24話 ルナ
24話 ルナ
私はアリスの待っているテントにむかう、アリスは私の姿を見て喜ぶが私が凹んでいたのを見て話しかけてくる
「お姉ちゃん、何かあった?何かあったでしょう?教えて?」
アリスは私の頭を撫でながら言う、私は直ぐに否定する
「ううん、なんでもないよ。ただ明日戦争をするみたい、アリスと私は別行動だってアリスは一人で戦って欲しいだって、私はお父様と一緒なのにゴメンね?」
「ううん、気にしないで、父さんは私が強い事を知っているから、仕方ないよ!それより私が心配なのはお姉ちゃんだよ、お姉ちゃん躊躇したらダメだからね」
アリスは真剣な顔で言う、重みがある言葉だ
(やっぱり、アリスは人殺しの経験があるんだ。エマ母様のせいだろう、こんな純粋な子供に殺しをさせるなんて)
私は自分の母親を殺したくなった、その日は早めに寝る事にした
次の日早朝から戦争の準備をする、私達クラエス家は銀色の鎧を着ている、胸にはクラエス家の紋章の星マークが付いている
お父様が私とアリスのとこにきて
「準備はいいか!これから俺達は囮になる、アリス作戦通り頼んだぞ!」
「うん、任せて!お姉ちゃん今日の夜は一緒にお風呂に入って疲れを取ってゆっくり寝ようね?」
「ふふっ、これから戦いなのにもう寝る事を考えているの?アリス、気をつけてね?」
「うん、お姉ちゃんもだよ!」
陣地の扉が開く、この陣地は一昨日からお父様と部下達が一生懸命に作った陣地だ、周りに木で塀を作り少し高台に作り弓を撃ちやすい陣地を形成した
アリスが朝方暗がりの中、陣地の周りを大きな5メートルぐらいの穴を魔法で掘ったのだ、そこに幻影魔法で平原を見せているのだ
(正直これが決まれば、勝てる可能性が高い!上手くいけばいいけど、でもアリスの魔法は凄いなこの陣地の周りをを穴で囲うなんて10キロぐらいあるのに、全てやってのけて汗1つかかないなんてアリスは凄い)
私はアリスに感心する、私達は馬に乗りながら門の外に出る!外で並ぶお父様が魔法を使用して戦場に声が隅々まで聞こる様にする
「我が名はカリム・クラエスだ!カフ王国の蛮族ども我が帝国が貴様を殲滅してくれる」
お父様の声が周りに響く、カフ王国の兵士達は動揺していた
(無理もない、クラエスの名は伊達ではない出来ればこのまま撤退してくれれば…)
私はそんな事を考えていた
敵の大将と思われる人が部族の騎馬隊が並んでいん前に出て兵たちを鼓舞する
「皆の者聞こえたな!敵はあのクラエスだ!あの単騎で特攻をかけ敵の王の首を取った英雄だ!我らがあの英雄を殺す!やるぞ!やるぞ!やるぞ!突撃!突撃!!」
「「「おおーーーー!!」」」
敵は馬に乗り突っ込んでくる!私達は動かない
(無理か逃げてくれれば助かっただろうに…)
敵の大将が笑いながら槍を構えてお父様にむける、後数十メートルで槍がお父様に当たる
「死ね!クラエス!俺の勝ちだ!」
そう言った瞬間敵が穴に落ちていく
「な、なに?ウオォォォ」
[ドカ!クシャ!]
敵の大将が落ちて直ぐに後続連中も続々と落とし穴に落ちていく
「ヒィ、なんで?穴だって?」
[グシャ!べキィ!]
「な、助けて!」
「後退しろー!逃げろ!罠だ!」
[ドカ!ドカ!べキィ!ドカ!ドカ!」
後続連中が面白いほど落とし穴に落ちて行く
「く、クソォォォ!」
敵の大将は逃げようと必死になって死体や馬などをかき分けて這い上がってくる、私達の反対側に立っていた
「クソ何がどうなって?」
敵の大将は呆然となった!騎馬隊は半数が落とし穴に落ちていた
大将は仲間の兵士に馬に乗せてもらい、撤退の合図を送る!
「撤退だ!動ける者は怪我人を助けていけ!撤退だ!急げ!」
お父様は剣を空にかかげる、後続の兵士達が弓を陣地から大量に撃たれる!矢がカフ王国の兵士達に刺さる
「ぐあ、痛い!」
「畜生!罠だったんだ!勝てるわけがない」
「退け!俺はここで死ぬわけにはいかないんだ」
落とし穴の中は酷い有様だ!地獄のようだ馬などに押しつぶされて死んでいる人もいた
(これが戦争…私は前世でも戦争がない世代だ、こんなに至る所に死体があるなんて…)
私は吐き気を覚えたが我慢する、お父様がアリスを見て
「アリス頼めるか?」
「うん、任せて!」
アリスは魔法で穴に土で橋をかける、陣地の門が開きやる気満々の兵士達が外に出でくる!お父様は剣を空にむけながら兵士達を鼓舞する!
「ルナ、絶対に俺から離れるな!アリスはやりたいようにやれ!いいかカフ王国の連中は撤退しようとして浮足だっている、蹂躙せよ!!」
「「おおーーー!!!」」
私はお父様について行く!アリスは直ぐに私達から離れていく
至る所で剣や槍をぶつけ合う音がする
お父様は私の前に馬を乗りながら剣を振るう!次々と人が切られていく!私は剣を振るう機会がなく、ただ馬に乗って駆けるだけだ
お父様が馬から降りるので、私もそこで降りる敵の大将らしき派手な格好をしている人達が部下を大量に連れていた
私の初めての戦争が始まる




