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81話 ヒース王

81話 ヒース王


私はヒース、プラリア王国の王だ、私はありえない物を見て城の自分の部屋のバルコニーの外に出て空を見ながら言う……


「な、なんだ、なんなんだコレは?ありえない!!リリアナ嘘だろ!」


事の始まりは2ヶ月前だ、リリアナが警護の親衛隊4名と共に失踪したのだ……


城の守りはがっちりしていたので、自ら出たのかそれとも事件か、騎士団の調べだと誘拐の可能性が高いそうだ……


「ヒース王!今回のリリアナ姫の件は隠し通路を使った形跡がありません、城の警護は完璧でリリアナ姫は城を出た形跡はありません、なんらかの方法を使った誘拐か、あり得ないと思いますが神隠しではないでしょうか……」


第1騎士団が俺にそう報告してくる……


(クソ!妹は美人だ、何もさせてなければ良いが、なんで妹がピンチの時にこうして誰かの報告を受けるしなできないなんて、兄として情けない……)


俺は手に力を込めて爪が手のひらに食い込んで血が出てくる、そこに隣に座っていた妻が私の手を握る…


「貴方…リリアナ姫は必ず見つかるわ、自分を責めないで……」


そうして俺の妻ポーラが俺の手を握りながら回復魔法をかける……


「くっ、ポーラそうだな、少し冷静になれたよ……ありがとう…」


俺は妻に礼をして騎士団長に命令する……


「なんとしても探し出せ!そしてもし犯人がいるなら皆殺しにしてやれ!」


「「ハッ!」」


そう命令してから1ヶ月たった、リリアナは見つからない、誘拐して俺を脅す目的ならもう行動を起こしても問題ないはずなのに、音沙汰がない……本当に神隠しかと思ってしまう……


俺はベッドで妻のポーラと娘の3歳のエナと寝ていた、エナは寝息をかいて寝ていた……


俺はエナの頭を撫でながら…


「リリアナが見つからない、ここまで見つからないのはおかしい?帝国やユニオン国の策略かと思ったがどうやら違うらしい……」


「貴方、リリアナ姫は必ず見つかりますから元気を出して下さい……」


そう言って俺は抱きしめる、俺はポーラに甘える……


ポーラの意見は正しかった、しかも最悪な形で、まさか…こんな再開になるとは思わなかった……


ある日晴れた昼下がりに俺は書類にハンコを押していたら空が光り、そこにはリリアナが映し出されていた……


「リリアナ!無事だったか!よかった!」


だが俺は嬉しさのあまり失念していた、なんで空にリリアナが映し出されているのか、空に映るリリアナが喋り出す……


「私はプラリア王国の第1王女のリリアナです、私が行方不明になったと皆さんは思っているのかも知れませんが実は違うのです!私は実の兄であるヒース王に命を狙われて身を隠すしかなかったのです、皆さんはこの映像を見て恐怖や混乱をするかもしれませんが、どうか聞いて欲しいのです……」


俺はさらに混乱する……


(な、何を言ってるんだ?俺はリリアナにそんな事をした事無いぞ?)


「私は、現プラリア王国の王、我が兄であるヒース王を認めません!兄はプラリア王国を私物化して国民を騙して戦争を起こしてこのカルガ大陸を支配しようとしているのです!私はこの現状を憂い行動を起こします!私は兄とプラリア王国に宣戦布告をします!まず手始めに商業都市フーラを陥落させて民を新しい私の領地に元カフ王国に移動させました、民達は私の国で幸せに生きています、カフ王国は私が滅ぼして私の国になりました……」


(カフ王国を滅ぼした?しかも、商業都市フーラの事はリリアナがやったのか?)


「私の国の名前は聖ヴァルキリア王国にします、まずは兄であるヒース王を打倒して国民を守り、国民が誰もが幸せになれる様な国を作ります!そしてカルガ大陸を救おうと思います!私は理想を求める単なる無力な女です……ですが私には心強い仲間がいます!紹介しましょう!」


リリアナ姫が手を向けた方に黒い全身鎧をきてフルフェイスの兜をつけた3人の騎士達が立っていた……


「この方達は隣の大陸!キュール大陸の魔導師の方達です、皆かなり強い力を持ち私の理想に恭順してくれた方達なのです!私はプラリア王国を倒して必ずや皆が幸せになる世界を作ります!皆さん協力して下さい………」


(なんで?そんなデタラメを?大陸支配なんて面倒だけだ、それにキュール大陸だと!ほとんど関わり合いがない大陸だぞ?リリアナはどうしてそんな奴らと?)


俺は混乱する……


「ヒース王に告げます!無条件降伏をしなさい!そうすれば命だけは助けましょう」


そう言うと映像が終わり、リリアナ姫は消えていく俺は冷静になる……


(マズイ!マズイぞ!これは完全な戦争になる!多分どこの国も助けてはくれまい、しかも向こうは商業都市フーラを制圧できるほどの戦力があるという事だ、リリアナ本気で俺と戦争をするつもりなのか?クソ!)


「大臣たちを集めろ!緊急だ!急げ!」


俺はすぐに部屋を出て護衛兵に命令する、俺は移動しながら考える……


(リリアナは洗脳されているか、魔法で操られているのかもしれない?じゃないと俺とあんなに仲良くしていたのにこんな事には……リリアナを助ける!この戦争に勝って必ず助けてみせる!)


俺は新たな決意とともに大臣たちがいるであろう会議室にむかう……


次はルナ編です

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