84話 ルナ
84話 ルナ
私とアリスは教室に入る…そこは60名近くが入るデカイ教室だった
私達は適当に座る周りを良く見ると人が4つのグループに分かれていた、1つ目のグループは貴族の位が低い人達だった
もう一つのグループは公爵家ソール家のご令嬢シャナ嬢だ…
それから同じ公爵家のラース家のエリカ嬢…
それとこの国の王子様のルッツ王子とその取り巻き…
アリスが耳元で小声で教えてくれる……
(うわー、学校でもこんな派閥のやり取りがあるなんて貴族だからか?嫌だね…)
ルッツ王子と取り巻き以外皆んな仲が悪そうだ……
そこに先生が入って来て、自己紹介をするように言ってきた、下の席から順番に自己紹介して他の生徒達が拍手して自己紹介した人が席に戻る、その繰り返しで私とアリスの番になり自己紹介する
「私の名前はルナ・クラエスです、魔法や剣などは苦手です、勉強は得意ですよろしくお願いします……」
私はそう言って頭を下げる…周りの生徒がザワザワ騒ぐ……
「おい、やっぱりそうだぜ!」
「へぇ、あの化け物クラエスか?でも魔法や剣が苦手って言ってるぜ?」
「多分冗談だろ?笑わせようとワザと言ってるんだよ…」
アリスが拍手する他の人もそれに倣って拍手がする…私は席に戻る……
(なんか心なしかアリスが怒ってる感じがする……)
アリスの番になりアリスが自己紹介する……
「私の名前はアリス・クラエス、魔法は得意ですよろしく……」
かなり雰囲気が悪い!殺気や魔力が漏れている、私にとっては大した事ないが普通の人にはキツイみたいだ!油汗をかきながら皆黙る…
「うっ、キツイ…」
「ひぃ、辞め…」
私はマズイと思い拍手する、アリスは魔力や殺気を納める、皆もビビりながら拍手する……
「お、おい、大丈夫か……」
「あ、ああ、ヤバイぜあれ……」
「クラエス家、怖ー!」
そうして私の元に戻ってきた、私は小声で…
「アリスやり過ぎだよ!皆んな引いてるよ…」
「いいんだよ、お姉ちゃん、お姉ちゃんの事を化け物呼ばわりしたんだよ!許せないよ!」
アリスが怒ってる、私は机の下でアリスの手を握る……
「ありがとう!でもそんなに気にしないで?私達はクラエス家だから慣れないとね……」
「でも……つぅ、わかった…我慢する……」
なんとかアリスを宥める、そんな事をしているとルッツ王子の番になる……
「私がルッツだ!この国の第1王位継承権を持つ人間であり、将来君達の王になる男だ!意味はわかるな?よろしく頼む!」
そう言って生徒達の拍手され満足げに自分の席に戻る……
(あれはダメだな?友達とかそういうレベルじゃないな、私が苦手とするタイプだ……)
自己紹介が終わり、次は魔力検査になった、これは魔道具を使って自分の魔力量を測る検査だ
私とアリスは事前に話し合って調節してある、そのままの魔力を表に出してしまうと、いろいろマズイ事になるかも知れないと、お父様に言われたからだ……
周りの生徒達の平均は300〜400ぐらいだ、王子も700という数字で驚かれていた……
後から知った事だが、ルッツ王子の700は宮廷魔導師並みの魔力量らしい、平均は300という事だ私の番になり魔道具の前に立ち測る
私はかなり抑えてほぼ魔力漏れ無しまで持っていったつもりだが1500という数字が出てきた、皆黙る私は沈黙に耐えられず……
「先生、私は魔力量が高いのですが魔法は上手く使えないのです、出来て身体強化や回復魔法です、何年も練習をしているですが魔力操作上手く出来ないのでその辺よろしくお願いします…」
私は頭を下げる、先生は残念そうに……
「そうか、残念だね、確かに魔力量が多すぎて魔法が上手く使えない者は歴史上いる残念だね、英雄クラスの魔力量なのにわかりました、席にお戻りなさい……」
そう言われて私は席に戻る、次はアリスの番だ!さっきの威圧が効いているのか皆黙る
アリスの魔力量は1000だった、それを見た先生が…
「アリス君は魔法が得意だと言っていたね?これは楽しみだ…新たなクラエスの英雄の誕生かな?」
そう先生は戯けてみせる…それを見たアリスが微笑んで頭を下げる…
「ありがとうございます…クラエス家に恥じない様に頑張ります……」
アリスは席に戻る、他の生徒は小声で話し始める……
「おいおい、クラエス家は化け物だらけかよ…」
「可愛いのに勿体無いな…」
「さっきの威圧怖かった……いきなりあんなのをぶつけてくるなんて非常識ですわ!流石は田舎の辺境伯ね」
先生が壇上に上がり…手を叩いて皆を黙らせる……
「さて今日の授業はこれで終わりだ!明日から本格的に行う!気をつけて帰る様に!」
先生がそう言うと皆帰り支度し始めて帰る……
私達も帰り支度をしながら考える……
(これ友達できるのかな?学校で派閥争いもあるし、クラエス家は化け物扱いだし?無理じゃん?)
「ルナ様、アリス様少しお話しよろしいでしょうか?」
いきなり話しかけられて私は声のする方を向くと2人の女の子が立っていた……
これが私と親友のエレンとフィルとの出会いだった……




