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幕間:【第五幕:栄誉の崩壊、「生き残るため」の泥臭い決意】(挿絵あり)

 ヴァレリウスは塹壕の中から這い出し、陣地の中央に立った。両足が少し震えており、土の壁に寄りかからなければ立っていられないほどだった。


 彼は周囲を見渡し、それぞれの持ち場で最終準備を進めている同級生たちを見た。


 ある者は泥濘地帯の水源供給をチェックしている。


 ある者は射撃孔の視野範囲を検証している。


 ある者は塹壕の縁を補強している。


 一人一人に明確な任務が割り当てられている。


 彼らの顔には……ヴァレリウスには形容しがたい表情が浮かんでいた。


 それは狂信的な信仰でもなく、盲目的な服従でもない。


 それはある種の……集中だった。


 まるで職人が自分の作品を磨き上げているような、農夫が自分の畑を世話しているような表情だ。


 彼らは「戦闘の準備」をしているのではなく、「作業を完了」させようとしているのだ。


 ヴァレリウスの脳裏に、恐ろしい考えがよぎった。


 この人間たちは……彼らには選択肢がないのだ。


 彼らはカテリーナのように、貴族の子供たちを引き連れて虚無縹緲な栄誉を追い求めることはできない。


 彼らが必要としているのは、確固たる結果なのだ。


 そしてアーガスは、結果を保証する仕組みを彼らに提供したのだ。


 ヴァレリウスは言葉で言い表せないほどの羞恥心を感じた。


 彼は整備時間が始まった頃の自分の態度を思い出した。高慢で、軽蔑に満ち、まるでこの連中が守備を選んだのは彼らが臆病で無能だからだとでも言うように。


 しかし今、彼は理解した。


 この連中こそが、真の戦士なのだと。


 詩の中で歌われるような、栄誉や栄光を追い求める騎士などではない。


 残酷な現実の中で、生き残るために戦う真の戦士なのだ。


「栄誉……」彼は心の中で苦笑した。「俺の口にする栄誉が、彼らにとって何の意味があるというのだ?」


 ちょうどその時、足音が聞こえた。


 アーガスが歩いてきた。あの漆黒の瞳が平静に彼を見つめている。


 ヴァレリウスは口を開き、何か言おうとした。謝罪か?感謝か?それとも……


 しかし彼は、自分が何も言えないことに気づいた。


 なぜならアーガスの目の中に、彼が謝罪や感謝を期待しているような感情は一切見当たらなかったからだ。


 その目はまるで……一つの部品を見ているかのようだった。


 まだ正しい持ち場を見つけられていない部品を。


「ヴァレリウス」アーガスの声はとても平静だった。「まだ他に確認したいことはあるか?」


 ヴァレリウスは長い間沈黙した。


 彼の自尊心が咆哮し、自分の立場を維持しろと、栄誉と騎士道に関する理論を貫けと訴えかけていた。


 しかし彼の理性は低語し、一つの残酷な真実を彼に告げていた。


 自分は間違っていた。


 徹底的に間違っていたのだと。


 最終的に、彼はゆっくりと首を横に振った。


「この……」彼は反論の理由を必死に探したが、声はますます弱くなっていった。「この戦術に、いささかの栄誉があるというのか?地穴に隠れて闇討ちし、爆発の罠で敵を殺害するなんて……」


 これが彼の最後の防衛線だった。


 もしこれすら守りきれなければ、彼が受けてきたすべての教育、彼が信じてきたすべての価値観が崩壊してしまう。


 しかしアーガスの反応は、この最後の防衛線をも徹底的に破壊した。


 彼はゆっくりと振り返り、夜のように漆黒の瞳で平静にヴァレリウスを見つめた。その瞳の中に、ヴァレリウスは自分が見慣れたいかなる感情をも見出すことができなかった。怒りもなく、軽蔑もなく、自己防衛的な被害妄想すらなかった。


 そこにあるのは、身の毛がよだつような、純粋な理性だけだった。


「栄誉?」アーガスはこの言葉を繰り返し、語調には一抹の危険な平静さが混じっていた。「お前の言う栄誉とは、兵士を整然とした隊列に並ばせ、敵の矢の雨の中でゆっくりと死なせることか?それとも詩人が討論会に参加するように、悠長に詩を吟唱しながら互いに攻撃し合うことか?」


 ヴァレリウスは胸を重いハンマーで殴られたように感じた。


 なぜならアーガスが描写したものこそが、彼の一族の軍事典籍に記載されている「正統な戦術」そのものだったからだ。


 整然とした方陣、秩序ある突撃、正面からの決戦。これらはすべて、彼が小さい頃から教え込まれてきた「正しい戦争の方法」だった。


 アーガスの声はさらに冷酷になり、一つ一つの言葉が氷の錐のように空気を刺した。「本当の戦争において、戦争とは数学の問題だ。最小の代価で最大の殺傷効果を得るための、精密な計算なのだ。お前の口にする栄誉は、最終的に戦場での無意味な死体へと変わるだけだ」


「無意味な……死体……」


 これらの言葉がヴァレリウスの脳内で反響した。


 彼は一族の墓地にある、英雄の先祖たちの墓碑を思い出した。一つ一つの墓碑には彼らの偉大な功績が刻まれ、彼らがいかに勇敢に戦死したかが刻まれている。


挿絵(By みてみん)


「栄誉のために戦う」。これは墓碑に刻まれる最もありふれた墓碑銘だ。


 しかし、アーガスはこれらの墓碑をどう解読するだろうか?


「虚無縹緲な概念のために無駄死にした」おそらくそうだろう。


 続いて、アーガスの声はさらに冷酷になった。「俺には学内ポイントが必要だ。俺と一緒に努力している同級生たちも、自分自身を証明するための学内ポイントが必要なんだ」


 彼は、自分に従ってきた中小貴族の同級生たちを指差した。ヴァレリウスは、彼らが皆うつむきながらも同意して頷いているのを見た。


 彼らの顔に、ヴァレリウスはこれまで注意を払ったことのない表情を見た。


 いや、絶望ではない。


 それは……背水の陣の決意だ。


 彼らには退路がないのだ。


 彼らは、今回の試合が自分たちの未来を決定づけるかもしれないと知っている。


 だから彼らは、いわゆる栄誉を捨て、勝利できるいかなる手段をも使うことを厭わないのだ。


「彼らはお前とは違う。失敗しても強固な後ろ盾が支えてくれるわけじゃない。学校で良い成績、良い評価を得られなければ、一族に見捨てられる!これが現実だ!」


 ヴァレリウスは頬が熱くなるのを感じた。


 なぜならアーガスの言っていることは事実だからだ。


 彼には確かに「強固な後ろ盾」がある。たとえ今回の試合に失敗しても、彼は依然としてアウグストゥス家の一員であり、大貴族だ。彼の未来はとうに定められている。一族の軍事力を引き継ぎ、帝国の上級将校になるのだ。


 しかし、これらの人間はどうだ?


 彼の視線は、うつむいている同級生たちの上を掃いた。


 もし失敗すれば、彼らを待ち受けているものは何だ?


一族から見捨てられるのか?平民に転落するのか?あるいはさらに悪いことか?


 アーガスの最後の一言が、ヴァレリウスの防衛線を徹底的に打ち砕いた。


「だから俺の前で栄誉について語るな!それはお前たち大貴族の贅沢なロマンに過ぎない!」


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