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義姉を閉じ込めてしまう件。

○あらすじ


アリスの弟、クロードの姿をした謎の人物に助けられ、なんとか連れ去られていたメリアーゼを奪還し、宰相の罠から脱した一行。

巻き込まれたエドウィン、眠ったままのメリアーゼ、そして正体不明の少年と混乱する状況の中、その人物――エドウィンの弟にして竜の一族の末裔であるレドウィンから語られたのは、竜化は呪いみたいなものだという意味深な言葉で……

「呪い、だ?」


沈黙の中、真っ先に口を開いたのは意外にもエドウィン先輩だった。


「うん」

「ちょっと待て、何だそれは。しかも一族が……殺された? 俺はそんなの聞いたことないぞ」

「そりゃあそうだよ。こんなことになってなければエドには……にいちゃんには、何も知らせないつもりだったし」

「そんな、だからなのか? 俺は、お前が生きてることすら教えられずに……」


先輩の目が険しく、しかし泣きそうな色をも伴って細まる。

どうなってる? どういうことだ?

部外者の立場に追いやられそうな雰囲気に抗うように、僕は割り込んで声をあげた。


「悪いが話を戻させてくれ。呪いって言ったよな? つまり、姉さんもその呪いにかけられたってことなのか?」


二対の目がジロリと僕を見るのに、居心地の悪さを感じた。

決して家族二人の間を邪魔したかったわけじゃないが、事実そうしているわけだから、罪悪感めいたものがどうしてもあった。

とはいえ、僕だってそれが姉さんと関わりがある以上、譲るわけにはいかなかったのだ。


レドウィンはやれやれとでも言うように首を振った。


「それは違うよ、弟くん。正確に言うと、呪いを受けたのは君の義父と義祖父だ」

「……?」

「あれ、言い方が分かりづらかったかな。つまりレオンハイト伯爵と、宰相ゼルガ・ヴァンゲリスだよ」

「なっ!?」


平然と、さも当然のように言い放つレドウィンに、僕を含めてみな、思わず唖然とした。


「そんな、じゃあ、あの二人も竜になるって言うのか?」

「いや、残念ながらそれも違う」

「……どういうことだ」


先ほどから胸中を回っていた疑問が思わず口を出る。説明しづらいな、とレドウィンは頭をかいた。


「病気みたいな、って俺言ったよね? つまり全員が必ず発症するってわけじゃないんだ」

「どうして」

「あーっと、まぁ色々とややこしい条件があるんだよ。そもそも原始の竜が死ぬ間際にかけた呪いが何千年も継がれてるわけだし、その間に発症する条件を満たす人間が減ってしまったっておかしくはないでしょ」

「それは……」


確かに、昔に比べて素質のある人間自体も減ったと聞いたことはあるが、呪いっていうのはそんな簡単なものなのか?

そんな僕の考えを見破ったかのように、レドウィンは再び口を開く。


「だからと言っても、呪いは消えないし、薄れることもない。ただ、発症しないだけだ。その血に呪いは残され、条件を満たす人間が現れれば再び……」

「その条件っていうのは、分かっとるんやろうな?」


少し考えているような素振りを見せていたリリアーヌがふと口を挟むと、いや、とレドウィンは緩く首を横に振った。


「完全に分かってるとは言えないかな」

「何やのそれ。自分らのことなんやろ?」

「あは、手厳しいねーまったく。……でも、俺たちの一族は既に全滅寸前で、連綿と受け継がれてきた情報は俺の元に届く前に消え去ってしまったってことを、覚えててもらいたいところだけど」


そう語る表情が笑顔なだけに、聞いたリリアーヌはもちろん、僕たちは口を噤まずにはいられなかった。

だが、あえて空気を読まないように、ジル先生が声を上げた。


「……完全に、と言いましたね」

「うん?」

「先ほど、完全に分かっているとは言えないと、そう言いましたよね。つまり、完全でないならば――ある程度までならば、分かっているのでは?」

「んー……まあね。見当はついてるよ」

「ほ、本当か!?」

「あはは、嬉しそうだね弟くん」


そりゃあ嬉しいに決まっている。少しでも情報が分かれば、姉さんのためになることには違いない。

これはあくまで俺の見立てだけど、とレドウィンは前おいた。


「発症するのに必要なのは、三つ以上の魔法適性。発動するのに必要なのは、膨大な魔力量だ」


どちらも確かに姉さんにはある。姉さんは生活魔法と防御魔法と医療魔法の適性があったし、魔力過多になる程度には魔力も多い。

だけど、と僕が言うより先に、アリスが疑問を口にした。


「発症と発動、では一体何が違うんですの?」

「お、いい質問だね、この身体のお姉さん。言うなれば発症ってのは竜になれるか否かってこと。発症しなきゃあ竜にはなれない。だけど実際に竜になるには、かなりの魔力が必要なんだ。しかも竜化している間中ずっと魔力を消耗し続けるから、発症できたとしても発動するのとは別問題になってくるんだよ。事実もともとの呪いの目的は、人間を無理やりに竜化させ暴れさせ、共倒れするように死なせることだったと考えられているそうだ」

