幕間:【第三幕:隠蔽された殺意、常識を覆す「罠網」】(挿絵あり)
「それは俺の呼び名に過ぎない」アーガスの声は相変わらず平静で、ヴァレリウスの怒りの炎に少しも影響されていなかった。「『魔法の罠』と呼んでもいいし、『爆裂機関』と呼んでもいい。好きな名前をつければいい。名前なんてどうでもいいんだ」
彼は懐から小さなシャベルを取り出し、草地を掘り始めた。
ヴァレリウスは無意識のうちに少し近づいた。
彼は自分に言い聞かせる。これはただ、この平民の嘘を暴くためなのだと。しかし彼の体は、心の奥底にある好奇心を正直に反映していた。もしこれが本当だとしたら?
「魔法は必ずしも、発動するその瞬間に呪文を唱える必要があるのか?」アーガスは掘りながら言った。「必ず魔法使いが現場で魔法陣を描かなければならないのか?」
数回シャベルを入れると、銅線で接続され、複雑な紋様が刻まれた金属片が地面に露出した。
ヴァレリウスの呼吸が止まった。
それらの紋様……彼は見覚えがあった。それは魔法陣の基礎構成だった。しかし、配列の方式が全く異なっている。まるで同じアルファベットを使って、彼が一度も見たことのない単語を綴っているかのようだった。
そしてさらに彼を驚かせたのは、その中に込められた魔法の波動を感じ取れたことだ。微弱だが、確かに存在していた。
「これは魔法陣の一種の変形だ」アーガスは指で金属片の上の泥をそっと払った。「これは周囲の遊離した魔法エネルギーを持続的に収集し、飽和に達した後にロックする。誰かが通り過ぎた時……」
彼は顔を上げ、氷のように冷たい眼差しを向けた。
「激しい爆発を解放する」
ヴァレリウスは喉がカラカラになるのを感じた。何か言おうと口を開いたが、舌が上顎に釘付けにされたように動かなかった。
彼はしゃがみ込み、手を伸ばしてその金属に触れようとした。
「触るな」アーガスが彼を制止した。「すでに危険なレベルまで充填されている」
ヴァレリウスの手が空中で止まった。
金属片から数インチ離れた場所で、彼は掌に微かな刺痛を感じた。それは高濃度の魔法エネルギーの反応だった。
彼の手は震えていた。
恐怖からではなく、それは……
彼の世界観が崩壊しつつあったからだ。
「火でも、氷でも、土でもあり得る……」アーガスは説明を続けながら、土を元の状態に戻していった。動作は熟練しており正確だ。「充填時に吸収した魔法の属性によって決まる。呪文は不要で、自動的に起動し、発動前は無音無臭だ……」
彼は手についた泥を払い、立ち上がってヴァレリウスを見た。
「もしお前がこれに遭遇したら。何の警告もなく、突然足元で爆発が起きた時、どうやって防御する?」
ヴァレリウスは「当然防御できる」と答えようとした。
しかし、その言葉は口元まで出かかって、声にならなかった。
なぜなら、彼の軍事訓練の経験が、これは防御不可能だと告げていたからだ。
魔法使いが魔法を発動する時は精神を集中させる必要があり、行軍時に常にシールドを展開し続けることなど不可能だ。そしてこのような突発的な攻撃に対して、反応することなど到底間に合わない。戦場で、前方の敵に注意を集中している時に、足元が突然爆発することなど誰が想像するだろうか?
