第七話-【第三幕:致命的な狙撃(スナイプ)。常識が崩壊した観測塔と魔女の笑み】(挿絵あり)
ヴォルマールは、隊員たちが次から次へと淘汰されていくのを目の当たりにしていた。
彼の内心は最初の軽蔑から、困惑へ、そしてパニックへ、最後には絶望へと変わっていった。
これは全く魔法の戦闘などではなく、冷血な屠殺のようだった。
栄誉もなく、騎士道精神もなく、魔法使いの優雅な決闘でもない。
あるのはただ冷酷な効率、錬金ゴーレムのような正確さ、そしてあの背筋が凍るような、生命を徹底的に無視した悪意だけだった。
激怒と絶望の中、ヴォルマールは乾坤一擲の賭けに出る決意をした。
彼が習得している最強の魔法、『烈焔の嵐』を発動し、このエリア全体を焦土と化してやる。
彼は複雑な呪文の詠唱を開始した。
両手を高く掲げ、魔力が掌で激しく明滅する。
上空には火のように赤い雲が集まり、空気の温度は急上昇し、周囲の草の葉が煙を上げて丸まり始めた。
彼は信じていた。敵の戦術がどれほど奇妙であろうと、絶対的な破壊力の前では、すべての小細工は無に帰すのだと。
しかし、呪文が完了する直前、炎の力が頂点に達するその一秒前……。
「パーン!」
一発の鈍い爆音が鳴り響いた。晴天の霹靂のようだった。
肉眼ではほとんど見えない石弾が、中央の砦の銃眼から射出された。
空気を切り裂き、ヴォルマールの心臓部に正確に命中した。
これは致命的な遠距離攻撃であり、瞬時に彼の命を終わらせることを意図したものだった。
競技場の保護結界が、弾丸が彼の身体に触れた瞬間に起動した。
青い光球が瞬時に彼を包み込み、致命的な攻撃を防ぐと同時に、彼を即座にフィールド外へと弾き飛ばした。
光球に包まれ、弾き飛ばされる直前の最後の瞬間。
ヴォルマールはありったけの力を振り絞り、あの砦の方へと最後の一瞥を投げた。
あの砦は依然として沈黙しており、塹壕の中には誰もいなかった。
まるで先ほどのすべてが幻覚であったかのようだった。
勝利の歓声もなく、嘲笑の言葉もなく、いかなる感情の色すら存在しない。
ただあの背筋が凍るような静寂だけが、死神が通り過ぎた後の戦場のように漂っていた。
(これ……は、一体……何なんだ……?)
それが、彼の最後の、口に出せなかった思いだった。
魔導レンズがゆっくりとカメラを引き、この不気味な戦場を画面に収めた。
広大な草原には、あの粗末に見える砦だけが残され、静かに次なる獲物が来るのを待っていた。
それと同時に、観測塔の最上階。
広大な観測ホール内は明るく照らされ、クリスタルのシャンデリアが隅々まで白昼のように明るくしていた。
しかし、雰囲気は恐ろしいほど死に絶えていた。
華麗な絹をまとった数十人の貴族と、学院のローブを着た教授たちの顔には、皆一様に驚愕と困惑が書き込まれていた。
短い沈黙の後、抑えきれない怒りと嫌悪感が人々の間に広がり始めた。
「な……これは一体、何の真似だ!」
白髭を蓄えた伝統派の教授が勢いよく立ち上がり、信じられないといった面持ちで憤慨の声を上げた。
「詠唱の栄誉もなく、魔法陣の美学もない……あるのは粗野な爆発と闇討ちだけだ! これは魔法に対する冒涜だ!」
「騎士道精神の欠片もない!」
軍功勲章を身につけた軍人貴族が同調した。彼の顔色は青ざめていた。
「土の穴に隠れて冷や矢を放つなど、田舎の盗賊の戦術だ。王立学院の競技場に現れる資格など全くない!」
ひそひそとした議論の声が次々と上がり、誰もが同じ感情を表情に浮かべていた。
この勝利は恥ずべきものであり、彼らが信奉するすべての価値観に対する蹂躙である、と。
しかし、皆が義憤に駆られている中、一つの静かな声が響いた。
「ええ、おっしゃる通り。騎士道精神の欠片もありませんな」
岩黄学院の老教授が、ゆっくりと口を開いた。その声には深い思索と、かすかな皮肉が混じっていた。
「ですが……彼らの戦果を見ていただきたい。ほぼ無傷……一年生が、いささかの損失も出さずに二年生のクラスを全滅させるなど……過去に前例がありましたかな?」
この一言は冷や水のように、一部の人々の怒りの炎を瞬時に鎮火させた。
そうだ。戦術がどれほど「不名誉」であろうとも、結果は争いようのない事実なのだ。
最強の攻撃力を誇る炎学院二年生一組が、こうして完全に殲滅されてしまったのだから。
「しかも彼らだけではありません」イノセンは別の戦場の画面を見つめた。「今年の一年生は、過去の学年よりも全体的に攻撃性が高いようです」
観測ホール内の雰囲気はさらに複雑なものとなり、怒りの中に困惑が混じり、嫌悪の中に一抹の不安な畏敬の念が混ざり合った。
そして、観測塔の最上階。
各学院の院長専用の独立したVIPルームでは、反応が全く異なっていた。
炎学院の院長パグニーは顔を青ざめさせ、両手を固く握りしめ、目には屈辱の怒火を燃やしていた。
風学院の院長は眉をひそめて無言であり、対応策を思案しているようだった。
聖白学院の院長に至っては不快感をあらわにし、このような戦闘方式を深く憎悪していることは明らかだった。
ただ一人、灰色学院の院長であるエルヴィラだけが、ベルベットのソファに気怠げに寄りかかり、手に血のように真っ赤な液体の入ったグラスを持っていた。
周囲の重苦しい雰囲気の中で、エルヴィラはゆっくりとまぶたを上げ、紫色の瞳に面白がるような光を帯びていた。
彼女の口角には病的な、そして極度に満足した微笑みが浮かび、グラスの液体を軽く一口すすった。
「……ふふっ、本当に面白いわね。どうやら私は、想像していたよりもずっと貴重な『廃材』を拾い上げてしまったみたい」




