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幕間:【第一幕:軍人の誇り、泥に塗れた「欠陥工事」への怒り】

【幕間:ヴァレリウス、崩壊する教科書】

 遠くの角笛は、まだ空気の底で尾を引いていた。散りかけた挽歌のような響きだった。


 だが、アーガスたちの陣地の前では、戦闘はすでに終わっていた。


 赤紅学院二年一組の最後の数名は、強制転送結界によって淡い青の光球に包まれ、安全区域へ弾き飛ばされていった。


 光球の残滓は、砕けた夢の欠片のように空中でゆっくり消えていく。


 戦場には、硝煙の匂いと、魔法エネルギーが焼け残した鼻を刺すオゾンの匂いが漂っていた。


 ヴァレリウスは、小さな陣地の掩体の陰にしゃがみ込んでいた。


 顔色は蒼白だった。炉から出されたばかりの鋼を、急に冷水へ沈めたような色をしていた。


 初戦の勝利に対する喜びなど、どこにもない。魂だけを抜き取られたように、彼は目の前の戦場跡をただ茫然と見つめていた。


 彼は、一族の紺青色の革手袋をはめた手をゆっくり伸ばし、小型砦の縁にある粗い壁面へ触れた。


 ほんの少し前まで、彼はこの壁を侮っていた。怒りさえ覚えていた。


 自分は、粗末な冗談を検分しに来たのだと思い込んでいた。


 だが今、指先に伝わる粗い土の感触と、壁面に残った魔法の焦げ跡の余熱が、彼に一つの残酷な事実を突きつけていた。


 彼は間違っていた。徹底的に間違っていたのだ。


 ヴァレリウスは目を閉じた。


 鮮明すぎる記憶が、潮のように押し寄せてくる。


***


 学院の迷霧結界による誘導が完了したばかりの頃、アーガスたちのクラスはあらかじめ定められていた初期エリアに到着した。ここは丘陵の縁に位置する開けた地帯で、地形は比較的平坦だが、周囲は鬱蒼とした低木地帯に囲まれていた。


 防衛設備は数日前に完成していた。今は、最後の整備時間を迎えている。


 ルールは明確だった。正式な戦闘開始まで一時間。各クラスは初期エリアから離れてはならない。ただし、その範囲内であれば最後の準備は許される。


 ヴァレリウスは陣地の入口に立ち、両腕を胸の前で組んだ。


 軍の監督官のような姿勢で、目の前のすべてを検分する。


 視線がそれらの「防衛設備」をなぞるたび、胸の奥の怒りは一段ずつ熱を増していった。


 こんなガラクタはドワーフの工芸などとは到底呼べない。訓練を受けていない農奴の群れが糞穴を掘っているようなもので、ただ少し深く掘っただけではないか!


 アウグストゥス家の子として、彼は帝国でも最高峰の軍事教育を受けてきた。


 一族は代々、帝国のために戦ってきた。軍事典籍には数百年分の戦術の知恵が刻まれている。


 その彼の目の前にあるこれらの土くれは、彼が学んできたすべてへの冒涜に見えた。


 陣地の反対側から、カテリーナの声が響いた。


 清らかで、断固としていた。


「皆様、先ほど申し上げた通りです。フォン・シュタイン家の名誉は、私たちがマーモットのように泥穴へ身を潜め、勝利を待つことを許しません。私たちは自ら前へ出ます。正々堂々たる魔法の決闘によって、このクラスに得点を持ち帰りましょう」


 彼女は顎を上げた。


 誇りの炎を宿した瞳で、アーガスが築いた防衛設備を指差す。


「泥の中で穴を掘りたい方々には……ご武運をお祈りいたしますわ」


 ヴァレリウスは、その言葉にわずかな共感を覚えた。


 カテリーナに従って去っていく貴族の子弟たちは、皆、胸を張っていた。栄光の戦場へ向かう騎士のようだった。


 では、残された者たちはどうだ?


 彼の視線は、残ることを選んだ学生たちの上を掃いた。大半は平民の出身か、家族の地位が不安定な中小貴族だった。彼らの表情は様々で、緊張している者、迷っている者、さらには一抹の絶望を抱いている者さえいた。


(これが現実だ)


 ヴァレリウスは心の中で冷笑した。


(選択肢を持たない者は、最も屈辱的な戦術を受け入れるしかない)


 彼は大股で、アーガスが点検をしている設備エリアへと向かった。一歩一歩がとても重く、ブーツが泥の上に深い跡を残していく。まるでこのような形で心の中の怒りを吐き出そうとしているかのようだった。


「アーガス!」彼の声が響いた。貴族的な見下した態度と、抑えきれない怒りに満ちていた。「俺はこれらの防衛設備を検分しなければならない!お前に指揮権を渡したとはいえ、軍人として、こんな糞みたいな泥を見せられて安心できるわけがない!お前が数日かけて作った代物がこれか?!」


 彼の手は震えながら粗雑な土の壁を指差し、指の関節は力の入れすぎで白くなっていた。


 アーガスは手元の作業を止め、この軍事貴族を見上げた。その夜のように黒い瞳には、不満もなく、防御的な感情もなく、ただ科学者のような冷静な観察があるだけだった。


「何を確認したいんだ?」アーガスの声は不安になるほど平静だった。「具体的な問題を出してくれ」


 この平静さが、ヴァレリウスをさらに激怒させた。まるで綿を殴ったようで、すべての感情が発散する場所を失ってしまった。彼は深呼吸をし、無理やり軍事的な専門家の視点から疑問を呈そうとした。少なくともこの平民に、自分の疑問には専門的な根拠があるのだと知らしめなければならない。


「まず」


 彼の声は氷のように冷たくなった。軍人としての専門家の声だった。


 腕を大きく振り、周囲の設備を指す。


「この土の山と泥穴は何だ? 二年生の範囲魔法なら、この一帯を簡単に覆える。これが防衛だと?」


「次に」


 彼は粗い土壁を指でなぞり、旗の台座を覆う卵殻のような小砦を指差した。


「このボロ壁には魔法強化が一切ない。表面もこの通り粗い。本当に二年生の全力攻撃を防げると思っているのか? お前は俺たちを馬鹿にしているのか?」


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