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シャキシャキ! ちいさなヒーロー

凛ちゃんは、お鼻を ぐすっと ならすと、おはしで 一番 ちいさな ピーマンくんを つまみました。

「がんばれ、凛ちゃん!」「応援してるよ!」

周りの お友達も、息をのんで 凛ちゃんを 見つめます。

凛ちゃんは ギュッと 目をつぶり、ゴクリと つばを のみこみました。

そして――パクッ!

(あ……!)

お口の中に 広がったのは、嫌な 苦味では ありませんでした。

(シャキシャキしてて、ジュワッと 甘い……! お口が痛くないよ!)

「……おいしい! 先生、ピーマンくん、苦くないよ!」

凛ちゃんのお顔が、パッと ひまわりみたいに 明るくなりました。

そのまま、お皿に残っていた ピーマンくんを、ポン! ポン! と お口へ 運んでいきます。

「すごーい! 凛ちゃん、ピーマン食べられたね!」

お部屋の中に、みんなの 大きな 拍手が ひびき渡りました。

凛ちゃんの お腹の中に 入った ピーマンくんは、嬉しくて 嬉しくて、バンザイを しました。

(やったー! 凛ちゃんが『おいしい』って 言ってくれた! ボク、本当に ヒーローに なれたんだ!)

その日のお皿は、ピッカピカの 空っぽ。

「やさいはかせの 先生」と「ちょっと勇気を 出した 凛ちゃん」、そして「がんばった ピーマンくん」の、とくべつな 大成功のお話でした。

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