40話 ルナ
40話 ルナ
私は今剣の訓練をしていた、レナは私と対戦してヘトヘトになり休んでいる
「ねぇ、レナ?貴方なんで私なの?普通なら助けてもらったアリスの方に恋をしない?なんで私なの?」
「ああ、そうですね、私は散々男達に玩具にされてきました。まあ、あの傷を見れば分かりますよね?」
「うん、正直あんな酷い事をするなんて、許せないと思った」
「ふふっ、ありがとうこざいます!私は物心ついた時にはもう奴隷でした、父親は誰か分かりません。母親は毎日男達に暴力を振るわれ自ら股を開いて暴力を振るわれない様に必死の人でした」
「ねぇ、レナ、それは仕方ない事なのではないかな?誰しもが強いわけではないわ、その時の置かれている状況によって、辛くても小さな幸せを見つけて生きていくものだと思う」
「はい、私もそうしてました、だから母が情けないとかそう言う思いはありません、あの限られた状況で私をなんとか愛してくれましたから」
「レナ?どうしたの?」
「私がこうして安心して過ごせるのはルナ様のおかげです、毎日来る日も来る日も男達に殴られて犯される。笑いながら火の魔法で顔に当てて火傷を負わされたり、骨も何度も折られました、そうだ!ルナ様面白いお話をしましょうか?」
「何?面白い話って」
「私達キリヤ人は魔力がありません、なのにキリヤ人なのに魔力持ちの人は特殊な能力を持っているんですよ」
「特殊な能力って、なんなの?」
「私も勇者になってアリス様に出会えて始めて知ったのですが、私の能力は虫をコントロール出来る能力です」
「む、虫なんだ、あんまり良くない能力なんだね?私だったら嫌かな」
「ルナ様はそう思うのでしょうね、私も最初そう思いました、でも使ってみるとなかなかいい能力なんですよ?まず私の想像の虫が作れるんです、例えば煙幕を貼る虫だったり、爆発する虫だったり、人の脳に侵入して人をコントロールする虫だったり?」
(人をコントロール?危険な能力だ、レナがそんな能力を持っている?本当に?)
「ええ、本当ですよ、危険な能力ですよね?」
(えっ!今私の考えている事を読んだ?まさか、も、もしかして私の中にもう入ってるの?虫が?)
私の体の中に虫が入っているかもと思うと気持ち悪くなり背中がゾワゾワする…
「さすがですね、ルナ様の頭の中には虫が入っていますよ、でも、安心して下さい体に問題を起こす様な虫ではないですから」
「わ、私の思考を読む虫、それを私の中に入れたの」
私はかなり頭に来た、レナを睨む
「ルナ様怒らないで下さい、私ルナ様に嫌われるとコニーさんにいろいろしてしまうかもしれませんよ?」
レナはニマニマしながらそう言う、そして私の手を取り抱きつく
「な、コニーに何をしたの?お願いコニーには手を出さないで」
「大丈夫です、ルナ様に嫌われる様な事はしませんよ!さっきの答えですが、私はルナ様の思考を読ませて貰いました。ルナ様は前世の記憶を持っていますよね?」
私は抱きつかれて抵抗出来ない、耳元でレナが囁く
「そうね、記憶を持っているわ、それが答えになるの?」
「初めて会ってから直ぐに私は虫をルナ様に入れました。前世の記憶持ちのルナ様が私がどんな酷い目にあっている事を簡単に想像できたのに、汚れまくった私を汚物を見るような目を向けなかった、普通だったら触るのも嫌なはずですからね、そんな私を抱きしめてくれた。それが答えです…」
「そんな理由なの?私は前世で子供がいたし、男性の経験もそれなりにあるから、例えば風俗で働く女性を差別したりは私しない、レナだって簡単に言えばそんな1人なんだよ、自分は汚れているなんて思ったらダメだよ?」
「でも私は汚れています、その考え方は変えれません!妊娠はしなかったけど、それこそ汚されていない場所なんて、無いぐらいですから」
「確かにレナは酷い目にあってきたかもしれない、でもレナはまだ15歳なんだよ?これからだよレナは幸せになるべきなんだよ」
「ふふっ、やっぱりルナ様は私を子供扱いをしてくれますね、私の母は親孝行する前に殺されてますから、こうして甘えられるのが嬉しいです、どこまでルナ様が許容してくれるのかいろいろ試しました、例えば私が自分を慰めているのを見ても笑って許してくれましたよね?」
(あっ、前にテレビで見た事あるな、虐待を受けた子は新しい親の元に行くと、問題行動や暴れてみてどこまでその新しい親が許してくるのか観察する、そういえばアリスもあったな?レナも…)
「まあ、最初は私もルナ様に母を重ねたんですけど今は違います…」
レナはそう言って私にキスをする、舌を絡めるキスだレナは凄いテクニックで凄く上手い!しばらくしてキスを辞めて…
「コニーさんには危険な時に逃げやすいように誘導する為にコニーさんを守る為に虫を入れてだけです、ルナ様の虫は思考を常に私に教えてくれる、そんな虫ですので大丈夫ですよ、私は好きな人の思考も知りたいただそれだけです…」
レナは真剣な表情で私を見る…
「レナ、わかったわ、私はまだ貴方の気持ちには答えるつもりは無いけど…」
「はい、今はそれで十分です、でも、いつかルナ様を落とします、ルナ様も先程のキス満更じゃないみたいですし…」
「うっ、だってこんなにも想われた事なんて、今までなかったから…」
私とレナは笑いあう…




