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第十三話-【第五幕:これは武器ではない。人を再び生き返らせる「奇跡の道具」だ】

 一週間後の夕暮れ、一台目の車椅子が完成した。


 トールはそれを中庭に押し出し、夕日の中で入念に検査した。

 車輪は滑らかに回り、異音はない。背もたれの角度は安定しており、ぐらつきもない。


 彼は試しに押してみたが、車輪は石畳の上をしっかりと、安定して滑った。


 彼は工房に座り直し、自分の手を見た。

 十年間刀剣を打ってきたこの手が、こんな物も作れるとは。


 彼は理解し始めた。

 鍛冶屋としての誇りを捨てるわけではない。その誇り高き手技の、新たな使い道を見つけただけなのだと。

 鍛冶屋の手技は殺戮のためだけでなく、人をより良く生かすためにも使えるのだと。


 翌日の早朝、彼らは車椅子を富商の屋敷へと届けた。


 富商の妻はベッドに座っていたが、顔色は蒼白で、目に光はなかった。

 使用人が車椅子を部屋に押し入れた時も、彼女はちらりと見ただけだった。


 しかし、支えられながらそこに座り、指が肘掛けに触れた瞬間、彼女はハッとした。


 彼女は試しに車輪の縁を回してみた。車椅子が動き始める。

 もう一度試すと、車椅子は方向を変えた。


 彼女の目は、徐々に大きく見開かれた。


 彼女は車椅子を押して窓辺へ行き、陽の光を顔に浴び、顔を上げて深呼吸をした。

 そして彼女は車椅子を押して中庭へ出た。柿の木の下まで行き、自分で方向転換し、自分で止まった。


 彼女は笑った。


 それはここ何年かで初めての、苦渋の混じらない、心の底からの、本物の笑顔だった。

 彼女は夫を振り向き、その目は光に満ちており、まるで再び生き返ったかのようだった。


 富商は傍らに立ち、妻を見つめながら、目頭を赤くしていた。

 彼はトールの手を強く握りしめた。


「ありがとう。あなた方はただ椅子を作ってくれたんじゃない。彼女を救ってくれたんだ」


 その日の午後、富商は早速人脈を使って噂を広め始めた。


 彼は富裕層の集まりでこの車椅子について言及し、神殿の慈善会でアイアンソーン家の手技を推薦した。


「あれはただの椅子じゃない、人を再び生き返らせる代物だ。アイアンソーン家の作ったものは信頼できる」


 それらの言葉は種のように、見えない場所で芽吹いた。


 三日後、最初の新しい客が訪れた。

 さらに二日後、神殿の従者がやって来た。

 それから商人、貴族、退役した老兵……。


 注文書が次から次へと工房に舞い込んだ。

 アイリーンはそれらを整理し、順番に並べて壁に掛けた。それらの薄い羊皮紙は風の中で静かに揺れていた。


 トールはそれらの注文書を見て、心の中にあった疑いの壁が、ついに完全に崩れ去るのを感じた。


 彼はこの仕事に真剣に向き合い始めた。


 彼は刀剣の仕事を減らし、より多くの時間を車椅子に割いた。

 細部を研究し、異なる木材を試し、車軸の角度を調整した。


 一台完成するごとに、彼はアイリーンに試乗させ、彼女の意見を聞き、そして改良した。


 ハンマーを振り下ろす音は躊躇いから確信へと変わり、彼の背筋もそれに伴って伸びた。

 一度打ち下ろすたびに、アイアンソーン家のために新しい扉を開いているかのようだった。


 ブレイクは相変わらず無口だったが、その沈黙は変化していた。


 夜、彼は一人炉の火の前に座り、指でその注文書の束を何度も撫でていた。

 彼はそれらの注文書を何度も何度もめくり、そこに書かれた「父へ」「妻へ」「戦友へ」という文字を見た。


 彼は思い出した。自分がかつて、なぜ鍛冶を学んだのかを。

 人を殺めるためではない。魔物を狩るためでもない。誰かを「守る」ためだったはずだ。


 刀剣は道具であり、車椅子もまた道具だ。ただ用途が違うだけだ。

 だが、もし車椅子が一つの家庭をより良くし、一人をより尊厳を持って生きられるようにするのなら、それは刀剣と同じように作り出される価値がある。


 彼はリピーターが残した感謝の書き置きを見て、「自分で歩けるようになった」「やっとお荷物じゃなくなった」といった言葉を見た。

 それらの言葉は、刀剣に対するいかなる賛辞よりも彼の心を動かした。


 彼の無骨な顔についに微かな笑みが浮かんだ。

 それは子供たちに対する誇りであり、運命の転換を受け入れた証でもあった。


 彼は立ち上がり、その注文書の束を整然と置き、炉の火のそばへ行って石炭をひと掴みくべた。

 炎が再び燃え上がり、工房全体を明るく照らし出した。


 アイアンソーン家は、苦境の中から、彼ら自身の新たな道を模索しつつあった。


 アイリーンは窓辺に座り、壁に掛けられた注文書を見て、炉の火のそばで忙しく働く父親と兄の姿を見ていた。

 あの日、貴婦人が施した銅貨を思い出し、あの軽蔑の視線を思い出し、自らが立てた誓いを思い出した。


 今、彼女はそれを成し遂げた。

 人々が立ち止まるのは、もはや同情からではなく、必要性からであり、尊敬の念からなのだ。


 夕暮れの街角から、馬の鈴の音が遠く聞こえてきた。

 また客がやって来る。新しい注文書を携え、新しい希望をもたらして。


 その鈴の音は空気中に響き渡り、まるで再生を讃える歌を歌っているようだった。

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