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おさらの中のなきむしヒーロー

「ボクの からだには、ビタミンCが いーっぱい! かぜの バイキンなんて、パーンチで やっつけちゃうんだから!」

給食室のお皿の上で、ピーマンくんは ぴかぴかの 緑色のからだを 胸をはって 自慢していました。

今日の 給食は「ピーマンと ツナの いためもの」。ピーマンくんは、子供たちに 美味しく 食べてもらえるのを、いまかいまかと 待っていました。

「おいしい〜!」「ツナ、だいすき!」

給食の時間、お部屋からは たのしい 声が 聞こえてきます。

でも、りんちゃんの お皿の上に はこばれた ピーマンくんは、すぐに しょんぼり することになりました。

「……うう、緑色だぁ。苦いにおいが するよぉ……」

凛ちゃんは、おはしを 握りしめたまま、お皿を 遠くへ 遠ざけてしまいました。

凛ちゃんは、みどりがおかの 保育園に通う 4歳のおんなのこ。

お皿の上で、ポツンと のこされてしまった ピーマンくん。

「ボク、みんなを 元気にしたいだけなのに……。どうして こんなに 嫌われちゃうんだろう」

ピーマンくんの 目から、ポロリと 大きな なみだが こぼれ落ちました。

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