68話 ルナ
68話 ルナ
私は今ショートソードを作っていた……私はもう少しで15歳になる…
この世界は15歳で成人扱いを受ける…ギルダ帝国は貴族の子供は15歳になると貴族専用の学校に通って勉強をしなければならない……まあ、勉強なんて口実で普通の貴族の家では家庭教師がついて勉強は必要ない……要は人脈を作ったり、結婚相手を探すのだ……
正直楽しみだ…私は普段この家と自分の町しか行った事がない…お父様に行くなと言われているのだ…もし、逆らったらコニーにお仕置きをすると言われて私はその言いつけを守っている……
(本当はいろいろ出て見てみたいのだが、コニーを人質にされたら動けない……なので学校に行けば自由な時間が増えるのではないかと、画策しているのだ……)
とりあえず学校には護身用の武器を持つ事は許されているので、女性が持っても違和感がない様ショートソードを私は作っているのだ……
まあ、お父様からはショートソードを持つ女性は少ないらしいが、基本はナイフらしい……だが私達クラエス家は武門の家系だ、ショートソードを持っていっても問題はないそうだ……
もちろん魔剣にする…だが学校なので盗まれたりする可能性があるので私は破壊不能しかつけない事にした……
最近は私はアクセサリー作りにハマっていた……地味な物に能力を刻んむのだ……指輪や耳飾り、ネックレスなどを作っている……
学校にはこれらを持って行こうと考えているのだ…
そう言うば、メイド達が話しているのを聞いたのだが、最近隣国のプラリア王国が魔王と戦争になったらしい…
デカイ都市が制圧されて住民がごっそりいなくなったみたいだ……戦闘の後もあるので魔王に何かされたのではと、噂になり民達が不安がっているらしい……
その都市は約2万人の人がいたのにだ……隣国の事だがお父様は戦争の準備をしていた、クラエス家の領地はカフ王国とプラリア王国に面しているのでその制圧された都市の場所もクラエス家の領地に近いのだ……
ある日、アリスが新しく雇いたいと言う女の子を連れて来た……私はちょっと身構える…
(レナの様な女の子じゃなければ良いけど……出来れば普通の子がいいな…)
そこにアリスに連れられて来たのは可愛い女の子だった……10歳ぐらいで黒髪の可愛い女の子だ…よく見ると赤目だ…キリヤ人だった……
(やっぱり、キリヤ人が……アリスはキリヤ人で酷い目にあってる子を買い取ったり、助けたりしているのだろう……私はこの家を出るなと言われているので、アリスがこういう人助けをしているのを誇らしく思う……)
「あ、あの…初めまして私の名前はユエルと言います…14歳です……よ、よろしくお願いします……」
ユエルという少女はおどおどしながら頭を下げる……
(14歳?この身長で?120センチぐらいしか無いけど……もしかして…この子も虐待を受けて、食事をあまりくれなかったとか……あり得るな……この世界はあまりにも酷いから……)
私はユエルに近づいて…
「初めまして…私の名前はルナって言うんだ…これからよろしくね……」
「は、はい……」
ユエルはモジモジしながら頷く……小学生ぐらいの女の子で黒髪だ…前世の娘を思い出す……私はつい抱きしめてしまった……
「えっ、あ、あの……」
「あ、ごめんね…つい……」
私は焦って離す…ユエルは顔を赤くしてモジモジしている……そこにアリスが私に抱きついて来て……
「お姉ちゃん…何してるんですか……」
「あ、うん、ちょっと前世の娘を思い出してね……珍しい髪の色だったから……」
私は少し凹む……髪の色が同じだからといっていきなり抱きつくなんて……
そんな私を見てアリスは私の頭を撫でて…
「お姉ちゃん…元気出して…ユエルはお姉ちゃんと私のメイドにする予定なんだ…なんだったらユエルをベッドでたっぷり可愛がっても良いんだよ?」
「ふふっ、なにそれ?確かに懐かしい感じがしたけど、そんな事しないよ……あ、もしかしてユエルもトラウマ持ってるの?」
「うん、そうだよ…多分お姉ちゃんと私とレナとユエルの4人で寝てもらうかも……ユエルは母親を目の前で拷問されて犯されて殺されたの……だから…」
「そうなんだ……」
(酷い事だ……多分幼い時に目の前で母親を嬲り殺される……しかも自分の父親かもしれない人に……レナからキリヤ人の置かれている状況をいろいろ聞いてしまったから尚更そう思ってしまう……考えてみれば、アリスもレナもユエルちゃんも皆んな目の前で母親を殺されている……しかも殺し方は酷いとしか言いようがないやり方だ……アレフ人は…嫌…この世界が教育のせいか…)
「ユエル、こっちに来て…」
「は、はい……」
私は近づいて来たユエルを抱きしめる……
「ねぇ、ユエル私が抱きついて嫌じゃない?」
「ううん、嬉しいです…それに落ち着きます…お
母さんを思い出して懐かしい感じがします……」
「そうなんだ…もし甘えたくなったら、いつでも
良いからね…私できる事ならしてあげるから…」
「はい…ありがとうございます……ルナ様…」
ユエルは泣き出した…私はユエルが落ち着くまで抱きしめるあげる……




