30話 アリス
30話 アリス
お姉ちゃんは私のいるテントに帰ってきた、私はお姉ちゃんに抱きつこうとしたら、お姉ちゃんが元気がない
「お姉ちゃん、何かあった?何かあったでしょう?教えて?」
私はお姉ちゃんの頭を撫でながら言う、お姉ちゃんは直ぐに否定する
「ううん、なんでもないよ、ただ明日戦争をするみたい、アリスと私は別行動だって、アリスは一人で戦って欲しいだって私はお父様と一緒なのにゴメンね?」
(なんだ、そんな事か気にしなくてもいいのに?むしろ私が楽しみたいから別行動しないとね)
「ううん、気にしないで、父さんは私が強い事を知っているから、仕方ないよ?それより私が心配なのはお姉ちゃんだよ、お姉ちゃん躊躇したらダメだからね」
私はお姉ちゃんがやりそうな事を指摘する、お姉ちゃんは優しい、だから相手が子供だったりすると躊躇する可能性があるからだ
その日はさすがにお姉ちゃんを襲う事はしなかった、明日は戦争だ!さすがに私も早めに寝ないといけない
次の日早朝から戦争の準備をする、私達クラエス家は銀色の鎧を着ている、胸にはクラエス家の紋章の星マークが付いている
ルカが私とお姉ちゃんのとこにきて…
「準備はいいか、これから俺達は囮になる!アリス作戦通り頼んだぞ?」
「うん、任せて!お姉ちゃん、今日の夜は一緒にお風呂に入って疲れを取ってゆっくり寝ようね?」
「ふふっ、これから戦いなのにもう寝る事を考えているの?アリス気をつけてね」
「うん、お姉ちゃんもだよ?」
私はルカに念話をする…
《ルカ、わかっていると思うけど、お姉ちゃんを頼むわ?無傷とは言わないけど大きな怪我はさせないようにね》
《ハッ!お任せ下さい!しかし、すいませんアリス様の魔法を頼みにしてしまって》
《構わないわ?ただこの魔法は貴方が使用したとしなさい》
《わかっております》
陣地の扉が開く、この陣地は一昨日からルカと部下達が一生懸命に作った陣地だ…周りに木で塀を作り少し高台に作り弓を撃ちやすい陣地を形成した
私が朝方暗がりの中、陣地の周りを大きな5メートルぐらいの穴を土魔法で掘ったのだ、そこに幻影魔法で平原を見せているのだ
(戦争楽しみだね?まあ、始まれば直ぐに勝敗が決まってしまう!これは戦争とは言えないかも単なる虐殺かな?)
私達は馬に乗りながら門の外に出る、外で並ぶルカが魔法を使用して戦場に声が隅々まで聞こる様にする
「我が名はカリム・クラエスだ!カフ王国の蛮族ども我が帝国が貴様を殲滅してくれる」
お父様の声が周りに響く、カフ王国の兵士達は動揺していた
敵の大将と思われる人が部族の騎馬隊が並んでいん前に出て兵たちを鼓舞する
「皆の者聞こえたな!敵はあのクラエスだ!あの単騎で特攻をかけ敵の王の首を取った英雄だ!我らがあの英雄を殺す!やるぞ!やるぞ!やるぞ!突撃!突撃!!」
「「「おおーーーー!!」」」
敵は馬に乗り突っ込んでくる!私達は動かない
(終わったね!コイツら普通気づくだろうに、大将が目の前に現れるなんて罠以外考えられないと思うけど?)
敵の大将が笑いながら槍を構えてルカにむける、後数十メートルで槍がルカに当たる
「死ね!クラエス!俺の勝ちだ!」
そう言った瞬間敵が穴に落ちていく
「な、なに?ウオォォォ」
[ドカ!クシャ!]
敵の大将が落ちて直ぐに後続連中も続々と落とし穴に落ちていく
「ヒィ、なんで?穴だって?」
[グシャ!べキィ!]
「な、助けて!」
「後退しろー!逃げろ!罠だ!」
[ドカ!ドカ!べキィ!ドカ!ドカ!」
後続連中が面白いほど落とし穴に落ちて行く
私はプルプル震えながら笑いを堪える
(やっぱりバカだ!コイツらはバカだ!ププッ!マジウケる!!)
「く、クソォォォ!」
敵の大将は逃げようと必死になって死体や馬などをかき分けて這い上がってくる!私達の反対側に立っていた
「クソ?何がどうなって!」
敵の大将は呆然となった、騎馬隊は半数が落とし穴に落ちていた
大将は仲間の兵士に馬に乗せてもらい、撤退の合図を送る
「撤退だ!動ける者は怪我人を助けていけ!撤退だ!急げ!」
ルカは剣を空にかかげる、後続の兵士達が弓を陣地から大量に撃たれる、矢がカフ王国の兵士達に刺さる
「ぐあ、痛い!」
「畜生!罠だったんだ!勝てるわけがない」
「退け!俺はここで死ぬわけにはいかないん
だ」
落とし穴の中は酷い有様だ、馬などに押しつぶされて死んでいる人もいた
(うわー、なかなか酷いね!ただ突撃するしか出来ない指揮官だと下は大変だね?)
ルカが私を見て合図をだす、先程打ち合わせした通りだ
「アリス頼めるか?」
「うん、任せて!」
私は魔法で穴に土で橋をかける、陣地の門が開き!やる気満々の兵士達が外に出でくる。ルカは剣を空にむけながら、兵士達を鼓舞する!
「ルナ、絶対に俺から離れるな、アリスはやりたいようにやれ!いいかカフ王国の連中は撤退しようとして浮足だっている蹂躙せよ!!」
「「おおーーー!!!」」
お姉ちゃんはルカについて行く、私は直ぐにお姉ちゃん達から離れていく
至る所で剣や槍をぶつけ合う音がする、私は馬を走らせながら敵兵を切りながら進む
私はさっきほど逃げた指揮官を舌舐めずりをしながら追いかける




