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第一話:【第三幕:ルーメンと色温度! 教室を追放された『電球(バルブ)』の発明者】(挿絵あり)

 教室全体の空気が凍りついたようだった。


 すべての視線が、ゆっくりと立ち上がるハーフドワーフの少年に集中した。

 アーガスの動作は不安になるほど落ち着いており、まるでこれから直面するのが避けられない屈辱ではなく、ありふれた技術プレゼンテーションであるかのようだった。


 彼は教壇の中央へ歩み出た。

 ヴァレリウスのような威風堂々とした態度もなく、カテリーナのような敬虔な祈りもなかった。


 彼はただ静かに立ち、無数の嘲笑を浴びてきた手袋「曙光」を左手にはめていた。


「柔光術、基礎光属性魔法」


 アーガスの声は死んだ水のように平坦で、まるで技術マニュアルを暗唱しているかのようだった。


「標準パラメータ:光強度ルミナンス八百ルーメン、色温度カラーテンプ五〇〇〇ケルビン、持続時間デュレーション一八〇秒」


 学生たちは顔を見合わせた。

 こいつ、一体何を言っているんだ?


 アーガスは右手を伸ばし、普通の白い光の球を手のひらで凝縮させた。

 しかし数秒後、光球は不安定に点滅し始め、そして徐々に暗くなっていった。


予測シミュレート通りの機能不全フェイルです」彼は淡々と述べた。「詠唱学の柔光術は、長期的な照明ライティングの需要には適していません」


 誰もが彼がこれで諦めるのだと思ったその時。

 アーガスの脳は高速で処理プロセシングを開始した。


 彼には容器ケースが必要だった。光球を安定して維持できる容器が。

 彼は脳内で新しい魔法回路サーキットを構築し、透明なガラスの容器を創り出す疑似魔法(疑似マテリアル)を練り上げた。


 彼は左手の「曙光」手袋の設定コンフィグを調整し、誰も見たことのない魔法の操作を始めた。

 透明な結晶体が彼の手の中で形を成し始め、徐々に粗削りな球状の容器へと変わっていく。


外殻ケーシングの製造完了」


 彼はこの粗削りな電球バルブのようなものを皆に提示した。


「次に、光源ソースを内部に格納します」


 彼は再び柔光術を発動し、今度は光球を慎重にガラス容器の内部コアへと配置し、魔力で開口部を封鎖シールした。


 誰もが愕然とする出来事が起きた。

 光球はこの奇妙な容器の中にしっかりと囚われ、明るく安定した光を放ち続けたのだ。


効率改善オプティマイズ完了」


 アーガスはこの奇妙な造形物を掲げ、手袋の設定を調整し始めた。


「この電球バルブは安定した照明を提供し、光強度の調整が可能で、色温度の変更も可能です。エネルギー消費コストを三七%削減。現在、製品寿命ライフスパンをテスト中です」


 彼は調整チューニング機能のデモを始め、誰にも理解できない専門用語を口にした。


光強度増幅ルミナンス・ブースト、一二〇〇ルーメン」

 光球は瞬時に眩しく明るくなった。


色温度調整カラー・チューニング、三〇〇〇ケルビン」

 光球は冷たい白色から温かみのある黄色へと変化した。


光強度低減ルミナンス・ダウン、四〇〇ルーメン」

 光球が暗くなった。


「色温度調整、六五〇〇ケルビン」

 光球は清涼な青白色へと変わった。


 それらの奇妙な数字や用語が何を意味するのか、誰も気にかけていなかった。

 彼らはただ、アーガスの手の中で光球がおもちゃのように自在に操作されているのを、ただただ愕然と見つめていた。


挿絵(By みてみん)


 死寂。


 死のような静寂が教室全体を覆い尽くした。

 学生たちは目を丸くし、自分の見ているものが信じられなかった。

 あれは魔法じゃない。あれは……あれは一体何なんだ?


 イノセン教授の顔色は驚きから怒りへ、怒りから激怒へと変わった。

 彼は杖を強く握りしめ、青筋を立て、触れられた獅子のように全身を震わせた。


「いい加減にしろ!」彼の咆哮が教室に響き渡った。「それは詠唱などではない、光に対する監禁だ! 神聖なる芸術に対する最も卑劣な侮辱だ!」


 アーガスは激怒する教授を静かに見つめ、声は相変わらず技術報告レポートのように冷静だった。


「教授、俺は光を監禁したわけではありません。逆に、最小のエネルギー消費で、光をより長く『滞在』させているだけです。光はすべての人に奉仕するツール(道具)であるべきで、一瞬で消え去る芸術のパフォーマンス(ショー)ではありません」


 この一言が、最後の藁となった。


 イノセン教授の目には狂信的な怒りの炎が燃え上がり、震える手で杖を掲げ、アーガスに突きつけた。


「自分が何を言っているのか分かっているのか?! 自分が何に挑戦しているのか分かっているのか?!」


 彼の声は怒りで甲高く裏返った。


「私はかつて聖白の塔で研究員を務めていたのだ! 数え切れないほど多くの偉大なる魔法使いたちが、魔法の真髄を理解するために命を捧げてきたのを、この目で見てきたのだ! それなのにお前は!」


 教授の指は激しく震えていた。


「お前のような無知な平民が、魔法を『道具』に格下げするべきだなどと、よくもほざいたな?! お前は千年以上にわたる魔法六塔のすべての結論を冒涜している! 魔法理論に命を捧げたすべての先人たちを侮辱しているのだ!」


 彼の声はますます高くなり、最後には雷鳴のような宣告へと変わった。


「塔のマスターとなるか、第七の塔を創設するかして、お前のその異端理論に価値があることを証明してみせろ! それができないなら、私の教室から出て行け! 今すぐ、終業の鐘が鳴るまで廊下で立っていろ!」


 教室内で嘲笑の波が起きた。

 学生たちは顔を寄せ合い、信じられないといった視線を交わした。


 塔の主になる? それは伝説上の存在だぞ! ましてや第七の塔を創るだと?

 鍛冶屋の息子の分際で、大言壮語も甚だしい!


 ヴァレリウスは鼻で笑った。


「これが平民の本質だ。永遠に最も低俗なものしか理解できない。奴らには戦歌の激昂も、韻律の力も分からないのさ」


 カテリーナの声も同様に軽蔑に満ちていた。


「冒涜者め、あなたは神聖なる光を侮辱しました。聖詩の美しさと敬虔さが、あなたのような人間に理解できるはずがありません」


 アーガスは反論せず、弁明もせず、怒りすら見せなかった。

 彼はただ黙って、全員から異端と見なされたあの「電球」を手に取り、自分の荷物をまとめると、すべての軽蔑の視線の中で、ゆっくりと教室のドアへと向かった。


 教室の中では、ひそひそ話と押し殺したような嘲笑が渦巻いていた。


 アーガスはドアを開け、教室を出て、誰もいない廊下に真っ直ぐ立った。

 その背中は孤独だが揺るぎなく、決して倒れることのない石碑のようだった。

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