納めて膝をついて謝る……


「申し訳ありません!まさか不意の攻撃だったものでつい反撃を!」


「ふん、構わん!咄嗟の動きにしてはやはりなかなかの動きではあった!で、答えは?」


「は、はい…私は人殺しにむいてはおりません!私は13歳の頃に戦場を経験しております…今でも悪夢を見ますし、自分が殺した人の顔が頭から離れません…なので…」


「なろほど!その為にあんな嘘を?セクターは我が配下の中でも1、2を争う剣士だ、それをあんなに見事にあしらうのだ!それなのに本人は剣が苦手と言う…俺は戸惑ってしまったぞ!納得した…すまなかったな…帰っていいぞ!」


そう言ってセクター共に帰っていく……


(以外とすんなり帰った?なんで?しかも私に謝ったよ?もしかしたら以外と普通の人なのかな……)


「危ないな!お姉ちゃんに何かあったらどう責任取るつもりなの?殺してやりたい…」


そう言いながら私にアリスが抱きついてくる……


「仕方ないよ!自分のクラスメイトに自分の実力を隠している生徒がいるんだもん?王族なら気になるし、よからぬ事を考えているかもと警戒するのは仕方ないよ……」


「むぅ、お姉ちゃんがそこまで言うなら、お姉ちゃん早く着替えに行こう?皆んな待ってるよご飯食べれなくなっちゃうよ……」


「そうだ!ご飯!行こう!」


私達は更衣室にむかう……


私が学校に慣れてきた頃……聖ヴァルキリア王国とプラリア王国との戦争が本格的に起きたのだ……

プラリア王国の軍事都市カリオで戦端が開かれたらしい……


隣国の事なので詳しくは分からないが?プラリア王国側が敗北したらしい……


プラリア王国には大きな都市や町が結構ある為、今回の都市が落ちても何にも支障が無いと言うが…プラリア王国は厳しそうだ、帝国は今回の戦争に手を出すつもりはないらしい……


(まあ、介入したら姫と王のどちらかに手を貸すことになるから、下手したら泥沼になるかもしれないしな……)


そんな事を考えて授業を受ける…休み時間になるとエレンとフィルとシャナが私と話をする…いつのまにかシャナは私と友達になっていた…公爵家なのであんまり変な事も出来ないが…だがシャナは貴族の階級や位を無視した私達の付き合いが面白いらしい…多分今まで自分を特別扱いする人達しか付き合った事がないみたいで新鮮だと言って友達になったのだ…


休みの日とか皆んな遊びに行ってりして首都を散策する…最初シャナは付き合いにくいと思っていたが、いざ友達になるとかなりサバサバさた性格だった為かなり付き合い安いのだ、私と、アリスとフィルとエレンと、シャナで首都でカフェや雑貨屋さんなどを回る…

こんな事をしながら楽しい学校生活は進む…




次はアリス編です

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