↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/35

第13話 同級生が推しになりまして。③

「ちゃん…お兄ちゃん!」


 啓斗の声で目を覚ます。気づいたら夕食の時間になっていた。


「あぁ…おはよう啓斗」

「みんな待ってるよ。」

「うん、今行く。」


 リビングに行くと、みんながもう座っていた。僕の家は全員が揃わないと食べられないのだ。小さい頃からそうだ。


「お待たせしました。いただきます。」

「「「いただきます」」」」


「お兄ちゃんピーマン食べて」

「食べないと大きくなれないぞ」

「これ以上大きくならなくていいよ」


 確かにいつの間にか大きくなっていた。すごく小さい子だったのに。時の流れを実感する。


「ごちそうさまでした。美味しかった。」


 自室にて宿題を終わらせて、ベッドに倒れ込む。


「あー、薬飲まなきゃ…あとお風呂…」


 無造作に薬の袋を掴み、中に入っている薬を取り出す。夕食後の薬は5種類。カプセルが2種類、錠剤が3種類。水を取り出し、薬を飲み下し、お風呂に入る準備をする。このお風呂に入る準備が出来ない時があるから、今日はまだ調子がいいのだろう。


「お風呂誰か入ってる?」

「啓斗が入ってるんじゃない?」

「そっか。」


 風呂場に向かうと、確かに啓斗が入っていた。中に入る。


「お兄ちゃん!?」

「たまには兄弟仲良くな。」

「恥ずかしい…」

「頭洗ってやるよ。おいで。」


 顔を真っ赤にしながら啓斗は俺の前に座る。


「頭洗わせていただきます。」

「はい…」

「啓斗の髪の毛柔らかいな。子供みたい。」

「もうすぐ高1だよ?子供じゃないよ。」

「分かってるよ。比喩だよ比喩」


 丁寧に頭を洗い、お湯で流してやる。頭を拭いてやると、今度は啓斗が僕の頭を洗うと言い出した。まぁ構わないけど…。


「お兄ちゃん髪切ってイケメンになったね。」

「だろ?」

「そこは否定するもんだよ。」


 頭と体を洗い終わり、湯船に浸かる。体温くらいの温度が体を侵食していく。


「お兄ちゃん、先に出るね。」

「おー。」


 明日は確かほぼ自習だったな、また理玖とトランプやるか。


 僕もお風呂から出る。体を拭き、頭を乾かし、風呂場から出て部屋に向かう。


 ベッドに倒れ込む。


「疲れた…」


 眠気が襲ってきた。抗う事なく身を委ねようとしたらスマホが鳴った。


「なんだ…」

「新しいトランプ手に入れたから明日勝負な」 


 理玖だった。


「それだけかよ!」


 そう返信し、眠気に身を委ねる。


 おやすみなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。