第十一話-【第四幕:ざまぁみろエリート。そして魔女からの甘い『加点(ボーナス)』】
射撃場には、針が落ちる音さえ聞こえるほどの静寂が訪れた。
つい先ほどまで遠慮なく嘲笑していた貴族の学生たちは今や、首を絞められたアヒルのようになっていた。
その顔の表情を、軽蔑から驚愕、そして理解不能な荒唐無稽さへの転換の中で完全に凍りつかせていた。
トーマス教授が最初に反応した。
彼はほとんどよろめきながら的の前まで歩み寄った。
震える手を伸ばして、的の完全に貫通された滑らかな弾痕を撫でた。
(……なるほど……)
彼の心は激しい驚愕に包まれていた。
(あれは錬金学の分野において、とうの昔に廃棄された疑似魔法……理論上、魔力を用いて一時的な物質を偽造する魔法だ)
(彼がまさか……テストにしか使えない無用な技術を、実戦で脅威となる武器に変えてしまうとは! この発想は……)
長い時間の後、彼はようやくゆっくりと振り返った。
彼は試験場に黙って立っている少年を見た。
常に穏やかだったその顔には、かつてない、安堵、衝撃、そして一抹の深い憂慮が混ざり合った複雑な表情が浮かんでいた。
「基礎点、八十……」
彼の声は、興奮のあまり微かに震えていた。
「学生諸君、アーガス君の指向性魔法における困難は、我々全員がこの目で見てきた。だが彼は諦めず、不満も言わなかった。彼は最も困難でありながら、同時に彼の知恵を最も体現できる道を選んだのだ」
「彼はドワーフの血脈にある『鍛造』の才能と、最も基礎的な『土』と『火』の魔法を、前代未聞の、創意に満ちた形で『統合』してみせたのだ!」
彼はまず肯定の意を示した。その目には師としての純粋な安堵が満ちていた。
「この不屈の精神と開拓的な思考は、追加の五点に値する! 合計点、八十五!」
だがそれに続いて、彼の話の矛先は変わった。
顔にあった安堵は、より厳粛な、学者としての深刻さへと取って代わられた。
「しかし、」
彼の声は低く沈み、高得点に驚くその場にいるすべての新入生を見渡した。
「警告しておかなければならない。アーガス君の成功は、魔法から来たものではなく、工芸から来たものだ」
彼の視線は最終的にアーガスに戻った。
その眼差しは、崖っぷちを歩く天才に対する、年長者からの最も真摯な忠告だった。
「坊や、理解しなさい。職人と魔法使いが歩む道は全く異なるのだということを」
トーマス教授の声は歴史の重みを帯びていた。
「魔法使いとは、自らの意志と魂を用いて、世界の法則に『願い出る』者だ。一方、職人とは、自らの両手と道具を用いて、頑固な物質を『形作る』者だ。君は……」
彼は言葉を切り、最も的確な言葉を探しているようだった。
「……君は職人の思考を用いて、暴走する魔法のために、堅固な『檻』を造り上げた。認めよう、この創意工夫は私がこれまでに見たことのないものだ。だがこれは、魔法使いの王道ではない。我々の道は、荒れ狂う野生の馬を乗りこなすことを学ぶことであり、馬により頑丈な足枷をはめることではないのだよ」
トーマス教授の言葉は、この常軌を逸したパフォーマンスに対し、権威ある、しかし同時に論争に満ちた脚注を添えた。
学生たちの張り詰めた神経はついに緩み、議論の声が潮のように再び湧き起こった。
彼らがあのドワーフの平民を見る目はさらに複雑になった。
そこには教授の評価がもたらした敬意と、あの「王道ではない」道に対する疑念が入り交じっていた。
ヴァレリウスの顔色は、軽蔑から真っ赤に染まり、最後には血の気のない蒼白へと変わった。
彼は無意識に自分の両手を見た。そこにはまだ火元素の微光が残っていた。
それは厳しい訓練と高貴な詠唱を通して、破滅的な炎を凝縮できる手だった。
そして彼の視線は、再び制御不能なまま、遠くの的へと向けられた。
あの冷たく深い、すべてを嘲笑っているかのような円形の弾痕へ。
(……あれは一体何なんだ?)