「だけど予想外にも人間は竜化をコントロールすることができたって訳やね?」

「ザッツライト! その通りだよ主人公ちゃん」

「その呼び方は何なん?」


リリアーヌは憮然として聞くが、こんとろーるだの、ざっつ……だの、意味は分かるが、聞き慣れない独特の言葉のやりとりに首を傾げた。それに、こういうのって……。

アリスに目をやれば、アリスは表情を険しくしてレドウィンを睨んでいた。


「本当に、クロ君の記憶を読んでいるのですわね」

「何さ、この身体のお姉さん。君がついさっき言ってたことだよ?」

「ええ、ええ……そうですけれど、やはり事実として体感すると決して気分のいいものではありませんね。どうなってるんですの?」

「ウチも知りたいわ。というより、確認したいことの二つ目がそれや――何でレドウィン・シュルツが、クロード・セレスの体に入っとって、あげくに竜化までしとんのか」


レドウィンは、そう手を挙げたリリアーヌをクルリと見て、それから確認するように僕たちに視線を滑らせた。ただ、エドウィン先輩の時だけ避けるように目を伏せたのを僕は見逃さなかった。それから、フッと前に向き直る。


「そこの……この身体のお姉さんは知ってると思うけど、俺はずっととある研究所に閉じこめられていたんだ」


その言葉に、一気に皆がアリスの方を見た。

知っていたのか、と目で問えば、アリスは気まずそうに顔を逸らした。無言の肯定だ。

やはり、アリスは僕の知らないところで何かしら色々とやっていたらしい。


それで、としばらく会話に参加していなかったニーナが先を促すと、レドウィンがまた口を開いて、僕たちは視線を戻した。


「それで……その研究所っていうのがまた酷いところでさ。俺の一族の多くはそこで息絶えた。表向きは病病死や事故死やらになったけど、実際は呪いの強化の為に殺されたんだ」

「呪いの強化?」

「そうだよ弟くん。竜の呪いはね、倒されれば倒されるほど対策の術を失わせるような性質もあった。もっと簡単に言うならば、一度でも一族の誰かを殺した方法には耐性がついていって、再び同じやり方で殺すことは難しくなるって性質さ。まぁ、元の目的を考えるならば別に変なものじゃないだろう?」

「……ああ」


確かに、殺しづらくなればなるほど、弱点が無くなれば無くなるほど、人間がその対策に困るのは間違いないだろう。

とはいえ実際は最強の人間を作りうる結果となってしまったあたり、皮肉的かもしれないが。


「そんな中でさ、俺が生き残ったのは何でだろうってずっと思ってたんだけど……この身体の、クロードくんが現れてその理由がようやく分かったよ」

「クロくんが現れて、ですか?」

「うん。さっきは言い忘れたけど、俺とエドは出来損ないなんだ。エドは魔法適性が足らなくて発症できない。俺は魔力が足らなくてほとんど発動できない。双子だからこその欠陥かもしれないけど、そのおかげか俺とエドは不思議な魔法を得た。エドは他人の意識に干渉でき、俺は――他人の意識に乗り移れる」


多分あの宰相様はこの力が欲しかったんだろうね、とレドウィンは冷笑する。


「だから俺たちが生き残れたのは偶然でも何でもない、必要とされたからさ。俺は能力の大元の実験体として、エドはそんな俺の人質として」

「そんな、俺は……っ!」


本当にエドウィンは何も知らなかったらしい、握りしめた拳は見るからに痛そうで、皮膚と骨の軋む音がしていた。

レドウィンの方は、それから目を背けるように伏せて言葉を続ける。


「俺自身もよく理解してなかったんだよ。そもそもこの力はエドにしか使えないと思ってたし……なによりこの力の有用性はせいぜい他人の身体を利用できるってこと、つまり成りすましたりその記憶を盗み取ったりすることだけだと思ってたんだけど……違うんだよね。あいつが求めた使い道はそうじゃない」

