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85話 ルナ

85話 ルナ






私は話しかけられて振り返ると、そこにはエレンとフィルが立っていた…


「えっと、エレン・グランさんと、フィル・ホークさんだよね?なんでしょうか?」


フィルさんとエレンさんは驚いた表情で…


「もう名前を、ありがとうございます!私はフィルとお呼び下さい!」


「私もエレンでお願いします!」


「あ、はい、フィルさんとエレンさんは何か用ですか?」


「実は私達下級貴族は派閥争いに参加したくないのですが、向こうからどっちにつくのか選べと要求されまして、出来ればルナ様やアリス様の派閥に入れて欲しくてこうして来ました」


「は、派閥?私達は派閥なんて作らないよ?うーん友達なら良いよ!」


私の答えにエレンが嬉しそうに…


「本当ですか!あのクラエス家と友達になれるなんて光栄です!私の実家は商家でして最近貴族の位を買ったんです、多分相当厳しい学校生活になると思っていたのですが、アリス様とルナ様と友達になって貰えれば助かります……」


フィルさんは私に握手を求めてきた……


「私の実家は貴族なのですが、周りの貴族に嫌われていまして、私も友達は諦めていたんです、よろしくお願いします……」


私はフィルさんと握手していろんな話をしながら食堂の方にむかう……


彼女達と食事をしながら話をする……


彼女達と話をして初めて知った事がある、それはなんでクラエス家がこんなに恐れられているのかだ!理由は2年前のカフ王国との戦争だった……


あの時、我がクラエス家はたった2000の兵で、8000の兵を全滅させたのだ…


帝国が少ない戦力しかなかったのはクラエス家をよく思わない勢力の嫌がらせだったらしいが、その状態でこちらの戦力を減らさず向こうを全滅させたのだ…


こんだけ力を見せれば確かに怖がれるのも仕方ない、当時のカフ王国は騎馬隊が強く恐れられていた、それをいとも簡単に全滅させたのだ……


(あの戦争には私とアリスが参戦している、しかもカフ王国の戦力を半壊させたのはアリスだ、バレないようにアリスを守らないと……)


エレンの話しは面白かった!商家の家だけあっていろんな家の裏事情を知っていて…それを面白おかしく話すのだ、私達は笑ってしまった……


フィルは貴族の鏡と言われている貴族の家だ、無知の私でも知っていた、民の為に自分の資産を還元して救った話を聞いていた、だが自分の食費までやっていたらしく、フィルと妹さんはかなり厳しい生活をしていたらしい、今は援助してくれる家があるので安心だと言っていた……


そしてフィルさんはアリスに頭を下げる……


(もしかして?援助している家ってクラエス家でアリスがやっている事なんだ!凄いなアリスは…)


私は自分事の様に嬉しくなる……


食事が終わると寮に帰る、フィルとエレンも白百合の寮らしい、前世の世界みたいに一緒に帰ろうと提案したらアリスに止められる……


「お姉ちゃん、皆んな馬車だから無理だよ?」


「あ、そうだね、皆んなゴメンね変な事を言って?」


私はフィルとエレンに謝る、エレンが手を左右に振りながら…


「いえいえ、気になさらず、むしろそう言って誘ってくれただけでも嬉しいですよ!」


フィルが私を慰める……


「そうですよ!ルナ様にそう言って貰えるだけでも嬉しいのですから、そ、それに私達は友達なのでしょう?」


フィルが顔を赤くして言う、私は嬉しくなって


「うん、そうだよね、友達だからね!ふふっ、」


私達は笑いあい、また明日会う約束をして各馬車に乗り寮にむかう、馬車の中でアリスと話をする……


「友達ができたよ!嬉しいな!」


「私的にはお姉ちゃんを独占したかったから、残念な感じですが……」


アリスそんな事言うので私はアリスの隣に座って手を繋ぐ、私はアリスにキスをする…


「もう!そんな事言わないでよ!この世界に来て初めての学校、しかも友達だよ!私はアリスを愛しているし、アリスに寂しい思いはさせないから!ね?」


私はアリスの頬を撫でる、アリスは私にキスをする、寮に着くまで少しイチャイチャする、寮の部屋に着いたら、私とアリスはクラエス家に転移する……


クラエス家ではお父様とサリー母さんとアウルとコニーが待っていた……


私は学校であった事を報告する、皆が友達が出来て良かったと言ってくれた……


夕方までコニーに甘えながら、学校の話をする…


コニーは私とってこの世界の母親だ、コニーに膝枕をしてもらい耳かきをしてもらう……


「ルナ様は大人なのに寂しがりやですね?学校少し不安ですか?」


「コニーには勝てないな…うん、少し不安かな?なんか派閥はあるわ、王子は仲良く出来そうも無いし、友達が出来たのは嬉しかったけど…」


コニーは私の頭を撫でて……


「ルナ様、困った事があれば友達やアリス様を頼れば良いんですよ!なんでも自分で解決しようとしないで下さいね……」


「うん、ありがとうそうするよ…」


頭を撫でられて気持ちよくて私はウトウトして寝てしまう……


なんか久々にコニーに甘えた気がした……








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