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やさいはかせの まほうのレシピ

「どうしたの、凛ちゃん? お顔が くもっているよ」

やさしい 声で 話しかけてくれたのは、担任の みか先生です。

みか先生は、野菜の 育て方や 栄養のことに とっても 詳しくて、園児みんなから**「やさいはかせ」**と 呼ばれて大人気でした。

「みか先生……。わたし、先生みたいに なんでも 食べられる カッコいい子に なりたいの。でもね……ピーマンくんだけは、お口に入れると 苦くて、なみだが 出ちゃうの……」

凛ちゃんは、泣き出しそうな 顔で 先生を 見上げました。

その言葉を 聞いて、お皿の上の ピーマンくんも ハッとしました。

(凛ちゃん……ボクのこと、いじわるで 苦くしてるんじゃないんだ。食べようと 頑張ってくれていたんだ……!)

みか先生は、凛ちゃんの 頭を なでながら、にっこり 笑いました。

「凛ちゃん、教えてくれて ありがとう。実はね、ピーマンくんには**『苦くなくなる まほう』**があるんだよ」

「えっ……まほうの 切り方?」

「そう! ピーマンくんのお腹の つじ(繊維)に そって、タテに まっすぐ 切るとね、苦い お汁が 外に 出てこないんだよ。それに、アブラと一緒に パッとお炒めすると、苦味がお隠れしちゃうの」

先生は 手作りの イラストカードを 見せながら、やさしく 教えてくれました。

「今日の ピーマンくんも、調理員さんが タテに 切ってくれた『特別バージョン』なんだよ。少しだけ、勇気を 出してみる?」

ピーマンくんも、心の中で 精一杯 叫びました。

(そうだよ、凛ちゃん! 今日のボク、苦くないように 準備してきたんだ! おねがい、食べてみて!)

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