第22話 大悟と隼人
僕たちの卒業式も終わり、僕たちはほんの少しの春休みに入った。大悟も神戸から帰ってきた。
「これ、お土産です。ミニゴーフル。」
「あらー、わざわざいいのに。ありがとう。上がって、隼人も啓斗も中にいるから。」
「はい、お邪魔します。」
中に入ると、隼人と啓斗くんがダンスダンスレボリューションをやっていた。懐かしいな。
「お、大悟来てたんだ?」
「大悟くんだ!」
啓斗くんが僕に抱きついてくる。あんなに小さくて暖かかったのに。いや、今も暖かいけど。
「大きくなったなぁ。」
「大悟くん見下ろせちゃうね!」
「剣道やってたんだっけ?」
「そうだよ!」
「だから大きいのか…」
「大悟くん、隼人、啓斗、お茶入ったわよ。」
「はーい!」
早速ミニゴーフルがおやつに出された。缶も可愛いので、何かに使って貰えれば良い。
「どうだった?大悟、卒業式。」
「何事ない固ーい卒業式だったよ。そっちは?ラストレターやった?」
「やったよ。空気がいきなりピシッとなったし、井野川くん泣いてたよ、多分曲のせいだね。」
「そっかー。井野川くん浪人するんだもんね。叶うはずの無い2人の願いは、なんて歌われたら泣いちゃうよね。」
やっぱり大悟と一緒にいると話が尽きない。もう外は暗くなり始めていた。
「じゃあそろそろ帰ります。」
「あら、そう?分かったわ。お土産ありがとうね。」
「いえいえ」
「じゃーね、大根」
「誰が大根じゃ。大悟だ。」
「またねー!」
3人に見送られて、僕は家に向かう。明日は理玖たち誘ってご飯行くかな。あ、その前に陽との約束を果たさないと。
「あ、もしもし陽?明日さ、ご飯行かない?約束したじゃんご飯食べたいって。今後のTroopsの方向性も決めたいしさ。…うん。分かった。駅前に10時ね。うん。はーい」
…隼人にGPS仕込んだし、大丈夫かな。うん。




