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私を助けてくれたのは人間嫌いの野狐でした~交差する黒と薄茶の瞳~  作者: 間波 結衣実


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4章 ー09


 ◇


 濁から白拓の部屋の場所を聞いた透子は彼の部屋の襖の前に立っている。


 四枚の襖は右から順に春夏秋冬の移ろいが描かれている美しい物であった。


(よしっ)


 透子は意を決して引手に手を掛け、そっと襖を開く。


 すると、足元をサッと何か小さい生き物が抜けていった。


(鼠?)


 透子が素早く去っていった影を見ていると「おい」と、白拓の声が中から聞こえてきた。


「俺に用があるんじゃないのか?」


 白拓は胡座をかき、机に背を向け、片肘を机に預けた状態で煙管を吸っていた。


 薄茶の瞳が何用だと問うている。


「私とばっちゃんの事で」


「まぁ、座れよ」


 白拓が畳を叩く。


 透子は失礼しますと、白拓の向かいに腰を下ろし、大きく息を吸う。


「私の事は監視すれば良い訳だし、そろそろ私達を家に戻してくれても……」


「朱奈があの屋敷にいる」


 透子が話すのを遮って白拓が口を開いた。


「え?」


 気にしていた名前が出てきて透子は少し目を開く。


「俺は顔が割れているから、あそこには入れねぇ。だから他の奴らに様子を探ってもらっている」  


 先程の影がそうなのだと透子は納得した。


「なんて言ったか、お前にそっくりな奴。そいつと朱奈は仲良くしてるらしいぜ?」


 くくっと喉を鳴らして白拓が笑う。

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