第3話 小学生時代②
こってり怒られた僕たちを待っていたのは大悟と理玖だった。
「派手に怒られてたねぇ」
ニヤニヤと笑う大悟、僕はその頬をつねった。
「ひたひひたひ」
「こんにゃろー!」
パッとつねっていた手を離す。
「本当に怖かった…」
「怒鳴り声、ここまで聞こえたもん」
「子供の微笑ましいいたずらとして見てくれないかね。」
「おい帰るぞ。もうここにいたくない…」
「そうだね。帰ろう。理玖んち行く?」
「いいよー。宿題やった後遊ぼ。」
「そうだね。そうしよう。」
そうして僕たちは理玖の家を目指した。
「あ、お母さんに連絡しなきゃ」
「あ、俺もだ。」
学校からまっすぐどこかに行く時は必ず連絡を入れなきゃいけないのだ。連絡が無いと怒られるのだ。校長よりも恐いのである。
「大悟、連絡した?」
「充電切れてるんだよね。まぁ、今日はお父さんもお母さんもいないから。理玖の家で充電させてもらうよ。」
そう言ってる間に理玖の家に着く。理玖のお父さんもお母さんも、いつも急に行っても優しく受け入れてくれる。
「お邪魔します!」
「いらっしゃい。理玖ー、お客さんよー。」
「あれ、いらっしゃい。部屋おいでよ。」
「行く行く!」
「今日は何する?パチモン?」
「流石に宿題かな。大悟教えて!」
「あ、僕も!」
「隼人と大悟は?」
「大悟で済ませてきた!先にパチモンやってるよ!」
パチモンのカセットをセットして、主人公を決める。大吾はなぜかいつも女の子のキャラクターを選ぶ。まぁ多様性だよね。
「隼人弱くない?女の子を選んだ僕より弱いじゃん」
「うるさいな…うわ!」
ゲームオーバーである。
「うわ、隼人弱っ。僕でさえ勝てたよそのダンジョン」
「あ、理玖携帯充電していい?」
「いいよ!じゃあ隼人僕と勝負だね!」
時計を見る。時刻は17:30を指していた。
「もう17:30だよ。」
「あ、そろそろ帰らなきゃ。ありがとうございましたー!」
「ありがとうございましたー!」
「はーいまた遊びにきてね。」
「また来ます!」
そう言って僕、大悟、拓郎の3人は帰路に着いた。
「今日も楽しかったねぇ」
「そうだね。あ、明日音楽あるじゃん!」
「拓郎平川先生好きだもんね」
「うるさいなぁ!!!あぁ好きだよ!!!」
顔を真っ赤にして拓郎は走っていった。拓郎の家はこっから30秒の所にある。
「帰ろっか」
「そうだね。」
実をいうと、大悟と僕は同じマンションの違う部屋に住んでいる。だから帰りも一緒なのだ。出会いは、僕と大学が3歳だった時だ。マンションの防災訓練の時に大悟のお父さんお母さんと仲良くなり、家族ぐるみの付き合いをすることになった。それが大悟との出会いだった。
「ん?どうしたの?」
「いや、何でもないよ。」
大吾は7階、僕は12階、最上階だ。
「いいなぁ、最上階」」
「景色かなりいいよ。またうち来なよ」
「本当!?行く行く!あ、着いちゃった。じゃあね。」
「バイバーイ」
今日のご飯はなんだろう。そんな事を考えながら自宅へ向かった。




