第七話-【第二幕:無音の屠殺場。発動する立体的な殺戮の罠(キルゾーン)】(挿絵あり)
彼らが砦までまだかなりの距離を残していた時、最初の「異変」が発生した。
前衛を務める重装戦士たちが、足元の地面が異常に柔らかくなっていることに突然気づいたのだ。
重いブーツが泥濘の中に深く沈み込む。
元々軽快だった突撃は、瞬く間に不格好な泥歩きへと変わってしまった。
「クソッ! 罠だ!」
ヴォルマールは眉をひそめたが、すぐに軽蔑の表情を取り戻した。
「小賢しい真似を。炎の魔法で地面を乾かし、強引に前進しろ!」
火属性の魔法使いたちが直ちに魔法を発動し、灼熱の炎が泥濘地帯を「ジューッ」と音を立てて焼き焦がした。
間もなく、元々柔らかかった泥地は堅い焦土へと変わった。
チームは前進を再開したが、先ほどの炎の攻撃によって、彼らの位置は明確に暴露されていた。
続いて、彼らは異常なほど平坦な草地に足を踏み入れた。
草地の表面は鏡のように滑らかで、いささかの起伏もない。
この「不自然なまでの完璧さ」は、経験豊富な戦士たちに微かな不安を抱かせた。
彼らは恐る恐る前進を続けた。そして……。
「ドカーン!」
最初の一声の爆発が足元から鳴り響き、耳を劈いた。
大地がまるで巨竜の爪で引き裂かれたかのように、灼熱の熱波が砕けた土や石を巻き込んで四方八方へと飛び散った。
それに続いて連鎖爆発が起こり、次から次へと、まるで地獄の花が草地で咲き乱れるように炸裂した。
しかし、これは始まりに過ぎなかった。
魔法地雷が炸裂した瞬間、遠くの目立たない土の穴の中から、密集した魔法の弾幕が同時に放たれたのだ。
氷の錐、火の玉、風の刃が暴雨のように密集し、交差する火網を構成した。
これは単発の攻撃ではない。完全に構築された、立体的な殺戮の罠だった。
地雷が陣形を崩し、遠距離の魔法使いが連携して正確に標的を排除していく。
数名の隊員が瞬時に魔法の衝撃波に包まれ、体が淡い青色の光球に覆われて、そして消え去った。
競技場の保護結界が即座に起動し、致命傷を受けたと判定された参加者をフィールドの外へと強制転送したのだ。
生き残った者たちの耳はキーンと鳴り、爆発による一時的な耳鳴りが世界をぼやけさせていた。
砕石が鎧に当たって密集した金属音を立て、空気中にはオゾンと焦土の鼻を突く匂いが充満している。
衝撃波が皮膚をかすめて、灼熱の痛みを伴った。
最も恐怖だったのは、この全プロセスを通じて、彼らは敵の雄叫びを聞くこともなく、魔法使いの姿を見ることもなく、さらにはいささかの敵意すら感じ取れなかったことだ。
そこにあったのは、工場の組み立てラインにある死神の鎌のような、機械的で正確無比な攻撃だけだった。
土の穴から射出されるそれらの魔法には、いささかの躊躇いもなく、何の警告もなかった。
攻撃者は幽霊のように土の穴から立ち上がり、狙いを定め、魔法を発動し、そしてしゃがむ。
この全行程が、わずか二秒足らずで完了していた。
彼らの動作は機械的で正確であり、余分な派手さは一切ない。
戦闘の激情もなく、勝利の雄叫びもなく、嘲笑の言葉すら全くなかった。
そこにあるのは冷酷な執行のみ。まるで錬金ゴーレムのような正確さだった。
これは彼らがよく知る魔法の対決ではなく、正々堂々とした力のぶつかり合いではなかった。
相手は彼らと「戦って」などいない。ただ冷粛に、眼前の障害物を「排除」しているだけなのだ。
炎学院が誇る強力な魔法は、このような状況下では全く機能しなかった。
彼らの攻撃魔法には詠唱時間が必要であり、目標をロックオンする必要があったが、敵は決してその隙を与えなかった。
彼らが魔法を発動しようとするたびに、正確な遠距離攻撃が彼らを迎え撃ったのだ。
これは対決ではない。単一方的な処刑だった。