「他に、何があるって言うんだ」

「分からない?」


クロードのものである黄色い瞳が僕をじっと見つめた。けれどそんな風に見られても、僕には答えが出せそうになかった。


「この力はさ、完全にその相手に成り代われるんだよ。僕が望めばね」

「なっ、まさか貴方、クロくんに……!」

「いやいやまさか。俺にそのつもりはないよ」


アリスが声を上げるのを、レドウィンは半ばウンザリしたように制してから、また表情を真剣なそれに戻して僕に向き直る。


「でも、あの男は違う。あいつの目的はある意味ものすごく単純だ。弱点のない身体を完成させ、そして、そこに乗り移って成り代わって――生き永らえることなんだから、さ」

「それってつまり……」

「ああ。この方法では完全とは言い難いけれど――あいつが望むのは、不老不死だよ」

「不老、不死」


頭にチラリと閃くものがあった。その言葉を僕は誰かに聞いた。

ハッと息を吐くと共に思い出す。

そうだ。姉さんの叔母、エルゼに聞いたのだ。

彼女は確かに言っていた。自身が、不老不死の実験の失敗作であると。


「何で、忘れていたんだ……!」

「うん? どうかしたのかい弟くん」


レドウィンが無邪気そうに首をかしげて聞いてきたが、僕は何も答えられなかった。自分に嫌気がさしていたのだ。

鍵は最初に与えられていた。なのに、僕がそれに気づけていなかった……なんて愚かしいのだろう。


「あの、さっきの話では不死はともかくとして、不老は全く果たされていないのでは?」


ニーナが無表情のまま淡々と聞けば、ああまた言い忘れてた、とレドウィンが額を打つ。


「竜ってのはそもそも歳を全然とらずに長く生きる生き物だからね。気づいてないかもしれないけど、俺もエドも君たちよりもふた回りは上だからね? もちろんそこの先生よりも上だし」

「そうなんですか」

「ふぅん、そうなんや」

「……先生はともかくとして、主人公ちゃんはまるで敬う気はないんだね」


別にいいけどさ、とひとりごちるレドウィンに、リリアーヌはさらに続ける。


「なぁ、もう一つ確認してもええかな」

「うん」

「話を聞いてる限りやと、あんたは兄を人質にされとる上に、監禁されてたってことは自分自身の身体も敵の手中にあるんやろ? そんな状況で――なんで来たん?」

「それ、どういう意味?」


フッとレドウィンの目が鋭くなったような気がした。


「どういう意味というか、単に不思議になっただけや。自分の家族と身体を賭けてまで、わざわざ来るにはあまりに危険すぎると思わん?」

「んーや、それは間違ってるよ主人公ちゃん。俺は確かに自分の身体は賭けたけど、家族を賭けちゃあいないさ。だってむしろ、家族を助けに来たんだからね。その、妹ちゃんをさ」

「妹って……姉さんを?」


姉さんを指差すレドウィンに、僕が思わず声を上げればその瞳がこちらを向いた。

ジロリと睨むほどの眼光のまま、そうだよ、と彼は頷く。


「俺が言ったこと、忘れてないよね」

「言ったことって……」

「俺の兄弟をいじめないでって。それからお前じゃ救えないって、俺はそう言ったでしょ」

「あ……」


そうだ、その言葉の真意を確認するのを忘れていた。

僕の反応を不満そうに見やって、それからレドウィンは姉さんに視線を向けた。


「とはいえ、俺もまた救えなかったんだけど」

「な、それはどういう」

「言葉通りの意味だよ。俺は彼女を救おうとしたし、その手立てはあった。けど、俺が来た時にはもう遅かった」

「なに言っとんのや、あんた。遅かった、なんて言う割には、あの時随分と悠長にしとったやないの」


詰問するような問いかけにも、レドウィンはフッと嫌に笑うだけだった。


「なんで分からないのかな。もしもこの子を救えていたなら、この子はこんな風に眠っていない。少なくとも、この子を目覚めさせるために何かしているさ」

「そ、れは、だって、ただ気絶してるだけだから、やろ……?」

「違うよ、リリアーヌ(・・・・・)。もう全部遅かったんだよ。俺は妹ちゃんの竜化を止めようとした。そうなればもう戻れないからだ。それが失敗して、俺は魔力が尽きるより前に竜化を解こうとした。でも――」


この子はそれを望んでいなかった。

レドウィンはため息をつくように陰鬱にそう言った。姉さんが助けられることを望まなかった? そんなはずはない。姉さんの意思で竜と化したというならば、竜でいたというならば、どうしてあの時、もう一人の姉さんは謝ったというんだ?


そんな僕の心中を知ってか知らずか、この子はさ、とレドウィンは僕よりもずっと姉さんのことを分かっているかのように話す。


「俺らの妹は、いや、少なくとも俺らの妹である方の彼女は、君のことしか考えてなかったよ」

「なんで、そんなこと」

「竜同士なら、目を見れば想いは読み取れるんだ。……でも、そうじゃなくても分かったかもね。彼女の行動は全て、君のためのものだった」


さらに問いかけようとする口を封じるように、レドウィンの瞳が鋭く僕を睨んだ。竜でない僕の心を読めるかは知らないが、何もかも見抜かれているように思えるほど、それは強い瞳だった。


