第十話-【第二幕:迫り来る死線(デッドライン)と、笑い者の決断】
練習室から戻った後、アーガスは自室に閉じこもった。
空中で完璧に形作られながらも、滑稽な軌道で飛んでいったあの固体の鉄の弾。
それが、無言の嘲笑のように彼の脳内で何度も再生されていた。
この巨大な挫折感は、彼に初めて、時間の重みを感じさせた。
彼は机の前に歩み寄り、家族全員の犠牲が詰まった革袋の中身を、ゆっくりと空にした。
金貨を一枚一枚並べ、冷酷に計算する。
結果、この金は半学期分の学費と最低限の生活費しか賄えないことが分かった。
まさにその時。
寮のまだらな石壁にある空白のエリアが、突然柔らかな魔法の光を放った。
ルーンで構成された鮮明な数行の文字が、見えない手で書かれるように壁面に浮かび上がった。
学院の魔法掲示板だ。
【全一年生へ:】
【今学期の「第一回中間実践テスト」を、二週間後に実施する。】
【テストの核心:指向性魔法の精度と安定性。】
【評価基準:五十尺先の標準的な的の中心に命中しなかった者は、例外なく「不合格」とみなす。】
【処罰:不合格者は、学内ポイントを五十点減点する。】
その冷酷な文字の列は、審判所からの有無を言わさぬ判決書のようだった。
アーガスは、わざわざ太字にされた「指向性魔法の精度」という一文を見つめた。
また視線を落として、机の上の哀れな金貨の山を見る。
彼は入学以来初めての、本当の「死線」に直面していた。
もし二週間以内に解決策を見つけられなければ。
彼は学業において完全に「敗北者」と判定されるだけでなく、家族が犠牲と引き換えに得た金を、すべて無駄にしてしまうことになる。
後日。
学院の屋外実践テスト用の射撃場は、明るい陽光を浴びていた。
空気中には土の香りと、魔力が衝突した後に残るかすかなオゾン臭が漂っている。
若き学生たちの間の隠しきれない競争心によって、火薬の匂いが充満しているかのようにピリピリしていた。
前回のテストからしばらくの時間が経過していた。
トーマス教授の忍耐強い指導の下、大半の新入生は肉眼で見えるほどの進歩を遂げていた。
彼らが凝縮した氷の錐や土の槍は、今やまずまず真っ直ぐな軌道で遠くの的に命中できるようになっていた。
ただアーガスだけが、依然として完璧な「制御不能」だった。
芸術品のような彼のエネルギーの矢が、またしても荒唐無稽な軌道で空へと飛んでいった時。
短い死の静寂の後、射撃場全体から、もはや隠そうともしない大爆笑が巻き起こった。
「ぷっ……あはははは! あれは何だ? あはははは!?」
「鍛冶屋の息子」
ヴァレリウスの声が、毒を塗った鋼の針のように、悪意に満ちた空気に正確に突き刺さった。
「どうやらお前は、一生かかっても物を真っ直ぐ投げることは覚えられないようだな」
アーガスは黙ってその場を下りた。
彼はトーマス教授が向けてくる、惋惜とどうにもならないという無力感に満ちた視線を見た。
その瞬間、彼は完全に理解した。
規則に従って「学習」することは、死への道なのだと。
彼は二週間のうちに、魔法のルールを迂回できる、自分だけの「近道」を見つけなければならない。
「銃身」を作り出すこと。
それが彼の唯一の手段だった!




