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55話 ユエル

55話 ユエル





私の名前はユエル、キリヤ人とアレフ人とのハー

フだ…母さんがキリヤ人で父は誰かわからない…

多分村のアレフ人の誰かだ……


この村はカフ王国とプラリア王国の国境沿いの小

さな村だ…人口は100人ぐらいの村だ…この村で

はキリヤ人は村の財産であり、何をしてもいい存

在だ……昔はもっとキリヤ人が奴隷としていたら

しいが、今は10人ぐらいしかいなくなってしまっ

た……つまり弄ばれて殺されたのだ……


私は14歳だ…後1年か2年もすれば母さんの様に村

の男達に玩具にされ25〜27歳ぐらいで子供を産ま

させられて嬲り殺しにされていただろう……

そんな未来が確定した人生だったが、ある日この

村にアリス様がやって来た……


アリス様は私の確定した未来を壊してくれた……

私は魔王になり、今はアリス様の国民を代わりに

統治している……アリス様からは結構信頼されて

いると思う……


アリス様の国民はキリヤ人だ……女神ユニオンに

嫌がらせをしてやるとアリス様が言っていたが私

にはよくわからない……


私が統治している場所では、アレフ人は全て奴隷

だ……キリヤ人がアレフ人に何をしても罪には問

われない…


アレフ人は読み書きも計算も禁止だ、食事も質素

な物を与える事になっている…これは私達キリヤ

人が奴隷の時に適用されていた法律だ……アリス

様は本気でキリヤ人とアレフ人を逆転させて統治

するらしい……


私もそうだが、キリヤ人は文字の読み書きが出来

ず計算も苦手だ……なので今はその勉強を全ての

キリヤ人がする様にとアリス様にするように言わ

れている…


最近、私は悩んでいた……私はアレフ人の事を人

の皮を被ったバケモノや、ケダモノだと思って生

きてきた……


私の母さんは、よく私の目前で犯されていた……

母さんが玩具にされている姿を私に見せて、私が

泣いている姿を見ては村の男達は喜んでいた……


「よく見ろ!コレはお前の将来の姿なんだ!後も

うちょっとすればユエルも可愛がってあげるから

な…」


そう言ってよくキスをされたり、顔を舐められた

記憶がある……抵抗をすると暴力やイタズラをさ

れた……同年代の男の子達からも裸にされたり、

暴力を振るわれたり色々された…私達キリヤ人は

アレフ人の玩具だった……


だがアリス様がきて世界がひっくり返ったの

だ……今まで虐げられていたキリヤ人の男の人達

がアレフ人の女や子供を犯す様になったのだ……


一応1人のキリヤ人が持てるアレフ人の奴隷は数

を決めているのだが、今までの鬱憤を晴らすかの

様にアレフ人に酷い扱いを敷いていた……


私が街中を歩いていると、いろんなとこでアレフ

人がキリヤ人に犯されている…私はそれを見て…


(所詮キリヤ人も男はケダモノか……結局はアレフ

人もキリヤ人も変わらないのかも…)


最近そう思えて仕方ないのだ…元々私は男は嫌い

だったけど、それはアレフ人だからで、キリヤ人

は違うと思っていたが、それが間違っている事に

気付いたのだ……


アリス様にその事を相談すると…


「ユエル…それは仕方ないと思うわ……だって私

達だって今までの鬱憤を晴らすかの様に行動して

いるのよ?キリヤ人の普通の人達がそういう事を

するのは仕方ない事なのよ……」


そう言われた……まあ、私も気持ちがわからなく

も無いのだが…いくらアリス様のお言葉でも少し

納得がいかないのだ……


だから最近は私はアレフ人が不憫になり、あまり

そう言う事をしないようにとキリヤ人に命令して

いるのだが、どうやら隠れて酷い目に遭っている

アレフ人女性が多いらしい……


まあ、私や母さんが同じ事されていた時にアレフ

人は助けてくれなかった……なのでそこまで助け

る必要は無いのだが気持ちの問題なのだ…


最近では私の奴隷になれば酷い扱いを受けないと

噂になり、フリーのアレフ人の奴隷の10代前半の

女の子達が私に群がって奴隷にして下さいと懇願

してくる様になった……


どの子も凄く必死にアピールしてくる…だが私は

奴隷の時に酷い事をしてきた子はそのまま無視を

して、奴隷の時にお菓子くれたり、優しくしてく

れた子を私の奴隷にした……その子達は私に媚を

売りながら一生懸命に尽くしてくれる……皆キリ

ヤ人に媚びを売り少しでも、暴力を振るわれない

様に必死だった……


他のキリヤ人が勘違いをして、自分が偉いと勘違

いするのも分かる気がした……この子達は昔の私

だ……少し同情してしまう……


私は魔王になってから夜が楽しみだ……何故なら

ルナ様に会えるからだ……ルナ様は私の能力で人

形にした……その人形モードでルナ様に甘えるの

が堪らなく好きだ…ルナ様の体液は凄く美味

い……しかも母さんを思い出すのだ……いつもル

ナ様に可愛がって貰い毎日グッスリ寝るのが私の

今の幸せなのだ…


ある日、アリス様がレナさんと私とルカさんとサ

リーさんを呼んで会議をする…


なんと、プラリア王国を攻めるらしい…目標は商

業都市フーラだそうだ……

しかも、アリス様が私にルナ様が作った刀をくれ

た……正直凄く嬉しかった…私にとってアリス様

は命の恩人であり、神様みたいなものだ…その神

がくれた武器なのだ……


この刀のお陰で私は勇者と互角に戦える様になれ

るらしい……

私はアリス様の役に立ちたい…その思いだけで戦

争に参加する……










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