第二話:【第四幕:魔法の翻訳者。三人で共有する『魔力粒子』のディスカッション】(挿絵あり)
アーガスはその古書を見つめ、心の中にこれまでにない衝撃が湧き上がるのを感じた。
前世の科学的知識と自身の経験に基づいて推導した理論が、まさかこの世界の古の学派と期せずして一致する(同期する)とは思いもよらなかった。
これは純粋な偶然なのか。
それとも、真理には確かに普遍性が存在するということなのだろうか?
「教授」彼は恐る恐る尋ねた。「この本は……」
「これらはすべて、亡くなった私の恩師が残してくれたものよ」
アマラ教授は本のページをそっと撫で、目には懐かしさが宿っていた。
「彼は一角獣学派の最後の大師の一人だったわ。主流の学術界からの弾圧を受け、この学派はほとんど失伝してしまった。そして私がおそらく、この世界でこれらの理論をまだ覚えている最後の数人のうちの一人なの」
彼女は顔を上げ、アーガスとミリーを見た。
その目に希望の光が燃え上がり、声はより感傷的になった。
「どうやら、一角獣は私の代で絶えることはなさそうね。天賦の才によって自らこれらの理論を再推論した若者と、血脈の中に一角獣の知恵が流れる少女……あなたたちは私に、伝承の希望を見せてくれたわ」
それからの1時間、三人は「魔力粒子理論」について深い交流を行った。
アマラ教授は古書に記されたさらなる詳細を共有し、アーガスは独自の視点から正確で斬新な見解を提案した。
彼が使う専門用語には、「流量制御」、「粒子密度」、「エネルギー変換効率(エネルギー効率)」といった概念など、異世界特有の正確性がしばしば含まれていた。
ミリーはこの議論の中で異常なほど忙しかった。
彼女は対話に参加し、家族に伝わる関連知識を共有する一方で、常人には理解できないアーガスの専門用語を絶えず「翻訳」しなければならなかったからだ。
「えっと、アーガスの言う『並列処理』っていうのは、複数の魔法陣が同時に動くことだと思うわ!」
「それと『フィードバック回路』はね、魔力が自分で循環して、安定を保つって意味よ!」
アーガスが次々と繰り出す難解な言葉に目を回し、てんてこ舞いになりながらも。
ミリーの顔は、生き生きと輝いていた。
なぜなら彼女はついに、家族の理論を理解し評価してくれる人々を見つけたからだ。
このプロセスの中で、アーガスはかつてない帰属感を感じていた。
彼がこの世界に来てから、自分の考えを真に理解してくれる人に出会えたのはこれが初めてだった。
そして、「導師」と呼べる存在を見つけたのも、これが初めてだった。




