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3章 ー14
「でも、弟や家族を思う気持ちは同じだと思うの。今日、人間のおばあさんに会った?」
透子が濁の目を見つめる。
「会いました」
濁も透子の目を見つめ返した。
「私の大切な人なの。仲良くしてくれる?」
真っ直ぐな濁の瞳に透子はにっこりと微笑んだ。
「勿論です!ナツさんと畑をする約束をしました」
濁は年相応の笑顔でそう言った。
(快くんに笑顔がそっくり)
透子は口元を綻ばせる。
「そっか。なら、良かった。私とも仲良くして欲しいな。快くんにもそう伝えてもらえる?」
「分かりました」
快が言った事は衝撃的ではあったが、透子の質問に真摯に答えた結果と言われればそうかも知れないと、透子は自分を納得させた。
「ばっちゃんが、外で土を見てるから一緒に行く?」
「快も呼んでくるので先に行ってて下さい」
濁は嬉しそうな顔で部屋を出ていった。
戻ってきた二人にもんぺを借りて透子は仲良く畑を耕したのであった。