彼は初めて、自分の家族が数百年にわたって受け継ぎ、誇りとしてきた「力」の体系に対して、魂の底からの動揺と茫然を抱いた。
(……俺たちが誇りとしている炎が……まさか……あんな叩きつけられただけの石ころに及ばないなんて?)
最終的に、その動揺はさらに深く、抑えがたい怒りと嫉妬へと変わった。
彼は、黙って試験場を下りていく家紋のない背中を死ぬほど睨みつけた。
歯の隙間から、無念さに満ちた呪詛の言葉を絞り出した。
「クソッ………………あれは一体何なんだ……あれは俺たちが知っている『力』なんかじゃない……あんなのはただの……冷たい、魂のない部品の寄せ集めだ……」
そう言うと、彼はまるで逃げるように、振り返りもせず周囲の人群をかき分け、憤然とその場を立ち去った。
ヴァレリウスの怒号は、死んだ水たまりに投げ込まれた石のように、群衆の中に抑えきれない騒々しい議論の渦を巻き起こした。
驚愕、困惑、そして言葉にできない一抹の畏敬の念が、若き顔の一つ一つで交錯していた。
的の深い弾痕と、あのドワーフの平民を交互に見比べる。
一瞬、今起こったすべてをどう定義すればいいのか、完全に分からなくなっていた。
この混沌とした渦の中で、ミリーの反応だけが、一筋の光のように純粋だった。
彼女は天にも昇るほどの喜びを感じていた!
彼女は必死に群衆をかき分け、アーガスの前まで駆け寄った。
常に少し怯えを帯びていたその顔には、もはや隠しもしない、最も真摯な喜びと誇りが満ちていた!
彼女の目には、あれは単なる魔法のデモンストレーションではなく、壮麗な工芸革命として映っていた。
(……先祖の手稿は……本物だったんだわ!)
ミリーの心は狂ったように叫んでいた。
(手稿に書かれていた、何百年も嘲笑されてきた理論。複雑な魔法を分解し、独立して機能するいくつかの『サブアレイ(モジュール)』にして、それを直列につなぐ……誰もがそれを妄言だと言った……でも……)
(でもアーガスはやり遂げた! 彼は別の方法を使って、先祖の理論が正しかったことを証明してくれた! あれは狂人の戯言じゃない! 実現可能な真理なんだわ!)
「アーガス……やったわね! 本当にやり遂げたのね!」
アーガスがミリーに答え、複雑な視線に満ちたこの問題の場を彼女と共に去ろうとしたまさにその時。
気怠げな、亡霊のような声が、彼の背後から音もなく響いた。
「……面白い……手品ね」
アーガスは勢いよく振り返った。
いつの間にか、灰色学院の院長、エルヴィラが彼の背後に立っていた。
手にあった赤い液体のグラスは、いつの間にかルビーがはめ込まれた小ぶりな扇子に変わっている。
面白がるような笑みを浮かべる口元を、それでそっと隠していた。
その血のように赤い瞳は、底なしの古い井戸のように、まだ少しの錯愕を残している彼の顔を映し出していた。
チューベローズの香りに、微かな冷たい血の匂いが混ざり合った、奇妙で甘い香りが彼の鼻腔に忍び込んできた。
「坊や」
彼女は軽く笑った。
その声は恋人同士の囁きのように、致命的な誘惑に満ちていた。
「あなたの体に隠されている秘密は、私が思っていたよりも、ずっと多いようね」
「これからのパフォーマンスも、期待しているわよ」
そう言うと、エルヴィラは彼の成績表の上に『+5』と書き込み、証明として自らのキスマークを残した。
【あとがき】
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