「ジョシュア・レオンハイト」


と、今度は弟君などとふざけた呼び方でなく僕を呼んだ。


「君の優しさがこの子の想いを殺した。君の強さがこの子の心を殺した。……この子はもう、いつ目を覚ますか、あるいはもう目を覚まさないのか。それすらもう、分からないところにいる」


それは僕への死刑宣告のようだった。膝が崩れる。アリスが手を伸ばそうとして、それも出来ずにフラリとよろけるのを横目で見ながら、僕は何も思わなかった。思えなかった。

姉さんの体を揺さぶる。布に包まれただけの、細く柔い体を。

返事はなかった。ラベンダーの瞳は開かず、その顔が何かの色に染まることもない。


「何で、こんなことになった……? 僕は、どうすれば良かった……?」

「君は」


レドウィンが言う。そちらを向く。彼はそれでも、泣きそうに笑っていた。


「君は、この子を殺してあげれば良かったんだ」

「え……?」

「それが、奇跡的に一致した、この子とあの宰相様の願いだった。あの男は最強の力を得た体を求め、この子はその力によって君があの男に対抗できることを望んだ。自分が、死んでしまう自分が残せる唯一のものとして」


ああ……ああ。姉さんは昔から変わらない。

それがどちらの姉さんの願いであっても、あるいはどちらもの願いであっても、ただ死にゆくその時間や命を僕のために使うなんて――初めて会ったあの時から、まるで、変わらない。


ならば、間違えたのはやはり僕の方だったのだ。そんな姉さんの性格を知りすぎているほどに知っていたのに、止められなかった僕が悪い。


どうする、とレドウィンは聞く。


「どうする? ジョシュア・レオンハイト。力は失われた。機会はもうないかもしれない。きっとその妹ちゃんの体も、あの男は奪いに来るぞ」


その言葉は正しい。僕はたくさんのことを間違えた。

今の僕に手は数少なく、このままでは僕は全てを失くしてしまうことだろう。

だけど。


「……アリス」


同じように顔を絶望に染めたアリスを見やる。虚ろな目をじっと見つめる。

間違いを正すのは、今からでも遅くないだろうか。


「アリス。姉さんに何か服を着せて。それから、姉さんの部屋に運んで。出来るよな」

「で……でも、メリアーゼ様は……」

「部屋に運んだら、周りを空間で囲ってしまって。僕とお前しか入れないようにして」


アリスの瞳が見開かれる。リリアーヌの表情が苦々しげに揺れて、セシルが何や、と拍子抜けしたように笑った。


「何や、前は偉そうなこと言うとったんに……結局、閉じ込めて囲い込むんかいな」

「ああ」

「お前の覚悟は所詮その程度のものやったってことやな。綺麗なものだけを見せるどころか、お前にとって最も綺麗なものを失いそうになっとるぐらいやし。本当、ガッカリやわ」

「ちょっとあんた」


リリアーヌが止めようとするのを、僕は首を振って制した。セシルの言葉は空気を読まないようであって、適切に僕の痛いところをつき意思を問うてくる。


「全くもってその通りで、返す言葉もないけど」

「けど? けど、何や」

「それでも僕は姉さんを誰かの手に渡したくない。例えそれが姉さんの意思に反しても、あるいは――その時の姉さんが既に骸であっても、だ。渡すくらいなら、僕は姉さんを閉じ込める」


状況を鑑みれば、それはひどく趣味の悪い例えであったけれど、それでも僕の思いだった。へぇ、とセシルが先ほどとは違う笑みを浮かべる。さながら、その言葉を待っていたとでも言いたげに。


「じゃあもう、“美しい世界”はいいんか?」

「そんなものは、元より存在しなかったのかもな。僕が勝手に夢見ただけで。そもそも、僕には姉さんがいればそれでいいんだから」


ふうん、とニヤつくセシルの横で、アリスは怯えるように肩を揺らした。

何か言いたげなその瞳と目が合う。口がわずかに開かれ、すぐさま閉じた。


本来なら、僕は姉さんを閉じ込めるより前に、まずいかにあの男に対抗するかを考えるべきだ。狙われているのが姉さんで、また僕である以上、逃げることに意味はない。僕は守りの一手を打っただけ。それは、姉さんさえ無事ならば他はいらないと切り捨てたことと同義だった。

そして、アリスはそれを悟ったのだろう。だから言おうとした。きっと僕の無責任を詰るような言葉を。そして問おうとした――僕の選択は、今までのものを含め全て、姉さんでなく僕自身の為のものであったのではないかと。

だけれど、無意味だと分かった。だって。


僕自身の為かどうかなんて、そんなの。

返事は肯定以外にありえないからだ。













「嗚呼、姉さん――愛してる」

遅くなりましてすみません!

次回より新章の予定ですが、もしかするとジル先生とニーナの短編を挟むかも知れません。

長くお待たせして本当に申し訳ないのですが、またよろしくお願いします!

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