54話 アリス
54話 アリス
私はレナにとある商業都市の調査を命じた……つ
いに隣国プラリア王国を本格的に攻める事にした
のだ……
商業都市の名前は商業都市フーラだ、周りを城壁
で囲み軍隊が常に駐留している都市だ…
カフ王国の時とは違う…カフ王国は軍隊がなかっ
た…所詮民族の集まり烏合の集だ…だがプラリア
王国は軍隊がある国だ、本格的な戦争になると言
ってもいい……
私はレナに虫の能力を使って諜報活動を命じたの
だ……
まずは人口や軍人の数、そして勇者がいるか……
勇者がいるかいないかで攻略難度が変わる…カフ
王国はたまたま勇者がいなかった…
(まあ、いてももしかして異物として食べたかもし
れないが……)
私はレナが諜報した情報を会議室で仲間に報告す
る……ここにいるメンバーは私とレナとユエルと
ルカとサリーがいた…
真ん中のテーブルの上には砂が詰まった箱が置い
てあった……
「じゃあレナ報告を……」
私がレナに報告をお願いする、レナが砂に魔力を
込めて土魔法を起動させる……
「はい、まずは商業都市フーラの全体模型を作り
ます……」
目の前の砂が商業都市フーラの模型になる……結
構精密な模型だ……どこに何があるのか細かく作
られていた…
(レナの性格はともかく、能力はなかなかね…)
私は模型の精密さに感心してちょっとレナの評価
を上げる……
「この都市の人口は約2万です……その内訳はキ
リヤ人は約5千人、軍人と男が1万人、女、子供が
5千人ぐらいだと思います……なので今回の捕虜
はキリヤ人と女、子供なので約1万人だと思われ
ます……」
「勇者は何人いるのかしら?正直に言えばもうレ
ナの時のように捕虜にする必要もないから殺すつ
もりだけど、数が多いなら私や、レナが出ないと
勝てないでしょうからね……」
私がそう言うと、ユエルやルカが頷く……
「勇者は3人いる事がわかっています……実はプ
ラリア王国の国境付近の村や町を襲っていたの
で、警戒されているみたいですね…男が2人、女
が1人ですね…勇者シリーズの能力はちょっとわ
かりませんでした……」
レナが説明しながらシュンとする……
「ふふっ、レナ気にしないで?貴方はよくやって
いるわ……そうね、スケルトン兵を10万を使い都
市を囲み一斉に攻撃させ、混乱させた上に私やレ
ナとユエルで勇者を殺して終了かな?」
「わ、私もですか……ちょっと自信がないで
す…」
ユエルがそう答える……
(まあ、確かにユエルには厳しいかな?パッと見た
感じは可愛い女の子だからね……)
「ユエル安心して、貴方はとりあえず時間稼ぎを
すれば後は求めないわ…私やレナが来るのを待っ
ていればいいの…そのぐらいならできるでしょ
う?」
「それなら、多分出来ます……頑張ります……」
「そう、ならコレをあげるわ…」
私は亜空間から魔剣を出してユエルに渡す…これ
は私の予備の刀だ…お姉ちゃんにユエルに渡すた
めに作って貰ったのだ……
「こ、コレは……ルナ様の刀ですか?う、嬉しい
です……」
「本当はお姉ちゃんに紹介して貴方専用の刀を作
ってあげたかったけど…ゴメンね今度紹介するか
ら……」
「は、はい……ありがとうございます…」
ユエルは嬉しそうに頭を下げて刀を受け取る…
私はルカの方を見て…
「ルカにはスケルトン兵の指揮をお願いするわ、
敵兵も戦略を持って攻めて来るはずよ……被害は
最小限でお願いね……」
「はい!お任せ下さい…必ずや商業都市を攻略し
て見せましょう……」
私はサリーを見る…サリーは背筋を伸ばす……
「サリーにはこの家を守って貰うわ、お姉ちゃん
とアウルとコニーの3人を守りなさい、まあ、貴
方が戦う事は無いと思うけどね」
「はい!お任せ下さい……」
サリーは私に頭を下げる……そしてルカが思い出
した様に……
「あっ、そうだアリス様!旗はどうしますか?」
「旗?なんで?旗なんて要らないと思うけど?」
「いえいえ、戦争になるなら旗は必要です…相手
の戦意を無くす効果もありますから、是非作るべ
きです……」
「むっ、そうなんだ……じゃあ、私は不死王だから骸骨とかでいい感じがするけど?」
「おぉ、いいと思います…実はユエル殿に頼んで
旗は作って貰っていたのでそれに骸骨を刺繍させ
ておきます……」
ユエルが頷く…私の国はもう軌道に乗っていた…
生け捕りにしたアレフ人は奴隷になり、魔法が使
えない様に魔法封じの首輪をつけて働かせてい
る……魔法封じの首輪とは犯罪奴隷やアレフ人向
けの奴隷用の首輪だ、私は捕まえたアレフ人達に
つける事を義務化したのだ……しかも子供は7歳
から働かせているのだ…
(多分その旗も若い女達が睡眠時間をかなり削って
作って物だろう……)
「えっ、そうなんだ?生け捕りにしたアレフ人達
に作らせたんだ?悪く無いんじゃない……さすが
はルカね……」
「はっ、ありがとうございます……しかし戦争を始める時期がわかっていたならもっと早くやらせていなのですが……」
「仕方ないわ…まさかお姉ちゃんがこんな魔剣を
作るなんて思わなかったし……試しに使ってみた
くなるじゃん……」
私は自分の魔剣を抜いて見せる……虹色に輝く刀
だ……綺麗だ……
「じゃあ、1週間後にプラリア王国の商業都市フ
ーラを陥落させるわ……準備の方をお願いする
わ」
「「はっ!!」」
私の配下達が一斉に返事をする……私とこの世界
との戦争が本格的に始まる……
次はユエル編です