「我が一族の軍事典籍には……」彼の声はかすれ、何かに喉を詰まらせたようだった。「このような魔法は一度も記載されていない……帝国の軍の戦術マニュアルでさえ、猟師が獣を捕まえるために使うような粗末な罠しか言及されていない……魔法エネルギーを保存し、自動的に起動する戦争用の装置など……今まで一度も……一度もなかった……」
彼は顔を上げてアーガスを見た。その目には初めて一抹の不確実性が浮かんでいた。
それは彼の生涯で初めて、自分が学んできたことのすべてに疑問を抱いた瞬間だった。
「しかし、もしこれが本当なら……」彼の拳は無意識に握りしめられ、爪が深く掌に食い込んだ。「これは極めて恐ろしい代物になる。完全に感知不可能な攻撃こそが、最も致命的なのだ」
彼の声は震えていた。
恐れからではない。自分自身の無知に対する怒りからだ。
自分は戦争の知識のすべてを掌握していると思い込んでいた。しかし今、一介の平民が彼に対して軽々と提示してみせたのだ。彼のいわゆる「すべての知識」など、戦争という芸術の縁にすら触れていなかったということを。
アーガスは答えず、ただ背を向けて次のチェックポイントへと歩き出した。
ヴァレリウスはその場に立ち尽くし、再び土が被せられたあの場所を見つめていた。
あの一見穏やかな草地の下には、戦争のルールを書き換えるのに十分な、恐怖の兵器が埋蔵されているのだ。
そして彼は、つい先ほどまでこの「ボロい土の山」を嘲笑っていたのだ。
「こっちだ」アーガスの声が前方から聞こえた。「守備陣地の設計を見せてやる」
ヴァレリウスは後を追ったが、その足取りはもはや以前ほど確固としたものではなかった。
彼らは一つの小さな陣地にやって来た。これは塹壕システムにおける中核部分であり、ヴァレリウスがその中にしゃがみ込んだ時、彼の軍人としての本能が直ちに自動的な分析を開始した。
深さと幅がすべて正確に計算されている。防衛者に完璧な掩蔽を提供するのに十分な深さでありながら、戦闘時の柔軟な移動を妨げるほど深くはない。
さらに印象的だったのは、それらの射撃孔の位置だった。
ヴァレリウスが塹壕の中にしゃがむと、視線はちょうど射撃孔と水平になった。彼が穴から外を覗き込むと、そこにはあの「殺戮の草原」の完璧な視界が広がっており、接近してくるいかなる敵もこの角度の中に完全に暴露されることになる。
しかし、さらに恐ろしかったのは……
「見ろ」アーガスは塹壕の斜角設計を指差した。「この角度は敵の攻撃を防ぐためではない。突撃してくる敵が接近した時、最も脆弱な頭頂部を俺たちの射撃孔に対して暴露させるためのものだ」
ヴァレリウスの背中に瞬時に冷や汗が滲んだ。
彼は自分が突撃する光景を想像した。全力で走り、前方の標的に注意を集中させている時、彼は本能的に少しだけ頭を下げ、喉と顔面を保護しようとするだろう。しかしこの動作は、まさに頭頂部という、人体で最も脆弱な部位を、塹壕の中に伏せている射手に対して暴露することになるのだ。
「これは防衛設備などではない」ヴァレリウスは心の中で震えながら思った。「これは屠殺場だ」
「俺の設計は奴らを『塞ぐ』ためのものじゃない」アーガスは平静に言った。まるで今日の天気を議論しているかのようだった。「奴らを『殺す』ためのものだ」
ヴァレリウスは胃の奥が激しく波打つのを感じた。
彼が受けた軍事教育では、防衛設備の目的は「敵を遅延させ、敵を消耗させ、敵を撤退させる」ことだった。最も過激な戦術マニュアルでさえ、「味方の戦力の温存」を強調している。
しかしアーガスの理念は全く異なっていた。彼は最初から、敵を生かして帰すつもりなどなかったのだ。
アーガスは説明を続けた。「俺たちはしゃがみ込んだまま呪文の詠唱を行い、詠唱が完了した後に立ち上がって射撃口から魔法を発射すればいい。これで、魔法使いが魔法の発動や詠唱を行う際に最も脆弱になるという欠陥を完全に解消できる」
