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53話 アリス

53話 アリス





最近…お姉ちゃんが変だ…上機嫌で鍛冶場にこも

って刀を作っていた…


文字の研究は進んでいないのになんであんなに上

機嫌なんだろう?


その疑問はすぐに解決した…ある日お姉ちゃんが

家族を全員呼んで目の前に刀とナイフを置いてい

く……


「一応言っておくけど、空間切断は破壊不能以外

の物切断する能力、自動回復は傷を5分ぐらいで

なかった事にする能力だから、5分以内で死ぬほ

ど怪我をすれば死ぬからね…自動回復があるから

怪我してもいいって訳ではないからね」


お姉ちゃんが刀の能力を説明する……私は混乱し

た……


(あれ?確か刀に炎を纏わせたり、透明になった

り、未来予知だけだよね?空間切断?自動回復?

なにそれ?)


「お姉ちゃん……コレ…完全に勇者シリーズを超

えているよね?」


ルカがその場にしゃがみ込んで悩んでいた…


「ルナ……なんて物を作ったんだ……どうするだ

コレ……」


ルカが念話を私に送ってくる……


《アリス様!ルナ様が凄いものを勇者シリーズ簡

単に超えてる物を……マズイですよ…》


《うん…もうどうでもいいや!ルカ貰っちゃいな

さい…勇者シリーズを遥かに超えた武器よ…手に

入れる確率なんてほぼないからね……》


《は、はい……そうします…》


ルカは諦めた……私も諦め気味だから仕方ない…

サリーが嬉しそうにナイフを受け取る……


「ルナ様…嬉しいです…私にもくれるなんて…大

事にしますね…」


「うん、大事にしてね、後こういうのが欲しいと

かあったら言ってね、作るの簡単だから…」


お姉ちゃんはサリーとコニーには刀と同じ物を刻

んでさらに魔力障壁と空間収納を刻んだナイフを

渡していた……


(コニーには渡すのはわかるけど、サリーに渡すの

はびっくりした……どうやらお姉ちゃんはサリー

を家族として見ているみたいだ、アウルの事を含

めてだろうけど……)


正直性能が良すぎて、びっくりした……コニーに

至ってはこんな伝説級の装備をしたメイドなんて

存在しても良いのかと思うほどだ……


(恐らくだけど勇者と戦ってもコニーが勝つんじゃ

ないかな?)


私は魔剣のテストを兼ねて、お姉ちゃんと私とレ

ナの3人でカフ王国の戦場跡に来ていた…


ここで剣と魔法の練習をする…正直に言えば私達

は剣の達人レベルになっている、真剣で斬り合っ

ても寸止めで怪我なしの訓練が出来る…


目の前でお姉ちゃんが刀を構えている…私と稽古

するためだ……


お姉ちゃんは指輪を起動させ、空間収納から魔剣

を取り出す……


(カッコイイ!!なんかいいなあの出し方……私も

真似ようかな?)


お姉ちゃんの思考を読んだレナが私に警告する…


「あ、アリス様!ルナ様の魔剣ヤバイみたいで

す…気おつけてください……」


(レナが警告?そんなにヤバイのか……)


「えっ、そんなにヤバイの?お姉ちゃんいくつ魔

剣を作ったの?私が貰った魔剣もかなりヤバイの

に、これよりヤバイの?」


「ふふっ、確かに性能はこっちの方が上だね、で

も、私的にこれでアリスと互角に戦えると思って

るんだけど……」


お姉ちゃんは魔力を魔剣に纏わせて魔剣能力を発

動させる……体浮く……


「飛行魔法だ……お姉ちゃんそんな事も出来るん

だ……は、ハハハ!じゃあお姉ちゃん少し本気で

いくね!」


(ふふっ!面白そうだ!今まで雑魚ばかり……強者

と戦う機会がなかった……本気で行ける!)


私は飛行魔法を発動させ、お姉ちゃんに斬りつけ

てくるがお姉ちゃんは私の刀を刀で受け流す


[ギャリー!]


受け流しながら斬りつける…私は未来予知をして

それを躱す!


お姉ちゃんは風魔法を発動させ、私の体制を崩

す、ぐらついた瞬間にお姉ちゃんは斬りつける…


「ふっ!」


「うわ!お姉ちゃんその刀どんだけ能力を刻んで

るの?」


私は躱しながら考える……


(凄い!色んな魔法を複数使って、能力も複数使っ

てる……)


「ふふっ、私の刀は30ぐらいの能力を刻んでいる

よ、こんな事もできるよ!」


お姉ちゃんは空間転移して私の背中を取り斬りつ

ける…私は未来予知で予測して躱す…


(空間転移?そんな事も……もしかして私が使える

能力や魔法はお姉ちゃんは全てできるんじゃ…)


「アハ!お姉ちゃんマジで凄い!これならど

う?」


私は氷の塊を空中に浮かばせてそれを風魔法で撃

ち出す…


[ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!]


お姉ちゃんは未来予知で躱す、氷が地面にぶつか

り割れる……

その割れた氷を火魔法で溶かして更に凍らせて障

害物を作り、風魔法で砕いて散弾の様に撃ち出

す!


[ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!ドカ!]


(ヤバイ!こんな細かい魔力調整が出来るのか…)


私が躱せなくて魔力障壁を貼りガードする…その

瞬間に風魔法で下から私を打ち上げる…


(マズイ!こんな使い方が……)


私は飛行魔法をかけていたので空中に持ち上げら

れ、バランスを崩す…


「へ、嘘!うわ!」


「取った!」


空中でバランスを崩した、私にお姉ちゃんは斬り

つける、切る瞬間に寸止めをする……


「お姉ちゃん…参りました…」


私が両手を上げ、降参の合図をする…


「ふふっ、お互いに手加減をしているけど、久々

にアリスに勝ったね……姉の威厳を取り戻した

よ……」


「お姉ちゃん…まさか一本取られなんて…やっぱ

りお姉ちゃんは凄いや…」


そう言いながら、私はお姉ちゃんに抱きつく…お

姉ちゃんは私の頭を撫でながら…


「でもこの勝利は私の実力じゃ無いからね…完全

に魔剣の性能だね……」


「ううん、お姉ちゃんの実力だよ…私はお姉ちゃ

んと同じ事が出来るのに、お姉ちゃんに振り回さ

れていたから…もっと強くならないとね…」


(反省しなきゃね……まさか、簡単な魔法にあんな

使い方があったなんて……勇者が使ってくるかも

しれないし……もっと強くならないと……)


「アリスならもっと強くなると思うよ……」


そこにさっきの戦いを見ていたレナが…


「ルナ様、私にもその同じ刀を下さい!欲しいで

す!」


そう言いながらお姉ちゃんに抱きついてくる……


「うん、いいよ…作ってあげる…」


お姉ちゃんはレナと私に抱きつかれてよろめきな

がら2人の頭を撫でる……




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