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第九話-【第一幕:射撃場での笑い者と、致命的なBUG】(挿絵あり)

第九章:ポンコツ魔法と、真理を解き明かす「除錯デバッグ

 学院の屋外実践テスト用の射撃場は、明るい陽光を浴びていた。


 空気中には土の香りと、魔力が衝突した後に残るかすかなオゾン臭が漂っていた。

 だがその雰囲気は、若き学生たちの間の隠しきれない競争心によって、火薬の匂いが充満しているかのようにピリピリしていた。


 今日の授業の目標は、「魔力の造形と放射」だ。


 射撃場では、新入生たちが次々と交代で前に出ていた。

 厳しい入学試験を突破したエリートだけあって、彼らが凝縮した魔法の形態はどれも見事なものだった。


 ある者が作り出した氷の錐は標準的な形状で、安定した冷気を帯びていた。

 ある者が召喚した土の槍は素朴だが、しっかりと的の中心に突き刺さっていた。


 これがパラディアの新入生の、合格点に達した平均レベルだ。


 まさにその時、次に前に進み出たのは、背が高く姿勢の真っ直ぐな少年だった。

 彼が登場した途端、周囲の空気が一変した。


 彼の魔力が外に漏れ出しているわけではない。

 定規で測ったように真っ直ぐな立ち姿と、胸にある極めて目を引く家紋が、そうさせているのだ。


 それはルビーがはめ込まれ、重厚な黒鉄と無骨な真鍮で共に打たれた、咆哮する雄獅子だった。

 すべての細部が軍隊のような鉄血と規律感に満ちていた。


 少年の顔には、その雄獅子と全く同じ、生まれながらの誇りが浮かんでいた。


 トーマス教授は手元の名簿に目をやり、彼の名を読み上げた。


「ヴァレリウス」


 この名は、水面に投げ込まれた小石のように、即座に新入生たちの間に畏敬と期待に満ちた波紋を巻き起こした。


 彼はすぐには動かず、まず軍隊の格闘術のような、安定した標準的な構えをとった。

 右手を上げ、五指を開いて遠くの的の中心に狙いを定める。その両目は隼のように獲物をロックオンした。


 そして、リズム感と力強さに満ちた、まるで戦場の叙事詩のような声調で、詠唱を始めた。


「我が魔力を『炭』とし、胸中の『炉の火』を燃やせ!」


 最初の音節が落ちるや否や、深紅色の極めて不安定なエネルギーが彼の手のひらで轟然と発火した。

 まるで無理やり目覚めさせられた小型火山のようになった!


「我が意志を『鉄鎚』とし、敵を砕く『長槍』を鋳造せよ!」


 彼は勢いよく拳を握りしめた!

 その狂暴な炎は、彼の規律に満ちた意志による強制的な鍛圧の下で不満げな悲鳴を上げる。


 すべてのエネルギーが内側へと圧縮され、純化される。

 最終的に他の誰よりも凝縮され、色が深く濃い、矢の形をした火球へと姿を変えた!


「眼前の敵が、ことごとく『焦土』と化すまで!」


 最後の文字は、軍令のように断固としていた!


 彼が腕を前に振ると、すでに勢いを蓄えていた火球が唸りを上げて飛び出した。

 正確に的の中心に命中しただけでなく、堅い的を爆破して獰猛な欠けを作った。


 この頭一つ抜けた破壊力は、周囲の貴族たちから感嘆と称賛の声を呼び起こした。


 そして、アーガスの番になった。


 彼は黙って前に進み出た。


 周囲の称賛の声は、彼が現れた瞬間に、悪意に満ちた、見世物を楽しみにするようなひそひそ話へと密かに変わった。

 アーガスは意に介さなかった。


 彼は手を上げ、純粋で、安定した白い光を放つ魔力エネルギーの塊を、手のひらで急速に凝縮させた。


 「曙光」の補助の下、他の者たちの粗雑な造形とは異なる。

 彼が凝縮したエネルギーの塊は急速に、目に見えない正確な力場フォースフィールドによって束縛された。


 わずか二秒の間に、流体力学フルード・ダイナミクスに合致した完璧に近い光矢の形態フォームを構成した。

 矢の胴は滑らかで、矢じりは鋭く、尾羽の流線型ストリームラインまでがはっきりと見て取れた。


 少し離れた場所に立っていたトーマス教授はこれを見た。

 常に少し濁っていたその瞳に、初めて隠しきれない驚嘆の色を走らせた。


 しかし、次の瞬間、その驚嘆は完全なる錯愕へと変わった。


 アーガスはその完璧なエネルギーの矢を的の中心に向け、放射リリースした。


 矢が手を離れた瞬間、その完璧な「安定性スタビリティ」は轟音を立てて崩壊クラッシュした!


 それは酔っ払ったスズメバチのように、空中で荒唐無稽で全く不規則なZ字型の軌道トラジェクトリを描く。

 最終的にとんでもない角度で勢いよく上へ跳ね上がり、数十尺の上空をかすめて唸りを上げ、彼方の地平線へと消えていった。


挿絵(By みてみん)


 短い死の静寂の後。

 射撃場全体から、もはや隠そうともしない大爆笑が巻き起こった。


「ぷっ……あはははは! あれは何だ? 神様への祈りでも撃ち上げたのか?」

「方向すら分からない田舎者が! いくら綺麗に固めたところで何の意味がある?」


 ヴァレリウスの顔には、すべてを把握しているような軽蔑に満ちた笑みが浮かんでいた。

 彼は大声で嘲笑した。


「おい、鍛冶屋の息子。いくら綺麗に形を作っても何の意味がある? 相手に当たらないなら、ただのゴミだぞ!」


 悪意に満ちたこの屈辱の言葉は、小石のように、すでに波立つ湖面へと投げ込まれた。


 アーガスは黙ってその場に立ち尽くしていた。

 彼と周囲の「平凡な大多数」との間にある「質的な違い(クオリティの差)」が、赤裸々に太陽の下に晒し出されたのだ。


 他の者は単に精度が低いだけだが、彼には違う。

 「初期設定デフォルト」の段階から、致命的なバグ(バグ)を抱えていたのである。

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