ヴァレリウスの視線が小陣地の中を掃き、突然、壁の隅に置かれた手のひらサイズの金属の箱に気づいた。箱の表面には複雑な魔法の紋様が刻まれ、天面には目立つ赤いボタンがあった。
ボタンの上には、シンプルな文字で四つの言葉が書かれていた。「光ったら押せ」
ヴァレリウスはその四文字を見つめ、突然ある種の荒唐無稽さを感じた。
「あれはまた何だ?」彼はその鉄の箱を指差した。声に含まれる疑念は、以前ほど強いものではなくなっていた。「装飾品か?」
「充填装置だ」アーガスは簡潔に答え、歩み寄ってその小さな鉄の箱を手に取った。「お前が先ほど見た、草地の下に埋められている罠は、一度起動すると魔法エネルギーが枯渇してしまう」
ヴァレリウスは直ちに問題の所在に気がついた。「それなら一度使ったら終わりじゃないか?もし敵が波状攻撃を仕掛けてきたら……」
「だからこれが必要なんだ」アーガスはその小さな鉄の箱を彼の前に差し出した。「この箱に向かって魔力を入力し、」彼は天面にある赤いボタンを指差した。「そしてこのボタンを押せば、周囲の範囲内にある、すでに起動された罠に再充填できる。繰り返し使用可能だ」
ヴァレリウスはその小さな鉄の箱を受け取り、指で精緻な紋様を撫でた。
彼の脳は、この設計の戦術的意味を高速で計算していた。
これは、防衛側が戦闘の隙間に罠を素早くリセットできることを意味する。たとえ第一波の敵がすべての罠を起動させたとしても、十分な魔力さえあれば、これらの致命的な機関は数分以内に再び武装されるのだ。
これこそが、持続可能な殺戮メカニズムだ。
「どの小陣地にもこれが配備されているのか?」彼の声は少し乾いていた。
「すべてだ」アーガスは頷いた。「しかも操作はシンプルで、誰にでも使える。複雑な魔法の理論を理解している必要はない。魔力の入力さえできればいい」
ヴァレリウスはゆっくりとその小さな鉄の箱を元の位置に戻した。
彼の視線は再び、「光ったら押せ」という四つの言葉に落ちた。
とてもシンプルだ。とても直接的だ。
どんなに愚かな兵士であっても、光っているのを見ればボタンを押すべきだと分かる。
突然、驚くべき悟りが彼の脳裏を閃いた。
アーガスはこれらの人間を「指揮」しているのではない。
彼は一つの仕組みを「設計」しているのだ。
操作者が白痴であっても、正確に稼働できる仕組みを。
ヴァレリウスは先ほど見たすべてを思い返した。
泥濘の減速帯は、誰の操作も必要とせず、敵が踏み込めば自動的に減速させる。
草地の下に埋められた罠は、魔法使いが現場にいなくても、誰かが踏めば自動的に爆発する。
充填装置には「光ったら押せ」と書かれており、光を見れば何をすべきかが分かる。
塹壕の射撃角度は正確に計算されており、防衛側は立ち上がって射撃するだけでよく、どこを狙うかを考える必要はない。
これは全く、戦術などではない。
これは……工芸だ。
まるでドワーフが魔導具を作り上げるような、精密な工芸なのだ。
ヴァレリウスは眩暈を感じた。
彼が受けてきたすべての軍事教育は、「指揮官の知恵」と「兵士の資質」の上に成り立っていた。優秀な将軍は戦場の状況に応じて臨機応変に対応する必要があり、精鋭の軍隊には兵士たちの訓練と厳格な規律が必要だ。
しかしアーガスの方法は全く異なる。彼はすべての「知恵」を、設計そのものの内部に組み込んでいるのだ。
すべての可能性がすでにプリセットされているため、臨機応変な対応は必要ない。
白痴でも操作できるように設計されているため、兵士の資質も必要ない。
「彼は兵士を訓練しているんじゃない」ヴァレリウスは心の中で呟いた。声には一抹の畏敬の念が混じっていた。「彼は……組み立てているんだ。人間を部品として使った、戦争用の魔導具を」




