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私を助けてくれたのは人間嫌いの野狐でした~交差する黒と薄茶の瞳~  作者: 間波 結衣実


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5章 ー09

(白拓……)


 白拓は地に手を付き、体を支えるのがやっとのように見える。


 朱奈が消えていった方を見ても彼女が戻ってくる気配はまだない。


「し、失礼します」


 透子は白拓の頬を両手で挟み自分に向ける。


 薄茶の瞳がそれで良いのか自分に問いかけていた。


「しゅ、集中できる気がしない……」


 透子は赤面し、白拓から目を反らした。


「っとに、てめぇは面倒くせぇなぁ」


 透子の肩に手をかけると、自分の体重の重みで透子を押し倒した。


「俺に集中しろよ」


 鼻の触れる距離でじっと薄茶の瞳に見られ、目を反らしたいのにそう出来なかった。


 透子はキュッと唇を結ぶ。


「なぁ、透子」


「え?」


(今、名前……)


 白拓は僅かに開いた透子の唇を塞ぐ。


(!)


 口の中に白拓が入ってきて透子は咄嗟に白拓をどけようとした。


 しかし、自分を支えようともしない白拓はいくら細身とは言え男であり、重く、透子は身動きが取れなかった。


「効率わりぃな。お前、ちょっとは俺の真似しろよ」


 幾分顔色の良くなった気のする白拓が口を離す。


「無理に決まって……」


 もう一度降ってきた白拓にじたじたと抵抗を試みるも微動だにしない。

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