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幕間:【第九幕:四方八方の警報、狩場に集う獲物たち】(挿絵あり)

 ヴァレリウスの精神が恍惚としている、その瞬間のことだった。


 ブーン……ブーン……ブーン……ブーン……ブーン……


 陣地周囲の感知ネットワークが再び警報を鳴らした。


 しかし今回は、


 単一の方向からではない。


 二、三箇所の警報ポイントからでもない。


 四方八方から、数十個もの警報ポイントが同時に鳴り響いたのだ!


 密集した唸り音が、東、南、西、北から、低木地帯から、丘陵から、森から、すべての方向から同時に押し寄せ、一つに繋がり、まるで蜂の群れが暴動を起こしたかのようだった!


 陣地全体が、瞬時に警報音に包囲された。


 エドワードの顔色は瞬時に青ざめた。


「こ……こんなに!?」


 マーサは手の中の杖を握りしめ、声を震わせた。


「四方八方、どこからでも……」


 他の同級生たちも固まった。ある者は慌てて自分の配置を探し、ある者は武器を握りしめ、目に恐怖を浮かべている。


 しかしその時、


「来た」


 しゃがれた声が響いた。


 ヴァレリウスが振り返ると、アーガスに従っている中小貴族の同級生の一人が、塹壕の中に立ち、射撃孔を通して外を覗き込んでいるのが見えた。


 彼の声は震えていた。


 しかし、恐怖からではない。


 それは……興奮だった。


「アーガスが言った通りだ……」別の同級生も小声で言った。その声にはある種の狂気に近い喜びが混じっていた。「奴ら……本当に全員やって来たぞ」


「学内ポイントが自分から歩いてくるのが見える!」三人目の同級生は声を潜めたが、語調に含まれる興奮は今にも溢れ出しそうだった。


 ヴァレリウスは呆然とした。


 彼はこれらの同級生たちの顔を見た。


 彼らの顔には恐怖がない。


 慌てもない。


 そこにあるのは一種の……猟師が自ら罠に歩み入る獲物を見た時の、あの抑えきれない興奮だけだった。


「各員配置につけ」エドワードの声が突然響いた。そこには冷静で熟練した専門的な響きがあった。「訓練の手順通りにやれ。しゃがむ、詠唱する、立つ、射撃する。繰り返せ」


「水属性、泥濘の補充、準備」


「充填装置、準備完了」


「射撃孔の視界確認完了」


 一つまた一つと声が響き、それは精密な機械の歯車が噛み合う音のようだった。


 慌てはない。


 混乱もない。


 誰もが自分の持ち場にいて、すでに無数に訓練を繰り返してきた任務を実行しているのだ。


 ヴァレリウスはその場に立ち尽くし、これらすべてを見ていた。


 彼は突然気がついた。


 最初から、この連中はこういう状況になることを知っていたのだ。


 アーガスが彼らに告げていたのだ。


 彼らを訓練していたのだ。


 彼らに準備させていたのだ。


 そして、「部外者」である彼、ヴァレリウスだけが、この計画の狂気に衝撃を受けていたのだ。


「彼らは歯車じゃない……」ヴァレリウスは心の中で思い、声には一抹の苦渋が混じっていた。


「彼らは……ハンターだ」


「そして俺は……俺こそが、たった今罠の仕組みを理解したばかりの獲物なんだ」


 彼は顔を上げ、再び空のあのゆっくりと回転している巨大な星雲を見た。


 七色の光が、彼の蒼白な顔に反射している。


 今、彼はついにあの問いの答えを理解した。


「……一体誰が、本当のまな板の上の鯉だったのかを」


 陣地を守っている彼らではない。


 自ら攻撃に転じたカテリーナでもない。


 花火を見て、これを好機だと思い込み、自ら屠殺場へと突進してきたすべての者たちだった。


 ヴァレリウスはゆっくりとしゃがみ込み、塹壕の土壁に寄りかかった。


 彼の手はまだ震えていた。


 しかし、それが恐怖からなのか、それともさらに複雑な感情からなのか、すでに彼自身にも区別がつかなくなっていた。


挿絵(By みてみん)


 遠くで、警報音がますます密集してくる。


 空では、花火がまだ回転している。


 そして中央砦の中では、アーガスが充填装置の上の赤いボタンを平静に見つめていた。


 それは光っていた。


 魔導具の表示が灯る。再充填可能。


 すべてが、計画通りに進行している。


 この戦争の魔導具が、稼働を開始した。


 餌はすでに放たれた。


 罠はすでに配置された。


 そして獲物たちは、自らその中へ歩み入っている。


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