幕間:【第七幕:まな板の上の鯉、一方的な「排除」】(挿絵あり)
時間の流水が意識を現実へと引き戻した。
ヴァレリウスは瞬きをし、自分が依然として小陣地の掩体の後ろにしゃがみ込み、まだ余熱を帯びている魔法の焦げ跡が残る壁面に掌を当てていることに気づいた。
戦闘の結果は、誰もが想像していたよりも遥かに迅速で、残酷だった。
彼は自分の目で目撃した。攻撃力が最も強いと公認されていたあのチーム、赤紅学院二年一組が、いかにしてわずか数分のうちに徹底的に殲滅されたかを。
あれは戦闘ではない。
あれは一方的な屠殺だった。
敵はあの「殺戮の草原」へと突入した。
第一波の爆発が彼らの陣形をバラバラに引き裂いた。
第二波の爆発が、撤退を試みる者たちを収穫した。
そして爆発の混乱の中、同級生たちは安全な小陣地から、射撃孔を通して正確な魔法を放ち、麦を刈るように残りの敵を一人一人排除していったのだ。
この全プロセスにおいて、こちら側は誰一人として負傷していない。
いや、負傷していないだけではない。
掩体から離れる必要のある者さえ、一人もいなかったのだ。
全員が塹壕の中に留まり、仕組みの指示に従って行動した。
警報を聞き、方位を判別し、狙いを定めて射撃する。
シンプル。
高効率。
そして致命的。
今、ヴァレリウスは掩体の後ろにしゃがみ込み、震える手で壁面の魔法の焦げ跡に触れていた。
これらの焦げ跡は、敵の絶望的な攻撃が残した痕跡だ。
奴らはこれらの「粗雑な土の壁」を突破しようとした。
しかしこれらの壁は、魔法で強化されたどんな城よりも強固だった。
なぜなら、壁の後ろにいる者は、自分を一切暴露する必要がなかったからだ。
彼は整備時間中に、自分がこれらの防衛設備に対してぶつけた怒りの詰問を思い出し、栄誉と騎士道精神に関する自分自身の理論を思い出した。
今となっては、それらすべてが何とも滑稽なものに思えた。
彼は、安全エリアへと弾き飛ばされていく赤紅学院二年の先輩たちの光球の群れを見つめていた。
自分たちよりも一年上級の「強者」たち。
得点ランキングで遥か先を行く「精鋭」たち。
今、彼らは弾けた泡のように、無力に安全エリアへと漂っていく。
そして、彼はカテリーナのことを思い出した。
彼女に従って離れ、「栄誉ある戦闘」を求めて行ったあの貴族の子供たちのことを。
彼らが今どうなっているかは分からない。
しかし心の奥底で、冷たい声がある答えを告げていた。
「神の盾のような戦術が防衛組を守っているのに、自ら出撃した奴らこそが、今一番危険な状態にある……」
ヴァレリウスはそれ以上考えるのを恐れた。
その考えはあまりにも恐ろしすぎた。
もし赤紅学院二年一組のような精鋭でさえ、数分で全滅させられるのなら、
いかなる防衛設備の保護も持たないカテリーナたちは……
彼はゆっくりと振り返り、傍らにいる同じく衝撃を受けている同級生を見た。
エドワードの顔色は青ざめ、手はまだ震えている。
マーサは安全エリアへ飛んでいく光球を呆然と見つめ、口を半開きにしている。
他の者たちも沈黙しており、まるで先ほど起きたことすべてをいまだに信じられないかのようだった。
俺たちは勝ったのだ。
大勝だ。
しかし誰も歓声を上げていない。
なぜなら誰もが同じことに気づいていたからだ。
先ほど起きたのは、戦闘ではない。
あれは……処刑だ。
ヴァレリウスは不慣れなしわがれ声で、傍らの同じく衝撃を受けている同級生に言った。同時に、安全エリアへと弾き飛ばされていく光球の群れをじっと見つめながら。
「……俺は今……分からなくなったよ……」
彼の声は震えていた。
恐怖からではない。
彼の認識が崩壊し、再構築されているからだ。
「……一体誰が、本当のまな板の上の鯉だったのかを」
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【あとがき】
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次の章も、全力で鍛えます。
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