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25話 ルナ

25話 ルナ




お父様はカフ王国の兵士達と直ぐに斬り合う


(凄い!以前とは動きが全然違う!やっぱり娘相手だから手加減してたんだ)


私は剣を構えながら相手を見る!16歳ぐらいだろうか男の子が相手だった


最初は彼も私がクラエスにつらなる者だと思って緊張していたが、私が女だと分かると直ぐにニヤニヤして舌舐めずりをする


「おい!女の癖に戦場に出てくるなんて?犯されて、食われたいのか?バカの極みだぞ?もしかして、そっちの趣味があるのか?」


私は少しムッとした!


(好きでここにいるんじゃない!お前らが攻めてきたからお父様に命令されたから!ここにきているだけ…)


私は剣を構える!人を殺すその恐怖で体が震えて剣が震える


「はっ、ビビりやがって!安心しろ痛めつけて抵抗できなくして、たっぷり俺が可愛がってやるからよ!」


少年が剣を私にむかって振るう


[フォン!]


(凄く遅い!簡単に躱せる…)


私はいつもの木剣を持っている感覚で、つい癖で躱しながら剣を相手に突き立てる!突き立てて気づく、私が持っているのは剣だということを…


[ドス!]


「あがぁ、嘘だろ?痛え…」


私は少年の心臓に剣を刺して剣が体を貫通して、少年が絶命して私に寄りかかる、血が私の手に大量にかかる私はとっさのことについ癖で謝る。だが少年は絶命していた


「あっ!ご、ごめんなさ…つぅ…」


私は直ぐに少年から剣を抜き少年は倒れる、その様子を周りから伺っていた兵士達が


「見えたか?」


「いや、全然見えなかった!あんな子供でも強いのか?クラエスは化け物だらけか…」


「だが、相手は子供しかも女だ!俺らが一斉にかかれば勝てる筈だ!いくぞお前ら相手は戦場に出たばかりで緊張している、いくぞ!」


「「おおーー!」」


いい歳した男達が子供1人に30人ぐらいで襲ってくる私は殺されるかも!と恐怖した…


私は彼らの攻撃をかわす!体を捻ったりしゃがんだりジャンプして、そして躱すと同時に反撃を致命傷にならない様に与える、だが同時に攻撃されたりするので無傷という訳にはいかない、かすり傷が少しずつ増えていく


「クソ!当たらない!石を投げろ!」


彼らは私に対して拳大の石を投げる!私はそれを躱したり、剣で弾いたりするがいろんな方向から投げられるので何発か当たる…


「あぐぅ、痛ー!」


投げた石が右目に当たる!失明したみたいだ!!


(マズイ!このままだと殺される!本気でやるしかない、でも?これ以上人を殺すのは!)


私はそう考えてさっきのアリスとの約束を思い出す


(そうだ!私はアリスとの約束を守る!あの子と一緒にお風呂に入って一緒に寝るんだ、ここで死ぬ訳にはいかない!)


不思議なものだ!こんな小さな約束で力が湧いてくる


私は回復魔法をかけて、体に魔力を纏わせて体を強化する、そして剣にも魔力を通す!


私は手加減を辞める!私の一振りは敵の兵士達の鎧や盾をバターの様に斬り裂き殺していく!


[ヒュッ!]


「ひぃ、なんだよコレ!?こんなの勝てるわけ…」


[ザシュ!]


「ヒィ、来るな!来るなー!」


[ヒュッ!]


「辞め…」


私は次々と敵の兵士を斬っていく


[パキィ!グシャ]


剣が砕ける!魔力に耐えられないのだ!


「剣が砕けた!いまだ殺せ!」


私はその度に敵の兵士の剣を拾いその剣を使いまた斬る


[ザシュ!]


「ガバァ、クソ!化け物め!!」


私はただ死にたくないの一心で人を返り血を浴びながら斬っていく!


(死にたくない!私はまだ生きたい!死ぬのは嫌だ!)


私はそう考えながら剣を振るう!気がつくと私と対峙している少年が怯えた目で私を見ていた


何分経ったかわからなくなった!気づけば周りには私と少年しか立っていない!周りは死体、死体、死体だらけだ。全身に返り血を浴びて、血なまぐさい匂いが充満していた


少年は私を見て、膝がガクガク震えている


「ひぃ、来るな!お願いです…助けて…」


私は少年が怯えていたのを見て冷静になった


(やり過ぎた、体中に返り血を浴びてるし…)


私は構えを解いて剣を下げる、少年の目はすでに絶望している感じに見えた、恐怖のあまり我慢が出来なくなったのだろう…


「うわぁぁぁぁーー!」


少年が一か八かの勝負で斬りつけてきたのだ


「な、しまった!?くっ!」


私は少年が急に襲ってきたので、反応して剣を少年の首を斬ろうとするが、私はさっきの怯えた少年の顔を思い出して躊躇してしまう


(くっ、マズイ!刺される!ゴメン、アリス約束守れそうもない)


少年の剣が私のお腹に刺さる瞬間!横から剣が飛んで来て少年の顔に当たる


[グシャ!]


「ギャ!」


少年は凄い勢いで吹っ飛んでいく!


私は剣が飛んで来た方向を見る、そこには返り血を浴びたお父様がいた!少年を殺したのはお父様だった










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