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37話 ルナ

37話 ルナ





私は隠れて剣の訓練をしたり、弟のアウルの面倒を見に行ったり、鍛治をして剣を打ったりしていた


3日ほどで1本刀が出来るので今や私専用の刀は20本ほど出来ていた


(魔法が苦手だからこの刀、1本、1本に魔法が付与出来れば?私も一流の魔法使いになれるのに、なんか劇的に変わる技術がないと無理か…)


私はアウルをあやしながら考える、そんな私を見てサリー母さんが…


「ふふっ、ルナ様はアウルをあやすのが上手いね、お母さんの私より上手いからちょっと自信をなくしてしまうわ」


「サリー母さん、たまたまですよ?サリー母さんはアウルのお母さんなんだから直ぐに上手くなりますよ」


私には前世の記憶がある、子供を1人育てあげたのだ、アウルを見ていると昔を思い出してちょっと悲しくなる


(麻美(あさみ)は私がいなくなっても元気すごしているだろうか?母親の私が急に死んだから、旦那の面倒を見てくれているだろうか、あの人は私がいないと料理もしないし洗濯もしない人だから、心配だ…)


そんな事を考えながらアウルをあやしているとアウルが私の指をアウルがチュッパ、チュッパしゃぶる、アウルが軽く泣きだした、お腹がすいたみたいだ…


「サリー母さん、アウルお腹空いたって…」


「えっ、もう?わかったわ」


サリー母さんは私からアウルを抱っこして母乳を与える、私は邪魔にならない様に静かに部屋を出る


(どうしようかな?書斎に行って刀の新しいアイディアでも探すかな?)


そう考えながら歩いていると、後ろからアリスが抱きついてきた


「お姉ちゃん、みっけ!もう、探したんだよ?鍛冶場にいないし、何をしていたの?」


「ハハ、ごめん、アウルのとこだよ、鍛冶場にいても新しいアイディアがないとなかなか厳しくてね」


「ふふっ、お姉ちゃん、私ね、お姉ちゃんが欲しがっているアイディアを持ってきたよ!」


私は驚いて聞く


「えっ、本当?お願い!教えてどんなアイディアなの?」


「まあ、まあ、お姉ちゃん鍛冶場に行こうよ、そこに答えはあるよ」


アリスは私の手を握って鍛冶場にむかう、鍛冶場の中に入るとそこには、傷だらけの少女が立っていた。傷は治っているが傷跡が酷い、見える所、顔や腕なのに酷い跡がみえる


「あ、アリス、この子は?」


「うん、この子がアイディアだよ?とりあえずこの子の傷や火傷の跡を治してあげて欲しいんだ、回復魔法ならお姉ちゃんの方が上手いからお願い」


「わかった、任せて」


私はその少女のとこに近づく、多分アリスが回復魔法を何度もかけたんだろう。だが重度の怪我は回復魔法では治しきれないのだ、それこそ私みたいな異常な暴走気味の魔力の回復魔法なら可能だろう


少女の顔に手を向けた瞬間、ビクッと少女が硬直する


(この反応、アリスの時を思い出す!虐待されている人の反応だ)


私は無理矢理抱きしめて回復魔法を全力でかける、回復魔法をかけ終わると少女をみる


(なかなか可愛い少女だ、赤髪の女の子で私とアリスより年上だろう)


よくみると少女の目は赤目だった、キリヤ人か、虐待の理由がわかった気がした


「もう、大丈夫だよ、怖かったでしょう?ここはキリヤ人だからと言う理由で暴力を振るう人はいないから」


「あ、ありがとうございます…」


「お姉ちゃんこの人がアイディアなんだよ、この人は勇者なんだ!」


「えっ!勇者?魔王が復活したの?」


「あっ、そうか、お姉ちゃん知らなかったんだね、うん、世界は今魔王を探しているみたいだよ、世界の至る所で勇者が現れたんだ。この子はレナと言うだけど、キリヤ人で性奴隷として酷い扱いを受けていた子なんだけど勇者に選ばれたて私が見つけて助けたんだよ」


(性奴隷、さっきの火傷なんかを見れば酷い扱いを受けていたに違いない、可哀想に、私よりも少ししか年上なだけなのに)


「そうなんだ、アリス、レナさんは私達が面倒を見るよ、これ以上酷い目にあうのは間違ってるよ」


「お姉ちゃん、うん、お姉ちゃんならそう言うと思っていたよ、それでね見て欲しいのはコレだよ」


アリスがレナの方を見る、レナは頷き腰にあった剣を抜くそして私に刃の方を見せる


(刃に文字が書かれている?こちらの文字じゃない?なんだろう?)


「お姉ちゃん、この文字は女神ユニオンが書いた文字なんだよ、レナの勇者シリーズの能力は未来予知なんだって、これをお姉ちゃんの刀に刻めば恐らく」


「同じ事が出来る武器ができるかも?もしかして文字の研究するといろんな能力が発動するかもしれない」


「そう!お姉ちゃんの刀はもう勇者シリーズと同じ物だって、この間自称神さまを名乗る人が言っていたから可能性は高いと思う」


私は自称神さまが気になって詳しく聞く


「自称神さまって何?アリスあんまり変な人と話ししたらダメだよ?アリスは可愛いんだから、誘拐されちゃうよ」


「ふふっ、大丈夫だよ、自称神さまのカルクは弱いから何も出来ないし、でも心配してくれてありがとう、お姉ちゃん…」


アリスは私に抱きついてくる、私はアリスの頭を撫でながら、もう少し詳しく聞けばいろいろわかるかも、自称神さまのカルクに会ってみたいと思った









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