幕間:【第八幕:空に咲く花火、狂気に満ちた「招待状」】(挿絵あり)
その言葉が落ちた瞬間だった。
「ヒューーーッ!!」
鋭い呼嘯音が、戦場上空の空気を引き裂いた。
ヴァレリウスは猛然と頭を上げ、目を丸くした。
一本の絢爛な光束が中央砦の頂上から真っ直ぐに空へと射出された。いや、それは光束ではない。何らかの魔法の造物だ。多彩な尾を引いて驚くべき速度で上昇し、どんどん高く上がり、最後には雲の下へと消えた。
そして、
「ドカーン!!」
耳を劈くような爆音が高空で炸裂した。
七色の光粒で構成された巨大な星雲の図案が空に咲き誇った。まるで神話の天使が羽を広げたかのようだった。それらの光粒はゆっくりと回転し、直径少なくとも百メートルにも及ぶ絢爛なトーテムを形成して、灰暗い戦場の空で格別に目立っていた。
七つの色が完璧な幾何学形態で交錯し、古く華麗な儀式の魔法陣のようだった。
それは照明弾ではない。
あれは……お祭りの花火だ。
ヴァレリウスの脳内は瞬時に真っ白になった。
「これ……これは……」
周囲の同級生たちも呆然とし、全員が空を仰いで、いまだにゆっくりと回転している巨大な光の塊を見つめていた。血なまぐさい屠殺を経験した直後の、この突如として現れた場違いな美しさは、一人一人に荒唐無稽な錯乱を感じさせた。
しかしヴァレリウスの錯乱は半秒と続かなかった。
次の瞬間、彼の軍人としての本能が、尻尾を踏まれた野獣のように咆哮を上げた。
「位置が暴露した!」
彼の脳裏に、一族の軍事典籍にある鉄則が閃いた。戦場において、不必要な信号はすべて戦術的な自殺行為だ!
このように華麗で、高空にあり、持続的に発光する代物は、戦場全体に向かって「俺たちはここにいるぞ!早く俺たちを殺しに来い!」と大声で叫んでいるようなものだ!
これは新入生ですら犯さないような最も初歩的な失策だ!
「あいつ、狂ったのか!」ヴァレリウスの内心は咆哮した。「いかれたに違いない!俺はなんて狂人を信じちまったんだ!」
彼は猛然と振り返り、中央砦の頂上を死ぬほど睨みつけ、体は無意識のうちに掩蔽を探していた。彼の手は震えていた。怒りからか、それとも恐怖からかは分からなかった。
先ほど築き上げられたばかりのあの一抹の信頼、アーガスの戦術に対するあの畏敬の念が、この瞬間、すべて残酷な笑い話に化してしまったかのようだった。
「やはりそうだった……この平民は戦争のことなど何一つ分かっていない!こんなウケ狙いの小細工を……」
しかし彼の咆哮は、突然喉の奥で詰まった。
なぜなら彼の視線が、足元の塹壕の上を掃いたからだ。
遠くの草地、致命的な罠が埋められたあの「殺戮の草原」の上を掃いた。
中央砦にある、氷のようで、正確に角度が計算されたあの射撃孔の上を掃いた。
「待て……違う」
この念が、怒りの炎に冷水を浴びせるように湧き上がった。
ヴァレリウスの呼吸が荒くなったが、それはもはや怒りからではなく、さらに深層にある、息苦しくなるような感覚からだった。
「この男は……」彼は少し前にアーガスが言った言葉を思い出した。「彼は戦争を数学として捉えている……彼は見返りのないことは一切しない……」
彼の指が土壁に食い込み、爪がめり込みそうになった。
「これはミスじゃない」
「絶対にミスじゃない」
それなら……もしミスでないのなら、必ず目的があるはずだ。
ヴァレリウスの脳は狂ったように回転を始め、彼には理解できないこの「数学の問題」を解読しようと試みた。
推論1:これは囮か?
「あいつは次の敵をここへおびき寄せようとしているのか?」
いや……あからさますぎる。このレベルの信号は、脳みそがある指揮官なら誰もが罠だと疑う。それに、ただ一つの部隊を誘い出すだけなら、こんな大げさな花火は全く必要ない。
普通の信号弾で十分だ。
推論2:これは宣告だ。
ヴァレリウスは顔を上げ、いまだにゆっくりと回転しているあの巨大な星雲を再び見た。
あまりにも華麗すぎる。
あまりにも傲慢すぎる。
あまりにも……芸術的すぎる。
これは軍用の信号弾のような、冷たくて機能的なものではない。
むしろ一種の……儀式のようだ。
「あいつは次の敵を引いているんじゃない……」ヴァレリウスの声は極端に弱々しく、まるで独り言のようだった。「あいつは戦場全体にいる、まだ生き残っているすべての部隊に対して宣告しているんだ……」
「『俺たちはここにいる』」
「『俺たちを殺しに来い』」
推論3:一網打尽。
この念が脳内で形を成した途端、ヴァレリウスは背筋から脳天に突き抜けるような寒気を感じた。
「あいつは……全員をこの屠殺場に引き寄せるつもりだ……」
彼は先ほどの戦闘プロセスを思い返した。
赤紅学院二年一組、攻撃力最強と公認されていたあのチームが、数分で徹底的に殲滅された。
一方的な屠殺。
ゼロの死傷者。
そして今、この花火は巨大な標的のように空に懸かり、すべての人に向けてこう告げているのだ。「ここに、たった今勝利を収め、疲弊しているかもしれない部隊がいるぞ」
いや……
「ここに、大量の学内得点があるぞ」
ヴァレリウスの顔色は青ざめた。
彼は突然理解したのだ。
あの花火を見た部隊は、どう考えるだろうか?
彼らはこう考えるはずだ。「この部隊は狂っている。自分たちの位置を暴露するなんて」
彼らはこう考えるはずだ。「勝ったばかりなら、確実に消耗が激しい。今が最高の襲撃のタイミングだ」
彼らはこう考えるはずだ。「早い者勝ちだ。遅れれば他の奴らに奪われてしまう」
そして……
そして彼らは、火に飛び込む蛾のように、この罠だらけの屠殺場へと自ら突撃してくるのだ。
「狂ってる……」ヴァレリウスは力なく塹壕の土壁に寄りかかった。呼吸は荒く、目は血走っていた。「こいつ……本当に狂っている……」
これは……狩りの招待状なのだ。
アーガスは戦場全体を狩り場に見立て、あの絢爛な花火を、罠の上方に吊るされた最も魅力的な餌としたのだ。
「俺はついていけない……」ヴァレリウスの声は震えていた。「こいつの思考に全くついていけない……これは戦争の教科書のどのページにも載っていない……これは一体何なんだ……」
彼は一族の墓地にある墓碑を思い出した。
あの「栄誉のために戦う」という墓碑銘を思い出した。
自分がかつて信じていた、戦争に関するすべての美しい幻想を思い出した。
今この瞬間、そのすべてが彼の目の前で灰と化した。
代わりに現れたのは、彼がこれまで想像したこともなかった、冷たく、残酷で、高効率な現実だった。
戦争は詩ではない。
戦争は数学なのだ。
そしてアーガスは……
アーガスは、この数学の問題を解く者なのだ。
ヴァレリウスの精神は、そこで一度、深く沈み込んだ。
空に咲いた花火は、もはや美しい光ではなかった。
それは、戦場全体に向けて差し出された、狂気に満ちた招待状だった。




